JCS Newsletter

 

Vol.43 (2008.9.24)

  • World Circulation News PLUS

  • 演題締切りが迫っています
    〜第73回日本循環器学会学術集会(JCS2009)

  • AHA BLS・AHA ACLS講習会情報

  • 採択論文のオンラインジャーナル早期掲載の
    サービス開始について

  • Case Reportの取り扱い中止に向けて


第73回日本循環器学会学術集会の演題締切りが迫っています。お早めにご応募ください。

 

JCS2009


◆JCS2009〜第73回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆


 

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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

出生時体重と出生後の成長速度が若年成人期の血圧に関連

HealthDay News 9月3日

出生時体重は収縮期血圧と関連し、出生後の成長速度は収縮期および拡張期血圧の双方に関連するとの、若年成人を対象とした研究結果が、「Hypertension」オンライン版9月2日号に掲載された。

英プリストル大学(ブリストル)のYoav Ben-Shlomo氏らは、Barry Gaerphilly Growth Study参加者951人において、出生後の成長速度の加速が成人期血圧の予知因子となりうるかどうかを検討。出生時体重、身長、成長速度と収縮期および拡張期血圧との関連性(association)について、多変量直線回帰およびスプラインモデルを用いて解析した。

データが得られた対象患者679人(71.3%)において、回帰分析およびスプラインモデルとも、出生時体重と収縮期血圧の間に逆相関を認めた。多変量解析モデルでは体重増加と血圧との間に関連を認めなかったが、スプラインモデルでは出生後早期(生後0-5か月)および後期(21-60か月)の体重増加は独立して収縮期血圧と関連していた。拡張期血圧は早期の体重増加とのみ関連していた。

著者らは「これらの知見は、出生前および出生後の両時期における発達因子の活性が、将来の血圧を変化させることを示唆している」と述べるとともに、「今回の研究は、正期産の場合には、出生直後の成長速度のみが収縮期血圧の予知因子となる一方で、胎児期要因および成長加速仮説の観点から、出生時体重および生後の成長が収縮期血圧と関連することを示すエビデンスを提供した、最初の研究である」と結論している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial

スタチン強化療法はLDLコレステロール値66mg/dl以上の症例でより有益

HealthDay News 9月2日

スタチン強化療法は、急性冠症候群(ACS)患者でベースラインのLDLコレステロール値が66mg/dl以上のケースにおいて、より有益であるとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」9月9日号に掲載された。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のRoberto R. Giraldez氏らは、新規に急性冠症候群を発症した症例で、スタチン未使用の入院患者2,986人を、アトルバスタチン80mg、またはプラバスタチン40mg投与群に無作為に割り付けた。

2年後、ベースラインLDLコレステロール値が最高4分位(132mg/dlより高値)に属しアトルバスタチン投与を受けた患者群では、主要エンドポイントの発生リスクに有意の低下がみられた(死亡、心筋梗塞、不安定狭心症、30日以内の血管再生術施行、および脳卒中に対するハザード比0.63)。ベースラインLDLコレステロール値が低い例では治療の有益性は低下し、ベースラインLDLコレステロール値が最低4分位(92mg/dl以下)の患者では主要エンドポイント(ハザード比0.93)、副次的エンドポイント(冠動脈疾患死、心筋梗塞、および30日以内の血管再生術施行に対するハザード比0.98)のリスクはほぼ同じであった。アトルバスタチンによる治療は、ベースラインLDLコレステロール値が66mg/dl以上のケースに有益であった。

オランダ、ライデン大学医療センターのAlbert V.G. Bruschke氏、およびJ. Wouter Jukema氏は論説で、「血清脂質低下療法において、LDLコレステロール治療目標値が患者毎に異なることを示唆するGirladez氏らの結果は、実地診療上重要であり、患者治療において十分に考慮する価値がある」と述べている。

本研究はブリストル・マイヤーズ スクイブ社からの資金援助を受けている。論説著者の一人は製薬企業との財務関係を有する。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial

心血管疾患スクリーニングの是非−費用対効果と有用性で対立議論

HealthDay News 8月29日

心血管疾患スクリーニングの有益性に対する結論の異なる直接対決的(head to head)論文が、「British Medical Journal」オンライン版8月28日号に掲載された。一方は、人口集団における高リスク層を標的とした心血管疾患スクリーニングは、治療を最も必要とする人々を治療に導く上で費用対効果のある方法であるとする研究論文。もう一方の論文では、スクリーニング検査は費用を要し、予防よりも治療に重点を置くものであり、臨床医および政策決定者を欺いて、心血管疾患への取り組み(対応)において防御上偽った感覚をもたせると主張している。

ニュージーランド、オークランド大学のRod Jackson氏らは、英国国民健康サービス(National Health Service)は2009-2010年に4億5,600万ドル(約483億3,600万円)規模のプログラムを導入し、40-74歳の対象者に心血管疾患スクリーニングを行う予定である。プログラムでは、健康診断、必要であれば治療を行うことになっており、堅実な施策であるとしている。

一方、英リバプール大学のSimon Capewell氏らは、従来のこのような標的集団に対する(介入成績の)エビデンスは失望させられるものである。また、心血管疾患のスコア化システムは不正確であり、スタチンあるいは降圧薬治療への長期的アドヒアランス(服薬遵守)は通常50%を下回ると指摘している。

Capewell氏は「おそらく、高リスク戦略がもたらす最大の害は、専門家、施策立案者、政治家の認識を誤らせ、心血管疾患予防のために任務を遂行したと思わせてしまうことにある。実際、高リスク者に対するスクリーニングは費用を要し、相対的に国民全体にとって安価でより有効な他の施策介入の機会を失わせてしまう、有効性の低い戦略である」と述べている。

Abstract - Jackson    Full Text    Abstract - Capewell    Full Text

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World Circulation News (WEB)
AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。


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 演題締切りが迫っています 〜第73回日本循環器学会学術集会(JCS2009)


■一般演題
第73回日本循環器学会学術集会 一般演題の新規登録は10月14日(火)正午が締切りとなっています。
締切り直前はホームページヘのアクセスが集中し、演題ページ動作が遅くなることも予想されますので、余裕をもってお早めにご応募ください。

→ 一般演題応募要領、ご登録はこちらから


■コメディカルセッション
第73回日本循環器学会学術集会では、コメディカルの方を対象としたセッションを会期中に3日間行います。
日本循環器学会の会員でなくても演題応募、発表、参加ができますので、コメディカルスタッフの皆様方には奮ってご応募くださいますようご案内申しあげます。
なお、今大会における新たな試みとしてコメディカル一般演題においても口述発表を設けることになりましたので、口述発表とポスター発表の両方を募集します。

・コメディカルセッション シンポジウム   

:10月 9日(木)正午   

演題応募締切り

・コメディカルセッション 一般演題   

:10月23日(木)正午   

演題応募締切り


→ コメディカルセッション演題応募要領はこちら


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 AHA BLS・AHA ACLS講習会情報


JCS-ITC(国際トレーニングセンター)ではAHA BLSヘルスケアプロバイダーコース、AHA ACLSプロバイダーコースを全国で開催しています。会員・非会員を問わず受講申込みを受けつけていますが、2009年度循環器専門医資格認定試験の受験を予定されている方で、未受講の方は、お早めに受講されることをお勧めします。

→ 各コースのご案内・受講申込みはこちら


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 Circulation Journal:採択論文のオンラインジャーナル早期掲載のサービスを開始しました


Circulation Journalでは、現在のオンラインジャーナルに加えて、2008年8月26日より、採択論文の早期掲載のサービスをスタートしました。
採択後の著者校正が完了した論文のうち、掲載準備が完了したものから順次アップします。どうぞ、ご活用下さい。


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 Circulation Journal:Case Reportの取り扱いを中止します


Circulation Journalでは、2008年10月末をもってCase Reportの受付を中止することとなりました。
既に投稿されたCase Reportはこれまで通り取り扱いますが、11月以降は新規のCase Reportの受付は認められません。
本誌の学術的レベルを高めることを目指す編集委員会の決定です。ただし、少数例による臨床論文でも学術的インパクトが高いと認められる論文は、原著論文(Clinical Investigation、またはRapid Communication)として取り扱います。



JCS Newsletterのバックナンバーをこちらのページでご覧いただけます。

ご意見・ご感想、配信先の変更・中止等は下記のアドレスまでご連絡ください
news-m@j-circ.or.jp

発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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