Vol.33 (2008.4.22)
- World Circulation News PLUS
- 「禁煙治療のための標準手順書」が改訂されました
- 2008年度循環器専門医資格認定審査申請書の請求について
- APCC2009演題募集のご案内
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「禁煙治療のための標準手順書」第3版を学会HPからご覧になれます。

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◆JCS2009〜第73回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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・1位 輸液急速静注は一部の患者で確かに有効
・2位 魚摂食により心拍変動が正常化
・3位 急性心筋梗塞入院中の高血糖が院内死亡を予測
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
心停止時には心臓マッサージのみでも有益
HealthDay News 4月1日
院外で突然に心停止を起こした人に対して、傍観者(bystanders)が心肺蘇生(CPR)を行う場合に、心臓マッサージ(胸骨圧迫)のみを持続することが重要であり、人工呼吸は必要でないとする論文が、「Circulation: Journal of the American Heart Association」オンライン版に3月31日掲載された。
米オハイオ州立大学(コロンバス)のMichael Sayre氏(米国心臓協会AHA心臓救急処置に関する公衆諮問委員会)らは、「AHAが2005年に発行したガイドライン(指針)では、傍観者によるCPRの普及と質の向上の必要性が強調され、それによって心停止者の生存率が2倍以上になるとされている。しかし、ほとんどの都市では、傍観者によるCPRは突然心停止症例のわずか27-33%にしか施行されておらず、(人工呼吸を不要とすることで)傍観者の抵抗感を下げることにより、生存率が改善される可能性がある」と記している。
研究者らは「CPRの訓練を受け、胸骨圧迫30回後の2回の換気(人工呼吸)を、胸骨圧迫の中断を最小限に留めて実施できる人は人工呼吸も行うべきである。しかし、CPRの訓練を受けていない人やCPR手技に自信のない人は、胸骨圧迫のみを行うべきである」としている。
また、著者らは「心停止者に蘇生を行う人は、自動体外除細動器(AED)が到着して使用準備が整うまで、あるいは救急隊員が到着して蘇生を開始するまで、胸骨圧迫を中断せず持続する必要がある」と記している。
Abstract
Full Text
ACCレポート: 高齢者においても降圧治療は有益
HealthDay News 3月31日
80歳以上の高齢者における高血圧治療は、脳卒中や全死亡リスクを有意に低下し、有益であるとの研究結果が、「New England Journal of Medicine」オンライン版に3月31日掲載されるとともに、シカゴで開催中の米国心臓学会(ACC)の第57回年次集会でも発表された。
英インペリアル大学(ロンドン)のNigel Beckett氏らは、大規模臨床試験HYVET(Hypertension in the Very Elderly Trial)の一部として、収縮期血圧が160mmHg以上で80歳以上の多国籍の患者3,845人を、無作為に利尿薬インダパミド投与群かプラセボ投与群に割り付けた。治療目標の血圧値150/80mmHgに達しない場合は、ACE阻害薬ペリンドプリルかマッチングさせたプラセボが追加投与された。第一次エンドポイントは、致死性もしくは非致死性脳卒中とした。
2年間の治療後、実薬群の平均血圧は、プラセボ群に比べて15/6.1mmHg低かった。また降圧薬治療により、心不全64%、脳卒中死39%、脳卒中30%、心血管死23%、全死亡21%、それぞれ低減していた。
この研究の編集論説の著者は「HYVETの結果は、(80歳以上の)高齢者においても降圧薬治療の開始が遅すぎることはないことを証明するとともに、治療便益を測定する臨床試験における対象者の年齢スペクトラムの上限を拡大することになった」とコメントしている。
共著者の数人は、多種の製薬会社からコンサルタント料や講演料を受けたことを報告している。
Abstract
Full Text
Editorial
ACCレポート: スタチンにエゼミチブの追加併用は便益なし
HealthDay News 3月31日
小腸からのコレステロール吸収阻害作用をもつエゼチミブ(商品名:ゼチーア)とスタチンの併用療法は、スタチン単独療法に比べて、アテローム性疾患の進展を低減させないとする研究結果、および米国とカナダでのエゼミチブの処方パターンを比較した研究結果が、「New England Journal of Medicine」オンライン版に3月30日に掲載された。また、これら研究結果と含意(implication)が、シカゴで開催中の米国心臓学会(ACC)第57回年次集会でも論議された。
カナダ、トロント大学のCynthia Jackevicius氏らは、IMS社のデータを用いて、米国とカナダにおけるエゼチミブの処方状況について検討。2002年から2006年の間に、脂質低下薬全体におけるエゼチミブの処方割合は、米国では0.1%から15.2%に急増していたが、カナダでは0.2%から3.4%の増加に留まっていた。
第2の研究では、オランダ、アカデミック・メディカルセンター(アムステルダム)のJohn Kastelein氏らは、ENHANCE試験において、家族性高コレステロール血症患者720人を、シンバスタチン80mg/日に加えてエゼチミブ10mg/日、あるいはプラセボ併用投与群に無作為に割り付け、24カ月間経過観察を行った。その結果、エゼチミブ併用療法群ではプラセボ併用群に比べ低比重リポ蛋白(LDL)レベルの低下は大きかったが、頸動脈内膜中膜肥厚(CIMT)の測定に基づくアテローム性疾患の進展率は、2群間で差は認められなかった。
編集論説の著者は、今回の試験で示された脂質低下薬に対するエゼチミブの追加投与の便益性の欠如に対して、「これら知見に加えて、将来的な生物学的、臨床的証拠によって、LDLコレステロール低下による利益は、(LDLコレステロールを)どれだけ低下させるかだけではなく、どのようにして低下させたかに依存するようになる」との仮説を述べている。
ENHANCE試験は、メルク社とシェリングプラウ社の資金提供で実施され、論文著者らはこれら製薬会社および他の製薬会社との経済的結びつきを報告している。
Abstract-Jackevicius
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Abstract-Kastelein
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Editorial
Editorial
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World Circulation News (WEB) AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。
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「禁煙治療のための標準手順書」が改訂されました |
禁煙治療のための標準手順書」が改訂されました(第3版)。
この度、新しい禁煙補助薬バレニクリンが2008年1月に承認され、3月に同薬の薬価収載が決定しました。また4月の薬価収載に伴う留意事項通知により、ニコチン依存症管理料を算定する禁煙治療を行っている患者が治療途中で入院し、引き続き禁煙治療を実施した場合、その治療に要した薬剤料を算定することができることになりました。
これらの内容が反映された手順書が、学会ホームページで自由にご覧いただけます。
→「禁煙治療のための標準手順書(第3版)」はこちら
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第19回(2008年度)循環器専門医資格認定審査申請書の請求を受け付けています |
第19回(2008年度)循環器専門医資格認定審査申請書の請求を学会ホームページで受け付けています。受験申請予定の方は必ずご請求をお願いします。
→請求はこちら(請求締切:4月28日(月)17時必着)
【ご請求頂く書類】
・受験票
・審査料払込用紙
・受領確認はがき
上記以外の書類は、学会ホームページから取り寄せてください。なお、受験申請書類受付締切は4月30日(水)17時必着です。ご確認をお願いします。
Asian Pacific Congress of Cardiology 2009(2009/5/20-23, Kyoto, Japan)では、現在演題を受付中です。
こちらからご応募ください。
※演題締切:12月18日
JCS Newsletterのバックナンバーをこちらのページでご覧いただけます。
ご意見・ご感想、配信先の変更・中止等は下記のアドレスまでご連絡ください news-m@j-circ.or.jp
発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
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