Vol.46 (2008.11.11)
- World Circulation News PLUS
- Late Breaking Clinical Trials 演題締切りが
迫っています
- 日循英文ホームページをリニューアルしました
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Late Breaking Clinical Trials の演題締切りは11月21日(金)正午必着です。

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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
頸動脈ステント留置後の遅発性脳虚血は一般的
HealthDay News 10月23日
塞栓予防を併用した(emboli-protected)頸動脈ステント留置術を受けた患者の約5人に1人は、処置後18時間以内に脳虚血を生じるとの研究論文が、「JACC(Journal of the American College of Cardiology): Cardiovascular Interventions」11月号に掲載された。
ドイツ、ハンブルク大学心血管センターのJoachim Schofer氏らは、MRI拡散強調画像を用いて、塞栓予防頸動脈ステント留置を受けた患者58人(処置数59件)において、治療後の脳虚血発症の時期と部位を検討した。
その結果、ステント留置後平均3.5時間でスキャンの20.3%(12スキャン)に新しい虚血巣(ischemic foci)が認められ、その部位はいずれも(ステント留置と)同側半球であった。平均18時間後にはスキャンの17%(10スキャン:新規虚血巣7スキャン、追加虚血巣を伴う陳旧性病変巣3スキャン)に遅発性の脳血管虚血がみられた。遅発性の虚血巣を示した10スキャンのうち40%は反側半球の虚血巣であった。30日目までに脳虚血関連の顕性神経学的合併症はみられなかった。
Schofer氏らは「脳塞栓の頻度を減少させるための予防的措置は、標的病変部位だけでなく、アクセスする脈管構造(脈管系)にも注意を払う必要がある。患者は、介入後最低18時間は経過観察とMRI拡散強調画像検査を受けるべきである」と結論している。論説の著者は製薬企業との財務関係を報告している。
Abstract
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Editorial
高血圧患者へのβ遮断薬使用は死亡率を高める
HealthDay News 10月23日
本態性(一次性)高血圧患者の治療薬としてβ遮断薬は、心保護的ではなく(心保護効果はなく)、実際的には心血管イベント数の増加リスクになるとの研究論文が、「JAAC(Journal of the American College of Cardiology)」10月28日号に掲載された。
米コロンビア大学医学部(ニューヨーク市)のSripal Bangalore氏らは、22件の無作為化比較対照試験(RCT)のメタアナリシスを行い、β遮断薬による心拍数低下が高血圧患者において心血管イベントの予防をもたらすか否かを検討した。研究開始持の患者背景、降圧度、研究の開始時および終了時の心拍数、心血管転帰について、β遮断薬を高血圧のfirst-line治療として用い、1年以上のフォローアップを実施しており、さらに研究開始および終了時の心拍数が検討されているRCTを抽出した。
高血圧に対しβ遮断薬投与を検討した22件のRCTのうち、9件のみがβ遮断薬(34,096例)と他の降圧薬(30,139例)における心拍数の比較成績を報告していた。心拍数の低下は全死亡、心血管死亡、心筋梗塞、脳卒中、心不全の増加と関連していた。
著者らは「心筋梗塞、心不全、既存の冠動脈疾患を有する患者のケースとは対照的に、高血圧患者におけるβ遮断薬による心拍数低下は、心血管イベントおよび死亡の増加と関連している。心拍数が低下すればするほどリスクは増大する」と結論している。
著者の1人は “speaker bureaus” の会員であり、製薬企業から研究への資金(funding/grants)提供を受けている。
Abstract
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Editorial
アミオダロンの心房細動発現時のみの治療では死亡率は増加
HealthDay News 10月15日
心房細動治療において、アミオダロンを症状発現(episodic)時のみの投与と継続投与による成績を比較した場合に、複合エンドポイント(評価項目)に差は認められなかったが、発現時のみの治療では心房細動再発、全死亡、心血管疾患による入院リスクの増大がみられたとの研究論文が、「JAMA(Journal of the American Medical Association)」10月15日号に掲載された。
オランダ、グローニンゲン大学のSheba Ahmed氏らは、再発症候性心房細動の外来患者209人を、電気的除細動に続いてアミオダロン発現時投与または続投与のいずれかに無作為に割り付け、アミオダロンと基礎心疾患に関連した主要イベント発生(徐脈など)による一次複合エンドポイントと、全死亡及び心血管関連入院の二次エンドポイントを設定した。
その結果、中央値2.1年の経過追跡において、(正常)洞調律であったのはアミオダロン継続投与群の64人(62%)に対して発現時投与群は51人(48%)であった。心房細動再発率は発現時治療群では継続投与群よりも有意に高かったが(80% vs. 54%)、複合エンドポイントには有意差はみられなかった。しかし、発現時治療群の患者では全死亡率が高く、心血管疾患による入院が多くなっていた。
著者らは「アミオダロン継続投与に比して発現時投与が有用性に欠けた理由として、両群間で同頻度の甲状腺機能異常が主要イベントとして認められたことが一因として挙げられる。本研究は、症状発現時アミオダロン投与は、(我々の期待に反し)持続性心房細動患者の2年以上のフォローアップにおいて死亡率を低下できなかったことからも、継続投与に勝る臨床的有益性はないことを示している」と述べている。
本研究はMedtronic社からの支援を受けており、また著者の1人は製薬企業との財務関係を報告している。
Abstract
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World Circulation News (WEB) AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。
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Late Breaking Clinical Trials 演題締切りが迫っています
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第73回日本循環器学会総会・学術集会では、セッション「Late Breaking Clinical Trials」(公募・一部指定)を開催いたします。
応募内容は、本学会で初めて結果を公表されるもので、かつ他の学会に発表または応募をされていない Clinical Trials を最優先いたします。
ただし既に発表されたものであっても、本学会で改めて発表を希望されるTrialにつきましても採用を考慮いたしますので、奮ってご応募下さい。
演題募集締切:2008年11月21日(金)正午 必着
→ Late Breaking Clinical Trials 演題応募要領はこちら
日循の英文ホームページをリニューアルしました。是非一度ご覧ください。
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