JCS Newsletter

 

Vol.20 (2007.9.18)

  • World Circulation News PLUS
  • JCS2008 〜 第72回日本循環器学会学術集会
    演題締切りが迫っています
  • 学会賞のご案内 〜 応募締切りが迫っています
  • 循環器専門医研修施設および研修関連施設の指定更新申請について


第72回日本循環器学会学術集会 演題締切りが迫っています。まだご登録されていない先生方はお急ぎください。

 

JCS2008


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

新デバイスによる循環補助で心移植までの身体機能とQOLを改善

HealthDay News 8月29日

連続流(continuous-flow)技術を用いたより小型で新しいタイプの左室補助デバイスは、少なくとも6カ月間は有効であり、心臓移植待機中の患者の身体機能と生活の質(QOL)を改善させるとの研究論文が、「New England Journal of Medicine」8月30日号に掲載された。

米ミネソタ大学〈ミネアポリス〉のLeslie W. Miller氏らは、連続流ポンプ(Thoratec社製:HeartMate Ⅱ LVAD)を心臓移植の待機リストに記載されている患者133人に埋め込んだ。

6カ月後、75%の患者は移植を受けるか、心機能が回復、あるいは心移植待機患者として適格のまま機械的補助デバイスの使用を継続した。デバイスは中央値で126日間使用されたが、デバイス使用中の12カ月時点の生存率は68%であった。3カ月後に身体機能とQOLは有意に改善した。重大な有害事象としては脳卒中、右心不全、ポンプ内血栓、埋め込み後の出血、経皮リード感染があった。

Miller氏らは「連続流の左室補助デバイスにより、心臓移植待機中の患者において最低でも6カ月間は有効な血行動態補助が得られ、身体機能やQOLが改善する」と結論している。

本研究はThoratec社の支援を受けている。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

胚性幹細胞由来の純化ヒト心筋細胞の移植を受けたラットで心機能が改善

HealthDay News 8月28日

ヒト胚性幹細胞由来の心筋細胞移植によりラットの心機能が改善したことから、同様の移植が心臓発作を来したヒトにおいても効果が示唆されるとの研究論文が、「Nature Biotechnology」8月26日オンライン版に掲載された。

米ワシントン大学(シアトル)のCharles E. Murry氏らは、アクチビン Aおよび骨形成蛋白-4(BMP-4)に依存した分化誘導の計測可能システムを用い、胚性幹細胞由来の高度に純化されたヒト心臓細胞(心筋細胞)を作製した。また、移植後の心筋細胞壊死を制限する生存促進因子の組み合わせを同定。ラットにおいて、人工的に心臓発作を作成した後に心筋細胞を注射した。

4週後、心筋細胞注射によりラット梗塞心筋中に心筋細胞グラフトの一貫した形成がみられ、心機能の改善、心不全進行の遅延が観察された。

著者らは「本研究の最も重要な知見は、ヒト胚性幹細胞由来の心筋細胞の生着により心機能が改善したことである。その効果の基盤にある機序に関する疑問が生じる。最も単純な説明は、移植されたヒト心筋細胞が宿主心筋と同調して拍動し、それにより直接的に心収縮力に関与していることが考えられる」と述べている。また、「ヒト胚性幹細胞由来の心筋細胞が、心筋梗塞部位において部分的に心筋形成を起こさせ、心不全を軽減させる能力は、ヒト心疾患に密接に類似した状態での研究を促す推進力となる」と結論している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

発症後間もない心筋梗塞は糖尿病のリスクと関連

HealthDay News 8月24日

新たに心筋梗塞を発症した患者では、その1/3が耐糖能異常または糖尿病を3年半以内に発症するとの研究論文が、「The Lancet」8月号に発表された。喫煙、ボディ・マス・インデックス(BMI)高値などの生活習慣因子は独立した糖尿病発症の危険因子となるのに対し、地中海型の食習慣は予防因子になっていた。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のDariush Mozaffarian氏らは、過去3カ月以内に心筋梗塞を起こしたが、ベースライン(研究開始時)に糖尿病に罹患していなかったイタリア人患者8,291人のデータを解析した。

ベースラインで耐糖能異常のなかった7,533人のうち1/3が、平均3.2年の追跡期間中に新たに耐糖能異常または糖尿病を発症した。危険因子は高齢、高血圧、β遮断薬の使用、利尿薬の使用、BMI高値、現喫煙者、そして地中海型食生活傾向を表わすスコアの低いことであった。糖尿病を発症する年間リスクは、一般人口に比して心筋梗塞を新たに起こした患者で高くなっていた(1.8%対27.5%)。

著者らは「心筋梗塞を起こした患者で耐糖能異常や糖尿病が生じるリスクが高いのは臨床的に重要であり、個々の患者において糖尿病前症(prediabetes)および糖尿病発症の監視と予防を行うことの重要性が示唆される」と結論している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


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 JCS2008 〜 第72回日本循環器学会学術集会 演題締切りが迫っています


■一般演題:10月9日(火)正午まで(新規登録)
現在受付中の、第72回日本循環器学会学術集会 一般演題の新規登録は10月9日(火)正午に締切られます。
締切り直前はホームページヘのアクセスが集中し、演題ページ動作が遅くなることが予想されますので、余裕をもってお早めにご応募ください。

→ 一般演題登録(演題応募要領)はこちらから


■コメディカルセッション 〜 シンポジウム:10月9日(火)正午まで
第72回日本循環器学会学術集会では、コメディカルの方を対象としたセッションを会期中に3日間行います。
コメディカルスタッフであれば、日本循環器学会の会員でなくても演題応募、発表、参加ができます。
コメディカルセッション〜シンポジウムの演題応募締切りは10月9日(火)正午です。多数のご応募をお待ちしています。
(※なお、コメディカルセッション〜一般演題は10月23日(火)正午 締切りです)

→コメディカルセッション演題応募要領はこちら


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 学会賞のご案内 〜 応募締切りが迫っています


日本循環器学会では循環器学の発展のために以下の学会賞を設け、研究の奨励および優秀論文の顕彰を致します。
いずれの賞も、第72回日本循環器学会総会において発表および賞の贈呈を行います。

  • 日本心臓財団佐藤賞
  • Young Investigator's Award
  • 八木賞
  • CPIS 賞
  • 高安賞
  • 心臓血管外科賞
  • 小児循環器賞
  • 循環器再生医科学賞
  • 国際留学生 Young Investigator's Award
  • 女性研究者奨励賞

各賞の書類応募締切り:2007年9月28日(金) ※学会事務局(京都)に必着

→各学会賞の概要 および 募集要領はこちらから


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 循環器専門医研修施設および研修関連施設の指定更新申請について


2008年度(2008年4月1日)指定更新となる、循環器専門医研修施設および研修関連施設の申請者(循環器専門医代表者)に更新申請書類を発送しました(9月13日・普通郵便)。書類がお手元に届いていない施設は、専門医担当までご連絡をお願いします。

→お問合わせはこちらから

※申請締切:10月31日(消印有効)
※指定更新審査は2年ごとに行います。今回指定更新の対象となる施設は、下記の年度に指定された施設です。
   1990・1992・1994・1996・1998・2000・2002・2004・2006年度


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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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