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   JCS Newsletter Vol.3 -- 2006.12.19 -- (社)日本循環器学会

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【1】World Circulation News PLUS
【2】Circulation Journalオンライン投稿システムのご案内
【3】第70回記念学術集会DVD-ROMのご案内(専門医3単位)
【4】地方会案内
【5】ACLS講習会案内(受講申込予定のご案内)
【6】JCS NewsletterのHTMLメールへの切替について

〜〜ご案内〜〜
機関誌「Circulation Journal」では、1月5日からオンライン投稿システムの
運用を開始します。「Circulation Journalオンライン投稿システムのご案内」
をご確認下さい。

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【1】 World Circulation News PLUS(Health Day News提供)

海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。
利用規約 http://www.j-circ.or.jp/jcsnl/terms.htm

▼収縮期高血圧リスクの性差、思春期に拡大

思春期においては、少女よりも少年のほうが収縮期高血圧を発生しやすいとの所
見が、「Circulation」12月4日オンライン版で発表された。

カナダのマギル大学(モントリオール)のKaberi Dasgupta氏らは1999年、7年生
1,267人(男児614人、女児653人)を対象にコホート研究を開始し、うち844人を、
2年後と4年後に再評価した。

その結果、少女に対する少年の収縮期高血圧のオッズ比は、7年生で1.29、9年生
で1.98、11年生で2.74と、成人に近づくにつれて拡大していた。また男女児とも、
収縮期血圧は過体重(オッズ比、2.63)と座位行動(同、1.17)に比例していた
が、運動との相関関係は認められなかった(同、0.92)。

「壮年期の成人において女性より男性のほうが高血圧症の罹患率が高いという既
知の知見に加え、十代にも同様の傾向が認められたことで、今後は男女の高血圧
症予防策にリスクの性差を考慮することが重要となるだろう」と、Dasgupta氏ら
は述べている。
(HealthDay News 12月4日)

Abstract
http://circ.ahajournals.org/cgi/content/abstract/CIRCULATIONAHA.106.624536v1
Full Text
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/CIRCULATIONAHA.106.624536v1


▼健康な心臓の鍵は赤ワインに含まれるプロシアニジン

「Nature」11月30日の速報によると、ポリフェノール成分の一種、ポリマー・プ
ロシアニジンに富む赤ワインは、血管の状態を向上させ死亡率を低下させる効果
があるという。

英クイーンメリー医科歯科大学(ロンドン)のRoger Corder氏らは、アテローム
性動脈硬化症を引き起こす血管収縮ペプチド、エンドセリン-1の培養内皮細胞に
おける発現抑制効果を、オリゴマー・プロシアニジン(OPC)含有量に違いのあ
る世界各地のワインで比較した。

その結果、OPC含有量の高いワインはエンドセリン-1の発現が低く、また、その
生産地では心疾患罹患率が低いことが判明した。フランス南西部で伝統的に生産
されているワインと、タンニン分の多いブドウで作られたワインは、とりわけOP
C含有量が高い。

「OPCに富むワインや食物に関する研究をさらに進めれば、血管機能を最適に保
つための鍵が見つかるだろう」とCorder氏らは述べている。
(HealthDay News 11月30日)

Abstract
http://www.nature.com/nature/journal/v444/n7119/abs/444566a.html
Full Text
http://www.nature.com/nature/journal/v444/n7119/full/444566a.html


▼心筋梗塞後の新規発症うつ病に予後リスク

心筋梗塞(MI)後に心血管イベントを起こすリスクは、その後にうつ病を新規発
症した患者でのみ高くなることが、「Journal of the American College of Car
diology」12月5日号に報告された。ちなみに、進行中のうつ病または再発性のう
つ病を発症した患者に、リスクの増大は認められないという。

オランダ、フローニンゲン大学医学部のPeter de Jonge氏らは、MI患者468人を
対象に、MI後うつ病と予後リスクの関連性を検討した。非うつ病患者群を基準と
して、初回MI後1年以内に国際疾病分類第10版(ICD-10)の抑うつ性障害を新規
発症した患者群は、その後に心血管イベントを起こすリスクが上昇したが(交絡
因子調整後のハザード比、1.76)、非新規発症うつ病患者群における予後の心血
管イベントリスクはそれほど高くなかった(同、1.39)。

添付論文の著者らは、「MI後の患者には、β遮断薬でうつ病の新規発生リスクを
下げることが、結果的に予後リスクの軽減につながるだろう」としている。
(HealthDay News 11月28日)

Abstract
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/j.jacc.2006.06.077v1
Full Text
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/full/j.jacc.2006.06.077v1

Copyright(C) 2006 ScoutNews, LLC. All rights reserved.

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●World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを
学会ホームページでお届けしています。
http://www.j-circ.or.jp/cgi-bin/news/headline.cgi

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【2】Circulation Journalオンライン投稿システムのご案内
 日本循環器学会機関誌「Circulation Journal」では、論文投稿の利便性向上
のためオンライン投稿・審査システムの運用を開始します。
2007年1月5日(金)から、学会ホームページにてそのシステムをご利用いただけま
す。
 なおシステムの運用開始後は、印刷物などの紙媒体、もしくはCD-ROMやMOなど
の電子媒体による論文投稿の受付は終了させていただきますので何卒ご了承くだ
さい。

(注)2006年末までに投稿された論文の修正原稿はonlineでは受付けられません。
従来通り事務局まで送付ください。

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【3】第70回記念学術集会DVD-ROMのご案内

2006年3月24日〜26日に開催された学術集会(名古屋)での講演を収録。
人気の高いミート・ザ・エクスパートをはじめ、講演内容をスライドショー
形式でご覧いただけます。
なお、購入し視聴研修されると循環器専門医研修単位が3単位申告できます。

お申し込みは下記URLより。
http://www.j-circ.or.jp/form/kankoubutsu/kounyu.htm#meet_dvd

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【4】地方会案内

▼以下の地方会では現在、演題登録を受付けております。
・第103回近畿:2007年6月9日(土) 大阪国際交流センター(大阪市)

2007年度開催分の地方会日程をホームページでご案内しております。
各地方会の詳細は下記ページよりご確認下さい。
http://www.j-circ.or.jp/information/chihoukai/chihou_schedule.htm

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【5】ACLS講習会案内

▼受講申し込みの受付予定をご案内します。

・第9回日本循環器学会東海支部心肺蘇生法講習会
 ACLS協会名古屋トレーニングサイト共催
 AHA ACLSプロバイダーコース(G2005準拠)

 開催日程:2007年3月3日(土)・4日(日)
 開催場所:名古屋大学医学部(名古屋市昭和区鶴舞町)
 受講申込:2007年1月8日(月)受付開始(詳細は下記URLにてご確認下さい)

受講申し込み、その他開催情報は下記ページより
http://www.j-circ.or.jp/information/acls/acls.htm

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【6】JCS NewsletterのHTMLメールへの切替について
 今年11月からテキストメールでお届けしております"JCS Newsletter"ですが、
必要な情報を見やすく簡潔にお届けできるよう、次回から画像などを含めたHTML
形式での配信になります。
 今後も"JCS Newsletter"をお受け取りいただけるよう、お使いのメールソフト
でHTMLメールの受信ができることを、今一度ご確認ください。
 今後とも"JCS Newsletter"を宜しくお願い申し上げます。

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▼JCS Newsletterのバックナンバーをこちらでご覧いただけます。
http://www.j-circ.or.jp/jcsnl/index.htm

▼ご意見、ご感想はこちらのアドレスまでご連絡ください。
news-m@j-circ.or.jp

▼配信先の変更・配信中止はこちらのアドレスまでご連絡ください。
news-m@j-circ.or.jp
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日本循環器学会 JCS Newsletter
発行:(社)日本循環器学会
URL:http://www.j-circ.or.jp/

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