JCS Newsletter

 

Vol.23 (2007.11.6)

  • World Circulation News PLUS
  • Late Breaking Clinical Trials 演題募集のご案内
  • 循環器専門医試験の受験資格に
    「AHA ACLSプロバイダーコースの修了」が必要です
  • Circulation Journalの掲載料とカラー料金の変更について


第72回学術集会では、セッション「Late Breaking Clinical Trials」(公募・一部指定)を開催いたします。詳細は下記記事をご覧ください。

 

JCS2008


◆JCS2008〜第72回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆


 

 

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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

目標時間内でのPCI施行例は1/3のみ

HealthDay News 10月18日

ST上昇型心筋梗塞患者では、90分以内に経皮的冠動脈介入(PCI)を受けることにより治療の成功率と生存率が高まるが、この目標時間の達成にほとんど進展がないとする調査報告が、「New England Journal of Medicine」10月18日号に掲載された。

米ミシガン大学医学部(アナーバー)のBrahmajee K. Nallamothu氏らは、初回治療におけるPCI施行時の、施行までに要する時間の現状を調査した。その結果、ドア・ツー・バルーン(来院からバルーン処置までの)時間と転帰の関連を見出せない研究も一部あったものの、大半の研究は、介入までの時間が短いほど心血管有害イベント発症が少なく、長期的生存率が高くなることを示していた。

しかし、入手可能なデータでは、PCI治療までの時間を短縮するという目標はいまだ遂行されておらず、心筋梗塞の治療において、この分野は他の側面に比べ改善されていないことが示唆されている。

「初回治療としてPCIを想定している病院でのドア・ツー・バルーン時間の目標に向けての改善は、現状の大きな課題である。一部症例においては線溶(血栓溶解)療法が再灌流療法の合理的な代替療法として施行されるままになっているため、線溶療法の即時施行に対してバランスの取れたPCI施行を達成すべく改善が必要である」と著者らは述べている。

Abstract    Full Text

CABGとPCIの類似点および長所と短所

HealthDay News 10月17日

冠動脈バイパス移植(CABG)術を受けた患者と経皮的冠動脈介入(PCI)を受けた患者とでは生存率がほぼ同じで、さらに両処置には長所と短所があることを無作為化試験の体系的レビューにより明らかにした研究が、「Annals of Internal Medicine」10月16日号に掲載された。

米スタンフォード大学医学部(カリフォルニア州)のDena M. Bravata氏らは、23の無作為化対照試験を精査した。内訳はPCI患者が5,019人、CABG患者が4,944人。調査対象は1966年から2006年までに及び、両処置の各種形式を含めている。患者の大半は祖先がヨーロッパ人で、27%が女性、平均年齢は61歳であった。

30日、1年、5年の設定期間内の生存率においては、いずれも両群の差は1%未満であった。CABG群はPCI群より狭心症が緩和されたケースが多かった。またCABG群は、再血行再建術を受ける割合が少なかったが(リスク差は1年で24%、5年で33%)、術後脳卒中の発症率(1.2%)はPCI群(0.6%)より高かった。

「我々の分析により、両処置の相対的な有効性の証拠にさまざまな差があることが判明した。それらは今後の研究の対象となるであろう」と著者らは結論づけている。

Abstract    Full Text

早期のスタチン療法の便益は長期的に持続

HealthDay News 10月10日

高コレステロールの男性においては、プラバスタチンによる早期治療により10年死亡リスクが有意に減少するとの研究結果が、「New England Journal of Medicine」10月11日号に掲載された。

英グラスゴー大学のIan Ford氏らは、高コレステロールで心臓発作の既往のない男性6,595人を対象に、プラバスタチンまたはプラセボを5年間投与した無作為化試験の終了後10年間わたり実施した追跡データを分析した。

その結果、当初の試験において認められた心血管系に対するプラバスタチンの有益な効果は、10年間の追跡期間中も持続していた。試験終了後は両群とも同等のスタチン療法を受けていたにもかかわらず、冠動脈性心疾患(CHD)による死亡リスクまたは非致死性心筋梗塞発症リスクは、プラバスタチン群(11.8%)がプラセボ群(15.5%)に比べ有意に低下していた。

「Ford氏らのデータには興味深い示唆がある。試験期間中にプラバスタチンを投与された群は、試験終了後にプラセボ群と同等のスタチン治療を受けていても予後が良好であることは、予後診断に治療の持続時間が重要な要素であることを示している。治療の早期開始は、長期的にアテローム硬化のプロセスを緩和する」と添付論説者は述べている。

この研究は部分的に、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(Bristol-Myers Squibb)社および三共(現第一三共)の支援を受けている。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


2

 Late Breaking Clinical Trials 演題募集のご案内


第72回学術集会では、セッション「Late Breaking Clinical Trials」(公募・一部指定)を開催いたします。
応募内容は、本学会で初めて結果を公表されるもので、かつ他の学会に発表または応募をされていないClinical Trials を最優先いたします。
ただし既に発表されたものであっても、本学会で改めて発表を希望されるTrialにつきましても採用を考慮いたしますので、奮ってご応募ください。

※演題応募期間:2007年11月30日(金)〜12月19日(水)正午 必着

Late Breaking Clinical Trials 演題応募要領はこちら


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 循環器専門医試験の受験資格に「AHA ACLSプロバイダーコースの修了」が必要です


2008年度(第19回)循環器専門医資格試験から「AHA ACLSプロバイダーコースの修了」が受験必須資格となりました。

  • 開始時期:2008年度(第19回)専門医資格認定試験
  • 対象となるコース:AHA ACLSプロバイダーコース
  • JCS(日本循環器学会)、JAA(日本ACLS協会)、JRC(日本蘇生協議会)、
    アメリカなど海外で受講した場合でも「AHA ACLSプロバイダーコース」であれば受験可能とする
  • 小児科系に限ってはPALS(Pediatric Advanced Life Support)コースを同等資格として認める
  • 有効な認定証の提示を必要とする(但し2008年度は移行措置を設ける)


なお、AHA ACLSプロバイダーコース受講のためにはAHA BLS Healthcare Provider Courseの修了が必要です。
受験資格BLS、ACLS受講についてはこちらをご覧ください


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 Circulation Journalの掲載料とカラー料金の変更について


2008年1月1日(EST)以降に投稿される論文より、掲載料とカラー料金が以下の通り、変更となります。

 

●掲載料

 
 

      0〜2頁まで

      無料

 

      3〜5頁まで

      \10,000

 

      6〜8頁まで

      \20,000

 

      9頁以上

      \50,000

 
 

●カラー料金

 
 

      1頁につき

      \20,000


詳しくはこちらをご覧ください。



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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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