JCS Newsletter

 

Vol.22 (2007.10.23)

  • World Circulation News PLUS
  • Circulation Journalの掲載料とカラー料金変更について
  • 「循環器専門医誌Vol.15 No.2 2007」掲載事項のお詫びと訂正
  • 第1回日本循環器学会プレスセミナー開催報告
  • JCS-ITC 各支部 AHA ACLSプロバイダーコースのご案内


2008年1月1日よりCJ掲載料とカラー料金が変更となります。詳しくは下記記事をご覧ください。

 

JCS2008


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1

 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

COURAGE試験成績に対する評価分かれる

HealthDay News 10月9日

COURAGE(The Clinical Outcomes Utilizing Revascularization and Aggressive Drug Evaluation:)試験の結果、薬物療法プラス経皮的冠動脈介入(PCI)は、薬物療法単独と比較して便益があるという証拠は得られなかったとする報告が、「Journal of the American College of Cardiology」10月16日号に掲載された。しかし同号には、この見解を疑問視する論説も掲載されている。

米リンドナー研究センター(シンシナティ)のDean J. Kereiakes氏らは、症状が安定した慢性狭心症患者に薬物療法とPCIを併用して、年間の死亡率および心筋梗塞発症率を低下させるというCOURAGE試験の目標は、非現実的な設定であったと結論づけた。多くが製薬会社と資金提携関係にある著者らは、同試験の結果について、薬物療法単独に対する侵襲的治療の便益は何もないと断定している。

一方、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のGeorge A. Diamond氏およびSanjay Kaul氏は添付論説において、同試験により症状が安定した冠動脈疾患患者の管理に役立つと思われる新しい知見が得られた点を、同試験を中傷する著者らは見逃していると指摘した。

添付論説者らは、同試験が、初期治療として至適薬物療法にPCIを追加することの便益のなさを示している点については同意しているものの、「長期的に不都合なイベントが発症するリスクをPCIが低減する可能性を留保している」ことをも示している点を強調した。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial

昼間、夜間の血圧測定はともに診断に有用

HealthDay News 10月8日

夜間と昼間の血圧を両方測定することは、予測対象とする転帰が何であるかにもよるが、有益な予後評価となることが「The Lancet」10月6日号に報告された。

南米ウルグアイ、共和国大学(モンテビデオ)のJose Boggia氏らは、IDACO(International Database on Ambulatory blood pressure monitoring in relation to Cardiovascular Outcomes)研究において、デンマーク、ベルギー、日本、スウェーデン、ウルグアイ、中国で住民を対象とした前向き研究に参加した7,458人(平均年齢56.8歳)の、従来式と携帯型測定器による血圧値を集計した。

中央値9.6年間の追跡後、夜間の血圧値は全死亡をエンドポイントとした場合の強力な予測値となること、また、昼間血圧値に対する夜間血圧値の比率は心血管原因および非心血管原因の総合死亡率を予測することが判明した。致死的転帰ならびに非致死的転帰を予測する点において、昼間血圧値は夜間血圧値に劣らず正確であった。

添付論説は「Boggia氏らの知見は携帯型血圧測定器で終日記録を取ることの有用性を示しているが、降圧治療を受けている患者の24時間血圧値は、治療を受けていない患者のそれとは別の方法で解釈すべきかどうかという疑問を浮上させた」ことを指摘している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial

HDLが主要な心血管イベントリスクを予測

HealthDay News 9月26日

高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール値は、スタチン療法で低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール値が大幅に抑制されている患者においても、主要な心血管イベントのリスク予測に有用であるとの研究結果が、「New England Journal of Medicine」9月27日号に掲載された。

オーストラリア、心臓研究所(シドニー)のPhilip Barter氏らは、9,770人の患者を対象に、主要な心血管イベントが初めて発症するまでの期間を、スタチン治療開始後3カ月目のHDLコレステロール値とLDLコレステロール値をもとに分析した。

その結果、HDLコレステロール値が高いと主要な心血管イベントの発症リスクは有意に低減することが見出された。この相関性は、スタチン治療がLDLコレステロール値に与えている影響を考慮した場合には統計学的有意性のボーダーラインまで低下したが、LDLコレステロール値が70 mg/dL未満の患者においても依然として有意であった。

「この事後分析から、HDLコレステロール値はスタチン治療中の患者の主要な心血管イベントの予測に有用であることが判明した。さらに、LDLコレステロール値が70 mg/dL未満の患者にも同じ相関性が観察された」とBarter氏らは結論づけた。

なお、この研究はファイザー(Pfizer)社の支援を受けている。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


2

 Circulation Journalの掲載料とカラー料金の変更について


2008年1月1日(EST)以降に投稿される論文より、掲載料とカラー料金が以下の通り、変更となります。

 

●掲載料

 
 

      0〜2頁まで

      無料

 

      3〜5頁まで

      \10,000

 

      6〜8頁まで

      \20,000

 

      9頁以上

      \50,000

 
 

●カラー料金

 
 

      1頁につき

      \20,000


3

 「循環器専門医誌Vol.15 No.2 2007」掲載事項のお詫びと訂正


9月25日に発刊いたしました「循環器専門医誌Vol.15 No.2 2007」の2007〜2009年専門医研修単位対象学術集会日程(国内)に掲載されております開催日程に誤りがございました。

下記の開催日程を再度ご確認くださいますようお願い申し上げます。

 

 

訂正前

            

訂正後

 

第72回日本循環器学会学術集会

第73回日本循環器学会学術集会

2008/3/20(金)−3/22(日)

2009/3/20(金)−3/22(日)

大阪国際会議場、他(大阪市)

大阪国際会議場、他(大阪市)


 


4

 第1回日本循環器学会プレスセミナー開催報告


一般市民に対して信頼性の高い知識・情報を積極的に発信することは学会の社会的責務といえますが、そのためには情報発信力のあるメディアの協力を仰ぐことが不可欠です。
そこで日本循環器学会では、2007年10月10日(水)に報道関係者を対象としたプレスセミナーを開催しました。「心肺蘇生」をテーマとした今回のセミナーには多数の参加者を迎え、講演と実習を交えて盛会裏に終了しましたことをご報告します。

第1回日本循環器学会プレスセミナー(於 大手町サンケイプラザ(千代田区))
<テーマ> 心肺蘇生のための新たなる展開 =日本における突然死から"いのち"を守ろう=


 

開会挨拶:理事長 山口 徹 先生
開会挨拶:理事長 山口 徹 先生

 

座長:笠貫 宏 先生
座長:笠貫 宏 先生

 
   

講演:長尾 建 先生
講演:長尾 建 先生

講演:野々木 宏 先生
講演:野々木 宏 先生

   

講演:高山 守正 先生
講演:高山 守正 先生

講師:三田村 秀雄 先生
講師:三田村 秀雄 先生

   

講習風景
講習風景

練習キットを用いたCPR体験
練習キットを用いたCPR体験


5

 JCS-ITC 各支部 AHA ACLSプロバイダーコースのご案内


現在、下記のコースの受講者を募集中です。
JCS-ITC 第2回東海支部・北陸支部合同 AHA ACLSプロバイダーコース(2007/11/23-24開催)
JCS-ITC 第1回北海道支部 AHA ACLSプロバイダーコース(2007/12/08-09開催)
JCS-ITC 第2回中国支部・四国支部合同 AHA ACLSプロバイダーコース(2007/12/15-16開催)

2008年度循環器専門医認定試験受験予定者は優先的に採択いたします。
→ご案内・受講申し込みはこちら



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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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