JCS Newsletter

 

Vol.18 (2007.8.21)

  • World Circulation News PLUS
  • 第72回学術集会プレナリーセッション・シンポジウム 演題締切りが迫っています
  • 第71回学術集会(神戸)DVDのご案内
  • The 3rd H.J.C. Swan Memorial Medical Writing Contestのご案内
  • APCC2007参加登録のご案内
  • WCC2008演題募集のご案内


8月26日(日)に、第18回循環器専門医資格認定審査の筆記試験を実施します。受験者の方は今一度、受験票と一緒にお送りしているご案内をご確認ください。各会場とも12:00から受付を開始します。余裕をもってお早めにお越しください。
東京会場(東京国際フォーラム)
大阪会場(大阪国際会議場)

 

JCS2008


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

幹細胞が損傷後のマウス心筋細胞再生に寄与

HealthDay News 8月6日

マウスの心臓には、正常な老化による心臓の修復はできないものの、損傷後の心臓を修復できる幹細胞の存在することを示す研究結果が、「Nature Medicine」7月29日号に掲載された。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のRichard T. Lee氏らは、薬物治療後の心筋細胞にのみ蛍光マーカー蛋白を産生するトランスジェニック・マウス系を作製した。

同マウスを観察すると、正常な老化による1年間での蛍光心筋細胞の割合に変化は認められなかった。これに対し、損傷後の心筋では、非蛍光細胞の割合が増加する一方で、蛍光細胞の割合が減少しており、新しい細胞が幹細胞プールから産生されていることを示していた。当初82.8%だった蛍光細胞は、心筋梗塞後の発生周辺部位で67.5%に、圧負荷後では75.5%に減少していた。

「幹細胞あるいは前駆細胞は、正常に老化するマウスの心筋細胞の形成に寄与することはないが、前駆細胞は損傷後の新しい心筋細胞形成には参加していることが示唆される」とLee氏らは結論づけている。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

FDA諮問委、心疾患リスクを認めながらもAvandiaの販売継続を承認

HealthDay News 7月31日

2型糖尿病治療薬として(欧米で)普及しているAvandia(一般名:rosiglitazone)は、心筋梗塞のリスク増大を示す研究が報告されているが、米食品医薬品局(FDA)諮問委員会は7月30日、同薬の販売継続を承認した。

同委員会はAvandiaの販売継続を22対1で可決し、その上で同薬には新たな警告ラベルを添付するよう勧告した。これに先立ち行われた別の採決では、Avandiaが心臓リスクを増大させることを示すデータを20対3で認証した。

「委員会はほぼ全員一致で一部患者にリスクがあると感じた」と、臨時委員会議長で米セント・ジョセフ病院骨粗鬆症メーンセンター(メーン州バンゴア)のClifford Rosen氏は述べている。同氏によれば、リスクのある患者とはうっ血性心不全患者、心臓病患者、インスリン使用者などである。

しかし、FDA関係者によると、同委員会がAvandiaの販売継続を認める決定を行った背景には、提出されたリスクに関するデータに確証が得られなかったことが挙げられている。

「もし我々に明快な答えがあれば、本件を諮問委員会にかけることはなかった」と、FDA医薬品評価研究センター・評価Ⅱ事務局長のRobert Meyer氏は述べている。

諮問委員会の勧告は、ブラックボックス警告または心臓発作への警告となっているが、ラベル表示をどのように改めるのかについては合意が得られていない。FDAはすでにグラクソ・スミスクライン社に対し、心臓発作に関するブラックボックス警告を付記するように求めている。

More Information - FDA    More Information - GlaxoSmithKline

大気汚染とLDLコレステロールが組み合わせが動脈硬化症を促進

HealthDay News 7月26日

ディーゼル排気の微粒子は、低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールと共作用してアテローム性動脈硬化症を引き起こすことを示す、細胞とマウスによる研究論文が「Genome Biology」7月26日号に掲載された。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のKe Wei Gong氏らは、ヒトの微小血管の内皮細胞を、ディーゼル排気粒子およびLDLコレステロール粒子内にある酸化リン脂質の両方に曝露させた。次いでマイクロアレイで遺伝子発現状態を測定し、発現した遺伝子モジュールを単離した。

この所見はマウス生体実験でも確認された。コレステロール過剰のマウスを超微粒子に曝露させた結果、同モジュールの遺伝子発現は曝露後に肝臓でアップレギュレートされていた。

正確な機序は不明だが、一部の研究で、超微粒子の表面にある化合物が動脈内で酸化リン酸と結合することにより、酸化ストレスを生じることが示されている。このことが血管内炎症を引き起こし、ひいては閉塞した動脈における病変を増大させると考えられる。

著者らは「ディーゼル排気粒子と酸化リン酸は相乗作用により、アテローム性動脈硬化症などの血管炎症促進に関与する経路に相当するいくつかの遺伝子モジュールの発現プロファイルを改変する」と結論づけている。

Abstract    Full Text

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


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 第72回学術集会プレナリーセッション・シンポジウム 演題締切りが迫っています


第72回学術集会プレナリーセッション・シンポジウムの演題登録締切りが迫っています。応募予定の先生は、お早めにご登録ください。

■プレナリーセッション・シンポジウム
   新規登録:8月29日(水)正午 締切り
   内容修正:8月30日(木)正午 締切り

  • 今回のプレナリーセッション、シンポジウムはすべて「公募あり」となります。応募される方は、本文(タイトル、著者名、所属機関名を除く) 260 words 以内の英文抄録を登録してください。
  • 演題応募の時点で共同演者を含む全員が本学会会員であり、かつ2007年度会費納入者であることが必要です(ご入会案内)。


応募要領および演題登録はこちら


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 第71回学術集会(神戸) DVDのご案内


第71回学術集会(神戸)DVDには、大好評を博しました「Late Breaking Clinical Trials in Japan」の講演から
「J-WIND Trials」,「CASE-J」,「JIKEI HEART Study」,「J-RHYTHM Study」が追加収録されています。会場が満員のためご聴講いただけなかった先生も、この機会に是非DVDでご視聴ください。
第71回学術集会(神戸)DVDご購入はこちらから。


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 The 3rd H.J.C. Swan Memorial Medical Writing Contestのご案内


Cedards-Sinai医療センター(ロサンゼルス)心臓病科名誉会長 Swan先生(2005年逝去)の業績をしのんで、「Cardiology」がThe 3rd H.J.C. Swan Memorial Medical Writing Contestを開催します。皆様奮ってご応募ください。
詳細はこちら


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 APCC2007参加登録のご案内


The 16th Asian Pacific Congress of Cardiology(2007/12/13-16, Taipei, Taiwan)では、現在参加登録を受付中です。
こちらからご登録ください(※登録締切:8月31日)。


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 WCC2008演題募集のご案内


World Congress of Cardiology 2008(2008/5/18-21, BuenosAires, Argentina)では、現在演題を受付中です。
こちらからご応募ください(※演題締切:9月17日)。

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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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