JCS Newsletter

 

Vol.39 (2008.7.22)

  • World Circulation News PLUS

  • JCS2009 〜 第73回日本循環器学会学術集会
    演題募集のご案内

  • 「勤務医師賠償責任保険」の更新ならびに新規加入
    のご案内


第73回日本循環器学会学術集会の演題募集をまもなく開始いたします。

 

JCS2009


◆JCS2009〜第73回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆


 

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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

バイオマーカー陰性の女性急性冠症候群患者には侵襲的治療より保存的治療が有効である

HealthDay News 7月1日

非ST上昇型急性冠症候群(nSTE-ACS)の男性および高リスク女性患者においては、侵襲的治療が心筋梗塞(MI)発症、ACSによる再入院、または死亡のリスクを低下させる上で有効である一方、低リスク女性患者では保存的治療戦略がより有効であるとの研究論文が、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」7月2日号に掲載された。

米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のMichelle O' Donoghue氏らは、女性患者3,075人、男性患者7,075人を対象とした8件の研究のメタ分析を行い、nSTE-ACSの男性および女性患者における侵襲的および保存的治療の効果の比較をした。メタ分析の研究は、1970〜2008年に実施されたものを対象とした。

その結果、侵襲的治療を保存的治療と比較すると、死亡、MI、ACSの複合エンドポイントに対するオッズ比は、女性では0.81、男性では0.73であった。バイオマーカー陽性の女性患者において、侵襲的治療は死亡、MI、ACSのオッズ比の33%低下と関連していた。

しかし、バイオマーカー陰性の女性患者では、侵襲的治療は複合エンドポイントの有意な低下とは関連していなかった(オッズ比0.94)。男性患者では、死亡、MI、ACSのオッズ比は、バイオマーカー陽性で0.56、バイオマーカー陰性で0.72であった。

著者らは「ACC/ AHAの改訂ガイドラインでは、低リスク女性のnSTE-ACS患者での保存的治療を推奨しているが、我々のデータはそれを支持するものである」と述べている。

本研究の著者は製薬企業の数社との財務関係を明らかにしている。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

マルファン症候群の大動脈基部拡大抑制にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬が有用

HealthDay News 6月25日

マルファン症候群患者では、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)使用により、進行性大動脈基部の拡大速度の有意の低下がみられるとの小規模研究の成績が、「New England Journal of Medicine」6月26日号に掲載された。

米ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ボルチモア)のBenjamin S. Brooke氏らは、他の薬物治療に反応がみられなかった小児患者18人に、ロサルタン(17人)またはイルベサルタン(1人)の投与を12〜47カ月行った。

その結果、大動脈基部の拡張は、平均3.54mm/年から0.46mm/年に低下した。また、Valsalva洞・上行大動脈結合部の直径拡大速度の低下もみられた。

著者らは「この観察研究の結果は有望ではあるが、マルファン症候群患者の治療においてARB治療の果たす役割については慎重である必要がある。我々の知見は、前向き無作為化試験において確認されなければならない」と結論している。

論説の著者はGenzyme社との関係を申告している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial

心外膜由来の心筋前駆細胞を同定、将来における心臓修復への応用に期待

HealthDay News 6月25日

心臓全体を被覆している上皮様シート構造である心外膜に存在する一部の細胞が、心臓に遊走し、心筋細胞へと分化することが示され、将来的には心筋修復への応用が可能になるとの研究論文が、「Nature」オンライン版に6月22日掲載された(印刷版は7月3号掲載)。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のBin Zhou氏らは、転写因子Wt1発現細胞の分化と遊走をマウス心臓の正常個体発生過程の心外膜細胞において追跡した。

その結果、Wt1陽性細胞由来の細胞の多くは心筋細胞となり、心臓における心筋細胞の7〜18%を構成し、心筋細胞のマーカーと機能を有していた。Wt1陽性心外膜前駆細胞は多能性のNkx2-5/Isl1陽性心臓前駆細胞から発生する。

Zhou氏らは「従来は認識されていなかった心筋前駆細胞としてWt1陽性心外膜細胞が同定されたが、これらの結果は、心臓の再生および修復において、これら前駆細胞の心臓形成能力を規定するための研究の基礎となる」と結論している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


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 JCS2009 〜 第73回日本循環器学会学術集会 演題募集のご案内


第73回日本循環器学会学術集会(大阪)では、下記の予定で演題を募集いたします。多数のご応募をお待ち申し上げます。

● 一般演題
演題受付期間(新規登録): 2008年8月1日(金)午前9時 〜 10月14日(火) 正午

→演題応募要領はこちら
国内演者は、演題応募の時点で共同演者を含む全員が本学会会員であり、かつ2008年度会費納入者であることが必要です(入会に関するご案内はこちら)。

● プレナリーセッション・シンポジウム
演題受付期間(新規登録): 2008年8月1日(金)午前9時 〜 8月28日(木)正午

→演題応募要領はこちら
・今回のプレナリーセッション、シンポジウムはすべて「公募あり」となります。応募される方は、本文(タイトル、著者名、所属機関名を除く) 260 words 以内の英文抄録を登録してください。
・演題応募の時点で共同演者を含む全員が本学会会員であり、かつ2008年度会費納入者であることが必要です(入会に関するご案内はこちら)。

● コメディカルセッション
第73回日本循環器学会総会・学術集会では、コメディカルの方を対象としたセッションを会期中に3日間行います。
コメディカルスタッフ(看護師、薬剤師、臨床検査技師、栄養士、療法士、救急救命士、医療ソーシャルワーカー、その他)であれば、日本循環器学会の会員でなくても演題応募、発表、参加ができますので、奮ってご応募くださいますようご案内申しあげます。

・シンポジウム

 2008年8月1日(金) 午前9時 〜 10月 9日(木)正午

・一般演題

 2008年8月1日(金) 午前9時 〜 10月23日(木)正午

→演題応募要領はこちら



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 締切間近です!!!「勤務医師賠償責任保険」の更新ならびに新規加入のご案内


団体契約「勤務医師賠償責任保険」の募集期間は7月31日までです。
期間外のお受け付けはできません。ご注意ください。
詳細・お申し込み手続は2008年6月初旬にご送付いたしました書類をご確認ください。


会員の皆様には団体契約による「勤務医師賠償責任保険」に多数ご加入いただいております。
団体契約(保険料割引適用)の更新・新規加入締切は2008年7月31日です。
(保険始期は2008年8月1日)
締切日までにお手続き忘れのないよう、くれぐれもご注意ください。

→ 「勤務医師賠償責任保険」ご案内はこちら

詳細は下記にお問い合わせ下さい


 

<取扱代理店>
株式会社カイトー
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-2-6 西新宿K-1ビル
TEL: 03(3369)8811     FAX: 03(3369)3120
E-mail: med.lia-ins@kaito.co.jp

 

 


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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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