Vol.310 (2016.7.12)
- 新代表理事のご挨拶
- 第81回学術集会演題登録の開始
- 【締切迫る!】2016年度留学支援助成募集について
- 2016年度循環器疾患診療実態調査(JROAD)入力督促につきまして
- 第1回 Travel Award for Women Cardiologists (JCS/TAWC) 応募受付開始のお知らせ
- 循環器トピックス
- ACLS講習会情報
- 心臓7月号(Vol.48 No.7)目次
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この度、一般社団法人日本循環器学会の第18代 代表理事を拝命いたしました。
本学会は、昭和10年(1935年)「日本循環器病学」誌が創刊され、翌年には第1回総会が開催されており、80年に渡る長い歴史があります。このような伝統ある学会の代表を務めることになり、大変光栄に存じますと共に身の引き締まる思いです。
日本循環器学会の歴史、過去の錚々たる先輩諸先生方や理事長のお名前を拝見するにつけ、本学会が日本の循環器病学の発展に果たした役割の大きさを改めて認識いたしております。
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日本循環器学会は、平成28年(2016年)6月時点での正会員数26,014名、準会員数476名、循環器専門医数13,541名と会員数が多いのみならず、循環器疾患の重要性から、わが国の医学会を代表する学会であります。本学会は、国の法人制度改革に呼応して、平成24年(2012年)4月1日から一般社団法人に移行いたしました。社員総会は正会員から選ばれた283名の社員により構成されます。平成28年(2016年)6月24日に社員総会が開催され、30名の理事と2名の監事が選出されました。社員には女性34名、外科43名、小児科7名、基礎系12名が含まれ、理事30名の中には外科系より2名、小児科系より1名、基礎系より1名、女性より1名が選出され、これまで以上に専門領域のバランスを考慮した運営が可能となりました。
私は、初期研修後32年間常に循環器内科医として臨床、教育、研究を行ってまいりました。米国に4年間留学し、現職前には2つの国立大学の循環器内科の責任者も務め、様々な経験を積ませていただきました。前述したように本学会は、会員数も順調に増加し、今まで素晴らしい伝統を築いてまいりました。しかし現在の循環器医療を取り巻く状況は、決して楽観できるものではなく、多くの課題に対し学会としても真摯に取り組んでいかねばなりません。私は、今までの経験を生かし課題克服に向けて精一杯努力する所存です。
今後在任期間の2年間、中心的に行っていきたいと考えることを以下に述べさせていただきます。まず目標を明確にするために、現在策定中である「循環器病克服5か年計画」を完成させます。「5か年計画」では、人材育成、医療体制の充実、予防・国民への啓発、登録事業の促進、基礎・臨床研究の強化の5つの戦略を挙げています。5戦略下の事業を展開する中で、目標の達成度を定期的に確認し、着実に進めてまいります。これらの事業を全国的に広く確実に展開するためにも「脳卒中・循環器病対策基本法」の成立を目指したいと思います。心不全をはじめとする循環器疾患患者数が増える中で、循環器専門医ばかりでなくチーム医療を支えるスタッフを育成し、病院から診療所、在宅にいたる診療体制を整備することが急務です。循環器疾患の重要性に関する国民への啓発を促進し、予防活動をさらに活発化します。遅れていた疾患登録事業のシステムを整備し、全国レベルでの登録事業を実施する必要があります。そのデータは、実地診療に生かすばかりでなく、レジストリー研究や諸策の立案に役立てたいと思います。また臨床試験に関しても、規則を厳格に遵守しつつ、ガイドラインや適応拡大に資するような質の高い試験を学会が率先して進めていきます。未だ多くの循環器疾患において病態の解明が進んでおらず、原因に基づいた治療ができていない現状において、基礎研究の重要性も忘れてはなりません。ゲノム、疾患モデル動物、iPS細胞等の研究を集中的に行い、病態を解明し、創薬やデバイスの開発に繋げていきたいと考えています。
本学会が、AHA、ACC、ESCといった欧米の学会と並んで世界の3極の一つとなるには、さらなる国際化が必要であり、とりわけアジアへの対応が重要です。学術集会への海外からの参加者や日本への留学生が増え、アジアの諸国と協力して臨床試験や研究が行われるようにしたいと存じます。
最後になりましたが、熊本地震により被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。本学会としましては、厚生労働省・地方自治体と協力して医療従事者の派遣などの支援活動を行いました。さらに災害時対策に万全を期するために新しい委員会を設立し、今後の震災時における活動計画を策定していく所存です。
これから2年間、全力を傾けてこれらの課題に取り組んで参ります。会員の皆様におかれましては、温かい御指導、御支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本循環器学会
代表理事 小室 一成(東京大学循環器内科学)
※同じ記事はこちらにも掲載しています→日循ホームページ
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第81回学術集会演題募集を7月11日(月)午前10:00から開始いたしました。
締切までに各演題の募集ページからご登録ください。演題募集サイトは、こちらとなります。
◆プレナリーセッション・シンポジウム 公募演題(日本語・英語)
新規登録締切:8月17日(水)午前6時(時間厳守)
修正締切:8月18日(木)午前6時(時間厳守)
※応募資格として会員または準会員であることが必要です。
◆ 一般演題(日本語・英語)
新規登録締切:9月30日(金)午前6時(時間厳守)
修正締切:10月3日(月) 午前6時(時間厳守)
※応募資格として会員または準会員であることが必要です。
◆チーム医療セッション シンポジウム公募
新規登録・修正締切:8月18日(木)午前6時(時間厳守)
◆チーム医療セッション 一般演題
新規登録・修正締切:10月7日(金)午前6時(時間厳守)
※締切後は演題の登録、修正、削除などの操作は一切できません。
※午前6時に登録(修正)途中の場合においても、登録(修正)完了できません。
午前6時までに登録完了するよう予めスケジュールをご確認ください。
※締切直前はホームページへのアクセスが集中し、演題ページ動作が遅くなる場合があります。
余裕をもってお早めにご応募頂きますようお願いします。
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【締切迫る!】2016年度留学支援助成募集について
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日本循環器学会では、海外留学する若手研究者の経済的支援を通じて、学術集会の発展、
医学研究の振興を願い「留学支援助成」を募集しています。応募については下記をご確認ください。
【応募締切】2016 年 7 月 21 日(木)17:00(期日厳守、必着)
詳細はこちら ⇒ 留学支援助成ご案内
※締切日が迫っておりますので、応募をご検討の方はお早めに必要書類をご送付ください。
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2016年度循環器疾患診療実態調査(JROAD)入力督促につきまして
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今年度の循環器疾患診療実態調査(JROAD)の入力は 6月30日 で締め切らせていただきました。
まだ入力が完了していない施設につきましては、個別に督促させていただいております。
ご協力をいただけますよう、お願い申し上げます。
循環器疾患診療実態調査(JROAD事務局)・IT/Database委員会
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第1回 Travel Award for Women Cardiologists (JCS/TAWC) 応募受付開始のお知らせ
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男女共同参画委員会ではこの度、循環器学会女性会員のキャリア支援を目的として、
「Travel Award for Women Cardiologists (TAW/JCS)」を設けました。
TAW/JCSでは、国際学会において筆頭者として口頭発表する女性会員を顕彰し、
賞状及び副賞を贈呈いたします。
応募対象、応募方法の詳細については、こちらをご覧ください。
多数のご応募お待ちしております。
循環器トピックスでは、会員の皆様に知っておいて頂きたい論文を、日本循環器学会情報広報委員のセレクトで、昨年4月より新たにお届けしております。今月は、松宮 護郎 先生(千葉大学大学院医学研究院 心臓血管外科学 教授)のセレクトでお届け致します。皆様、是非、ご覧ください。
■Risk Assessment and Comparative Effectiveness of Left Ventricular Assist Device and Medical Management
in Ambulatory Heart Failure Patients Results From the ROADMAP Study
J Am Coll Cardiol. 2015; 66(16):1747-1761.
■Papillary Muscle Approximation Versus Restrictive Annuloplasty Alone for Severe Ischemic Mitral Regurgitation.
J Am Coll Cardiol. 2016; 67(20):2334-46
■Preoperative Three-Dimensional Valve Analysis Predicts Recurrent Ischemic Mitral Regurgitation
After Mitral Annuloplasty.
Ann Thorac Surg. 2016; 101(2):567-75
ACLS講習会開催日程につきましては、JCS-ITCのホームページに記載しております。
下記URLよりご覧いただき、受講を希望される方はお申し込みいただきますようお願いいたします。
http://www.j-circ.jp/jcs_acls/list/course_search.asp
7月15日発行
Open HEART
高齢化社会 ―するべきかせざるべきか?―
福田宏嗣(獨協医科大学 心臓・血管外科)
HEART's Selection
チーム医療の実践(救急・集中治療・外来・在宅)
企画:大石醒悟(兵庫県立姫路循環器病センター 循環器内科)
1.救急
三木竜介(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 薬剤疫学分野)
2.集中治療
川上将司(国立循環器病研究センター 心臓血管内科/Cardiovascular Care Unit)
3.外来
佐藤幸人(兵庫県立尼崎総合医療センター 循環器内科)
4.在宅
横山広行(横山内科循環器科医院/国立循環器病研究センター)
詳細は「心臓」ホームページをご覧ください。
http://www.jhf.or.jp/shinzo/
JCS Newsletterのバックナンバーをこちらのページでご覧いただけます。
ご意見・ご感想、配信先の変更・中止等は下記のアドレスまでご連絡ください news-m@j-circ.or.jp
発行:(一社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
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