増刊号 (2023.1.5)
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JCS News 2023(令和5年) 新年のご挨拶
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会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年(2022年)は、ロシアによるウクライナ侵攻が起こり、世界情勢は不安定になっています。また、COVID-19の感染拡大による社会活動の制限は次第に緩和され、少しずつ日常生活を取り戻しつつありますが、診療、研究、教育の現場は影響が続いていることと思います。日本では、学術集会の運営、新専門医制度や働き方改革への対応など循環器学会を取り巻く環境には多くの課題があります。
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学術集会への応募演題や基礎研究の論文数の減少など日本の研究力の低下が危惧されています。このような時期こそ日本循環器学会をはじめ、循環器連合や循環器関連学会が協力し、オールジャパンとして活発に活動していくことが重要だと思います。日本循環器学会の使命の一つは若手循環器医の育成です。人口減少や日本経済が減速し、日本の学術研究が低迷している現在、循環器学会も未来に向けて若い会員のエネルギーが必要です。循環器を目指す若手医師、メディカルスタッフなどが増加し、循環器学会の多くの活動に若手が参画する環境を整備することが重要だと考えています。
今年は、「脳卒中と循環器病克服第二次5カ年計画」の発表から2年が経過し、3年目に入ります。また、第2期の循環器病対策基本計画が発表される予定であり、各都道府県で、「循環器病対策推進基本計画」に沿って、地域の実情にあった活動を推進する必要があります。日本循環器学会は、「For Heart, Health and Happiness」をスローガンに、循環器病を克服し、世界の人々の幸福に貢献するために活動しています。学会からの情報発信は重要で、会員の皆様や社会に向けて情報を発信しながら活発に活動していきます。時代は大きく変化しています。会員の皆様もぜひホームページをご覧いただき、学会活動にご協力をお願いいたします。
昨年、岡山大学の伊藤教授が第86回日本循環器学会学術集会を神戸で現地開催される予定でしたが、オミクロン株の感染拡大でリモート開催となりました。ヨーロッパやアメリカはすでにコロナ前に戻ってきており、ESCやAHAはコロナ前の開催形式で、face to face で活発な議論が行われています。今年の第87回学術集会は九州大学の筒井教授が福岡で現地開催されます。ぜひ現地で参加いただき、活発な議論をいただければと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、2023年が皆様にとりまして、素晴らしい年になりますことを心より祈念申し上げます。
一般社団法人 日本循環器学会 代表理事 平田健一 神戸大学大学院医学研究科循環器内科学教授
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