JCS Newsletter

増刊号 (2007.2.19)

日本循環器学会 会員各位

JCS-ITC第1回AHA ACLSプロバイダーコース受講者募集要項

日本循環器学会はこのたび2007年3月に、米国心臓協会AHAと契約して国際トレーニングセンター(ITC)となり、心肺蘇生法委員会の中の教育部門としてECC(緊急心血管治療)プログラムを独自に推進させていく事になりました。これまでの日本ACLS協会の協力の元で実施していたコースを終了し、新たに第1回JCS-ITCコースとして出発致します。

私たちは日本での心臓突然死の予防と心停止の救命率の改善およびそれによる後遺症を減らすことを目標に掲げます。それには地域での「救命の連鎖」の確立が重要となります。そのためには、会員すべてが心肺蘇生法トレーニングを受け、医師・コメディカル・一般市民への指導者になること、そして特に循環器専門医は標準的な二次救命処置(Advanced Cardiovascular Life Support, ACLS)を習得し、循環器救急医療におけるチームリーダーになることが必要です。循環器専門医の受験資格にAHA-ACLS修了が必須となる予定で準備を進めています。

このトレーニングコースは、アメリカ心臓協会(AHA)がこれまで築き上げてきたトレーニングプログラムを用いて、新たなガイドライン2005の教程で実施されます。

下記のコースに積極的に参加いただき、地域での「救命の連鎖」確立を推進していただける方を募集します。

JCS-ITC第1回AHA ACLSプロバイダーコース

期日: 2007年3月14日(水)〜15日(木)
会場: 神戸国際展示場3号館
http://kobe-tenji.jp/access/index.html
募集人数: 医師45名(日循専門医受験予定者、会員)
受講料: 38,000円
受講申込み締め切り: 2007年2月28日(水)

1ACLSプロバイダーコースの内容

コースでは、チームリーダーやチームの一員として、院外および院内で必要な救命手技を学びます。コース日程に比べ、網羅している内容は広範囲であるため、 コース受講前に十分な準備が必要となります。
(現在の教材は英語ですが、解説は日本語で行います。)

1ACLSプロバイダーコースを受講できる条件

ACLSプロバイダーコースでは、BLS for HCPコースを履修しているか、またはG2005に準拠した「AEDを用いた質の高いCPR」が行なえることが必要となります。
そのため、下記の方々に受講いただけます。
G2005 ACLS Provider Course受講日に以下のいずれかのBLS カードの提示ができること。

  1. (1) 有効期限内のBLS for HCPカード
  2. (2) 有効期限内のBLSインストラクターカード
  3. (3) 有効期限失効後2年以内のBLS for HCPカード
  4. (4) 有効期限失効後2年以内のBLSインストラクターカード
    (具体的には 2007年3月14日にG2005 ACLS Provider Courseを受講するには カードのExpiration date(期限日)が 2005/3/31 以内であること。)

受講希望者多数の場合には、施設の重複を避けるなど、地域性も考慮させていただきます。

1マニュアル

ACLSプロバイダーマニュアルは必ず事前にお買い求めください。

【テキスト】 80-1088 ACLS Provider Manual

事前学習のため上記のG2005 ACLS Provider Manualをご購入され、熟読ください。
付属しているCDには、「Supplemental Material」などの豊富な内容が記載されていますので、こちらもお読みください。
(現在、すべて英語です。日本語版の出版までは今しばらく時間がかかりそうです。)

【代理店】

レールダルメディカルジャパン http://www.laerdal.co.jp/  \5250
WorldPoint http://www.worldpoint-ecc.com/store/Main.aspx  $28.50
ChanningBete http://aha.channing-bete.com/  $28.50

1受講申込み方法

下記の申込みフォームを開いて必要事項をご記入の上、お申込みください。お電話、FAX等では受付をいたしかねますのでご了承ください。

JCS-ITC第1回AHA ACLSプロバイダーコース
受講申込みフォーム

1事前に準備しておく内容

下記の事前準備をお願いします。

  1. ACLSプロバイダーマニュアルに付いているプレコース・チェックリスト(precourse checklist)をご記入して、当日お持ちください。
  2. コース予定表をご確認ください。このHPからプリントアウトして当日お持ちください。
    コースを終了前に途中退席された場合はコース終了カードの発行ができません。帰路の交通機関の時間は十分余裕をもってご予定ください。
  3. ACLSプロバイダーマニュアルをお読みください。とくに、Part 4の10 core cases はしっかりお読みください。
  4. もう一度、BLSヘルスケアプロバイダーマニュアルの内容をご確認ください。蘇生シナリオでBLSのスキルと知識が必要となります。当日、コースのはじめに、成人への1人法でのCPRとAEDのスキルテストがあります。
  5. student CD(ACLSプロバイダーマニュアルに付いている)の プレコース・アセスメント・テスト(precourse assessment tests)の心電図と薬物治療を仕上げてきてください。当日のコース中には、心電図の読み方や薬物治療に関して詳細な講習はありません。
  6. プレコース・アセスメント・テストの点数をプリントアウトし、当日お持ちください。

当日のACLSプロバイダーコースでは、アルゴリズムや心電図や薬物治療の講義はありません。事前にそれらを学習しないで参加されますと、ACLSプロバイダーコースを合格できないこともあります。

当日、ACLSプロバイダーマニュアルを必ずお持ちください。コースの最中に必要となります。必要であれば、G2005版のECCハンドブックもお持ちください。
また、成人への1人法でのCPRとAEDのスキルテストがありますので、BLSヘルスケアプロバイダーコースでお使いになったフェイスマスクを必ずお持ちください。必要であれば、BLSヘルスケアプロバイダーマニュアルもお持ちください。

1コース当日の服装等

床にマネキンをおいて実際に人工呼吸や心臓マッサージを行います。体力を必要とする内容も含まれますので御了承下さい。服装は実習ができるような軽装で御参加ください。特に女性の方は胸元の広い衣服、ローライズのジーンズ等は極力御遠慮下さい。
マネキンに人工呼吸を行う時には女性の方は、口紅をおとして頂きます。
当日風邪をひいて咳が出る方は参加することができませんので体調を整えておいてください。

1ACLS Provider Course 合格基準(ACLS Provider Manual p5,p132参照)

コースでは、次のすべてを行う必要があります。

  1. (1)すべてのコースに積極的に参加していること。
  2. (2)成人の心肺停止に対してAEDを用いたBLS(1人法)の実技試験を合格すること。
  3. (3)筆記試験で84%以上得点すること。(筆記試験は日本語です。これまでのG2000準拠ACLSコースとは異なり、教科書、資料、辞書の持ち込みはできません。)
  4. (4)Megacode station テストを合格すること。心室細動および危険な不整脈の実技試験で、実際にチームリーダーとして心肺蘇生法を統括できること。

皆さんのご参加をお待ちしております。

上記に関してご不明な点などありましたら、下記までお尋ねください。

日本循環器学会事務局 (担当:清水)
電話:075-257-5830
Email:meeting@j-circ.or.jp

日本循環器学会
心肺蘇生法委員会委員長

JCS−ITC コーディネーター
笠貫  宏
JCS−ITC ディレクター
野々木 宏

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