Vol.19 (2007.9.4)
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利尿薬が心不全患者の睡眠時無呼吸を改善
HealthDay News 8月15日
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)と拡張期心不全(拡張不全)を有する患者を利尿薬で治療すると、呼吸障害の改善、口腔咽頭接合部の拡大、空気流率の向上が認められたとする報告が、「Chest」8月号に掲載された。この研究結果は、上気道浮腫が睡眠時の呼吸障害に関与していることを示している。
伊チュリン大学のCaterina Bucca氏らは、集中的な利尿薬投与が咽頭の内腔径を拡大して睡眠時呼吸障害を改善するか否かを確認するために、重度のOSAと高血圧、拡張期心不全を有する患者15人に3日間、フロセミドとスピロノラクトンを静注した。無呼吸低呼吸指数(AHI)測定は睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)で、口腔咽頭接合部の測定は音響的咽頭測定法(acoustic pharyngometry)で、空気流率の測定は肺機能検査でそれぞれ実施した。
その結果、利尿薬による治療は体重、血圧、AHIを有意に減少させ、口腔咽頭接合部を広げ、努力性吸気流量および努力性呼気流量率を改善させていた。体重減少は、AHIの減少と空気流率の改善に有意に相関していた。
「この研究で、重度のOSAと拡張期心不全を有する肥満患者においては、咽頭浮腫が睡眠時の呼吸障害を引き起こしていることが示された。心疾患患者にOSAの発生頻度が高いのは、咽頭浮腫が関与していることが考えられる」と著者らは結論づけている。
Abstract
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アポリポ蛋白値は標準的なCHDリスク予測法を凌駕しない
HealthDay News 8月14日
一部のアポリポ蛋白の血清値は、伝統的な血清脂質値と同様に冠動脈性心疾患(CHD)発症の予測因子となるが、総コレステロール:高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)比のような確立されたリスクファクターを超えるほどの付加的な因子とはならないとする報告が、米国医師会誌「JAMA」8月15日号に掲載された。
米フラミンガム心臓研究(マサチューセッツ州)のRamachandran S. Vasan氏らは、1987〜1991年に心疾患を発症していない中年白人3,322人を平均15年間追跡。期間中に291人がCHDを発症した。
非脂質的リスクファクターを調整後のアポB:アポA-I比は、男性(ハザード比、1.39)女性(同、1.40)ともに、標準偏差(SD)増加あたりのCHDを予測していることが認められた。ただしこれらのリスク比は、総コレステロール:HDL-Cの男性(ハザード比、1.35)および女性(同、1.36)に近似はしていても、それ以上のものではないことが判明した。
「総コレステロールとHDL-Cの測定が可能な場合には、アポBまたはアポA-Iの測定を慣行的に実施する意義を見出せなかった」と著者らは結論づけている。
Abstract
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症状の安定したCAD患者に不要なPCIが施行される傾向
HealthDay News 8月14日
便益よりもリスクが上回る経皮的冠動脈介入(PCI)を医師らが慣行的に実施する傾向について、患者の不安解消など非医学的な背景があることを浮き彫りにした報告が、「Archives of Internal Medicine」8月13/27号に掲載された。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のGrace Lin氏らは、カリフォルニアの心臓病医からなる3組のフォーカス・グループに、症状の安定した冠動脈疾患(CAD)患者にPCIを実施する理由について討論させた。
その結果、患者の不安を緩和するなど非医学的な理由で施術しているケース、あるいは施術が心筋梗塞発症率や死亡率を低下させないことが研究で示されているにもかかわらず、便益があると思い込んで施行しているケースが見受けられることが判明した。
「エビデンスに基づかないPCIが広く施行されている現状は、医師らの知識と思い込みにばらつきがあることを示している。また、医師の意思決定には非臨床的要因がかなり影響している」と著者らは述べている。
「PCIに関する医療慣行が、エビデンスに基づく医療とかけ離れているという実態を初めて浮き彫りにした貴重な報告である」と、米ミシガン大学心血管センター(アナーバー)のMauro Moscucci氏は論説で述べている。
Abstract
Full Text
Editorial
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