JCS Newsletter

 

Vol.31 (2008.3.25)

  • World Circulation News PLUS
  • 業者立会いに関する暫定措置について
  • 「循環器学用語集」(第三版)発刊のご案内
  • 心臓移植適応検討のオンライン申請・
          レシピエントデータシート改訂について


「循環器学用語集」(第三版)が完成しました。会員の皆様へは4月上旬頃発送予定です。

 

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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

アンジオテンシンⅡワクチンで昼間血圧の降圧効果認める

HealthDay News 3月7日

アンジオテンシンⅡワクチンCYT006-AngQbの300μg投与が、軽症-中等症高血圧患者に降圧効果をもたらすとの研究結果が、「The Lancet」3月8日号に掲載された。

スイス、Cytos Biotechnology社(チューリヒ)のAlan Tissot氏らは、軽症-中等症の高血圧患者72人を対象に、アンジオテンシンⅡワクチンを用いたプラセボ対照二重盲検試験(PhaseⅡa)を実施した。被験者はCYT006-AngQb 300μg、同100μg、プラセボ(偽薬)の3群(各群24人)に無作為に割り付けられ、ワクチン注射は開始時、4週および12週時の3回行われた。

その結果、300μg投与群において、試験開始14週後の昼間の24時間自由行動下血圧(ABP)はプラセボ群に対し、平均で収縮期圧が9.0mmHg、拡張期圧が4.0mmHg低下していた。また300μg投与群では、早朝の急激な血圧上昇が低減していた。100μg投与群2例、300μg投与群2例、プラセボ群1例の計5例に重度の有害作用がみられたが、いずれも治療との関連性は認められなかった。100μg投与群3例、300μg投与群7例で、軽度のインフルエンザ様症状がみられた。

著者は「より広汎な高血圧患者を対象とした、有効性と安全性を確認する後期ステージの臨床試験が必要」と述べている。本試験の研究費はCytos Biotechnology社から出資され、また一部の研究者が同社との経済的結びつきを公表している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

遺伝的変異がワルファリン初回投与に対する反応に影響

HealthDay News 3月5日

ビタミンKエポキシド還元酵素(VKORC1)とチトクロームP-450 2C9(CYP2C9)の遺伝的変異が、初回の抗凝固療法に対する反応に影響を及ぼすとの研究結果が、「New England Journal of Medicine」3月6日号に掲載された。

米バンダービルVanderbilt 大学(テネシー州ナッシュビル)の Ute Schwarz氏らは、ワルファリン療法を開始した297人の患者を対象に、ワルファリンの重要な薬理学的標的であるVKORC1とワルファリンの代謝酵素であるCYP2C9の遺伝的変異の同定検査を実施し、治療に対する反応性を比較した。

VKORC1のハプロタイプがA/Aの患者は、非A/非Aの患者に比べて、国際標準比(INR)が初めて有効治療域内となる時間が短かった。またA/Aハプロタイプは、INRが初めて4より大きくなる時間も短かった。一方、CYP2C9遺伝子型とINRが初めて有効治療域に達する時間との間に有意な相関性は認められなかったが、INRが4.0を越える時間は予測因子となった。また、VKORC1とCYP2C9のハプロタイプは共に、最初の治療2週間後のワルファリン必要用量に影響を及ぼしていた。

著者らは「他の研究者がすでに示しているように、我々の研究でもCYP2C9遺伝子型とワルファリンに対する反応との関連性を確認した。しかし、今回の結果から、抗凝固療法の初期段階において、VKORC1ハプロタイプのほうがCYP2C9遺伝子型よりもより大きな影響を及ぼすこと、またVKORC1A対立遺伝子の存在が、効果増強とワルファリンへの感受性増加に関与することが示された」と述べている。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial

ホルモン補充療法中止後も健康リスクが残存

HealthDay News 3月4日

エストロゲンとプロゲスチンによるホルモン補充療法(HRT)を中止した女性では、HRT未経験の女性と比較しても、心血管イベントのリスクはもはや増加していない一方で、致死性および非致死性悪性腫瘍への進展リスクは高いという研究結果が、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」3月6日号に掲載された。

米ノースカロライナ大学(チャペルヒル)のGerardo Heiss氏らは、2002年7月8日に開始されたWomen's Health Initiative(WHI)試験(WHI自体は2002年5月31日中止)の介入後フェーズ(post-intervention phase)の被験者15,730例を対象に、健康状態の転帰を比較した。

その結果、平均2.4年の追跡期間中、WHI試験期間中にHRTを受けた女性とプラセボを服用した女性では、心血管イベントの年間発症率に有意差は認められなかった(HRT 群1.97%対プラセボ群1.91%)。しかし、HRT群では、悪性腫瘍(ハザード比:1.24)、乳癌(HR:1.27)の発症リスクが有意に高く、また全死亡(HR:1.15)リスクがやや高かった。さらにHRTの包括的リスクはプラセボ群に比べて12%高く、全リスクは治療による利益を上回っていた。

著者は「エストロゲン(CEE)と酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)合剤の服用中止後3.5-8.5年の追跡期間において、HRT受療者では悪性腫瘍などのリスクが高いまま継続していることが確認された」と結論付けている。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


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 業者立会いに関する暫定措置について


本年4月より適用となる、「医療機関等における医療機器の立会いに関する基準」につきまして、暫定的措置が発表されました。詳細につきましては、下記ホームページの資料をご覧頂きますようよろしくお願いいたします。

 業者立会いに関する暫定措置について詳しくはこちら


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 「循環器学用語集」(第三版)発刊のご案内


のびのびになっていました循環器用語集が完成の運びとなりました。
多くの関連学会のご協力で多大な労力・時間が費やされたものです。会員の皆様への発送は4月上旬頃を予定しています。ご期待ください。

一部有償販売は、丹水社(TEL:03-3561-1323)へ委託しています。


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 心臓移植適応検討のオンライン申請・レシピエントデータシート改訂について


心臓移植委員会では、郵送で受付をしておりました心臓移植適応検討申請につきましてオンライン申請を開始しました(2008年3月10日より)。
また、レシピエントデータシートの改訂も行いましたので、心臓移植委員会HPにてご確認ください。



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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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