JCS Newsletter

 

Vol.24 (2007.11.20)

  • World Circulation News PLUS
  • 第72回学術集会 ライブデモンストレーションのご案内
  • 循環器専門医「認定更新に関するご案内」を発送しました
  • 第16回アジア太平洋心臓病学会(APCC2007)にJCSブースを
    出展します!!
  • Circulation Journalの掲載料とカラー料金の変更について


第72回学術集会では、ライブデモンストレーションを開催します。詳しくは下記記事をご覧ください。

 

JCS2008


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

AHA2007レポート:AF-CHF、MASCOT両試験において心房細動の治療効果得られず

HealthDay News 11月6日

心不全患者に心房細動に対する実験的治療を試みた結果、便益に差がなかったとする2件の最新臨床試験報告:心房細動・うっ血性心不全(AF-CHF)試験とMASCOT試験が、オーランドで開催された米国心臓協会年次集会(AHA 2007)で発表された。

AF-CHF試験では、カナダ、モントリオール大学(ケベック州)のDenis Roy氏らは、心房細動の患者1,376人を無作為に2群に割り付けた。リズムコントロール群には電気的除細動と並行して、初期選択薬にアミオダロン、適応があればソタロールまたはdofetilideの抗不整脈薬を処方。心拍コントロール群には、β遮断薬あるいはジゴキシン、または両剤の適応用量を処方し、必要に応じてペースメーカー療法を追加した。

平均37カ月間の追跡後、一次エンドポイントの心血管死を比較。リズムコントロール群で26.7%、心拍コントロール群で25.2%であった。全死亡、脳卒中、心不全悪化によるイベントの発症も2群間で相似していた。「心拍コントロール療法群との比較において、リズムコントロール療法群では死亡率の改善は認められなかった」とRoy氏は述べている。

一方、MASCOT試験では、イタリア、フィレンツェ大学大学院心臓学のLuigi Padeletti氏らは、治療群と対照群にそれぞれ患者197人を割り付けた。治療群には心臓再同期療法(CRT)に心房オーバードライブペーシングを追加し、対照群は心臓再同期療法単独とした。

Padeletti氏によると、治療群に用いたデバイスは重症の心不全患者に対して現時点で安全であることが示されたものの、治療群、対照群ともに、ほぼ同じ3%の症例において永続性(慢性)の心房細動への進行が認められたという。

MASCOT試験はSt. Jude Medical社が支援している。

More Information: AF-CHF    More Information: MASCOT

AHA2007レポート:マルチスライスらせんCTは非侵襲的な心臓画像診断に有用

HealthDay News 11月5日

冠動脈疾患の診断において、これまで標準採用されてきた侵襲的な冠動脈血管造影法(CCA)に代わり、今後はマルチスライスらせんCT血管造影法(MDCTA)が主流になりうるとする最新臨床試験報告が、オーランドで開催された米国心臓協会年次集会(AHA 2007)で発表された。MDCTAは従来のCCAと異なり、64列の検出器でX線写真を多重結合し、カテーテルの挿入を必要としない。

米ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ボルティモア)のJulie M. Miller氏らは、MDCTAとCCAを比較する64列MDCT冠動脈評価(CORE-64)試験を実施した。

合計291人の被験者には、まずMDCTにより冠動脈カルシウムの画像撮影とスコア化を行い、その後に心臓カテーテルを挿入した。MDCTでは、直径が最小1.5mmの冠動脈の98%以上が確認できた。また、この検査は、50%以上の閉塞を生じている部位の検出に高い感受性(感度)と特異性を発揮した。

「この多施設臨床試験において示された64列MDCTの強力な性能は、この方法が診断ツールとして有用で、有意な冠動脈閉塞を有する症候性患者のスクリーニングに役立つことを実証した」とMiller氏は述べている。

この研究は、東芝とBracco社から支援を受けている。

More Information

急性冠動脈症候群における抗血小板作用新薬の有効性試験

HealthDay News 11月5日

急性冠動脈症候群(ACS)発症後に経皮的冠動脈介入(PCI)を受ける患者において、チエノピリジン系新薬prasugrelを用いた長期治療は、クロピドグレルによる治療と比較して、心血管イベントの予防効果は高いものの、強力な抗血小板作用のために出血リスクが高くなるとする研究結果が、「New England Journal of Medicine」11月4日号に掲載された。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のStephen D. Wiviott氏らは、PCIを予定しているACS患者13,608人を無作為に2群に割り付け、prasugrelまたはクロピドグレルを6〜15カ月間処方した。一次エンドポイント(評価項目)は、心血管原因死、非致死性心筋梗塞または脳卒中の発症とした。

その結果、心筋梗塞、標的血管の緊急血行再建術、ステント血栓症の発症、および心血管原因死は、prasugrel群がクロピドグレル群よりも減少していた(一次有効エンドポイントはprasugrel群9.9% vs.クロピドグレル群12.1%)。用量試験におけるクロピドグレル標準投与量との比較では、15カ月間での1つの一次有効評価項目を予防するために、prasugrelの治療を要した患者概算数は1,000人あたり46人であった。一方、重大な出血を起こした患者の割合は、prasugrel群(2.4%)のほうがクロピドグレル群(1.8%)よりも高かった。

「Prasugrelはおそらく、PCIを予定していて、虚血イベントのリスクが高く、出血リスクが低いACS患者には便益がある。しかし、虚血イベントのリスクが低く、出血リスクの高いACS患者にはクロピドグレルの処方が適している」と添付論説者は述べている。

この研究は、第一三共とイーライリリー社の支援を受けている。

Abstract    Full Text    Editorial

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


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 第72回学術集会 ライブデモンストレーションのご案内


第72回学術集会では、ライブデモンストレーションを開催します。

      開催日:2008年 3月27日(木)
      メインテーマ:「ライブデモンストレーションの原点を見直す」
      ライブデモンストレーション代表:延吉 正清 (社会保険小倉記念病院 病院長)

詳しいご案内は下記のリンクからご確認ください。多数のご参加をお待ちしております。
ライブデモンストレーションご案内はこちら


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 循環器専門医「認定更新に関するご案内」を発送しました


2008年4月1日に認定更新となる循環器専門医に「認定更新に関するご案内」を下記のとおり発送致しました。

      発送対象:1993・1998・2003年度認定循環器専門医
      発送日:11月13日(火)
      発送方法:普通郵便
      送付先:学会誌送本先

■書類が届かない場合は、下記までお問い合わせください。
(社)日本循環器学会 専門医担当
E-mail:senmoni@j-circ.or.jp


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 第16回アジア太平洋心臓病学会(APCC2007)にJCSブースを出展します!!


JCS内に事務局を設置しているアジア太平洋心臓病学会の学術集会が台北で開催されます。
JCS展示ブースも出展しておりますので、是非お立ち寄りください。
会員の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

      名称:第16回アジア太平洋心臓病学会学術集会
      会期:2007年12月13日(木)〜16日(日)
      会場:台北国際会議場
      URL:http://www.apcc2007.org/
      循環器専門医単位付与数:2単位


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 Circulation Journalの掲載料とカラー料金の変更について


2008年1月1日(EST)以降に投稿される論文より、掲載料とカラー料金が以下の通り、変更となります。

 

●掲載料

 
 

      0〜2頁まで

      無料

 

      3〜5頁まで

      \10,000

 

      6〜8頁まで

      \20,000

 

      9頁以上

      \50,000

 
 

●カラー料金

 
 

      1頁につき

      \20,000


詳しくはこちらをご覧ください。



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news-m@j-circ.or.jp

発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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