BPA指導施設・実施医・指導医について

 バルーン肺動脈形成術(BPA)は肺動脈内膜切除術(PEA)の適応にならない慢性肺動脈血栓性肺高血圧症(CTEPH)に対する画期的な治療法として開発され、2014年にはその適応と実施法に関するステートメントが日本循環器学会より公表されました。ステートメントで強調された事は、BPAのメリットを患者が享受するためには、肺高血圧症の管理に経験を持つ施設で技量に優れた術者が施行する必要があるということです。
 この度、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本循環器学会の4学会より、BPAワーキンググループを設定し、1年以上の議論の末、BPA指導施設基準とBPAの実施医・指導医に関する基準を作成致しました。
 この基準は、CTEPHが急性疾患ではないこと、年間の発症数が全国で300症例程度にとどまることを考慮し、患者さんにより安全で確実な治療法を提供することを第一義に考えて作成しております。一部の先生は、本基準が厳しいものとお考えになるかもしれませんが、作成の趣旨をご理解いただきたいと思います。
 本基準はワーキンググループで発案され、4学会の理事会で承認されました。BPA指導施設・実施医・指導医の基準と更新基準をお示しいたします、同時に、スタート時点における指導施設と暫定実施医・指導医の名簿も公表いたします。

最後に、本基準が患者さんにより安全で確実な治療を提供するという観点から作成された基準であることを再度強調し、ご理解いただければ幸いでございます。

一般社団法人日本循環器学会 
代表理事 小室 一成
学術委員会委員長 斎藤 能彦
BPAワーキンググループ委員長 伊藤 浩

BPA指導施設・実施医・指導医基準
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