Vol.48 (2008.12.09)
- World Circulation News PLUS
- 国際蘇生科学シンポジウムのお知らせ
- 会員の処分
|
|
3月19日(木)大阪にて国際蘇生科学シンポジウム(I-ReSS)が開催されます。

|
◆JCS2009〜第73回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
|
|
[PR記事] |
|
新規にご登録いただいた先生方に、
もれなく★2GB・USBメモリ★を差し上げます
|
|
|
Medical Tribuneの医学情報Webサービス(無料)★会員登録募集中
独自取材記事。Medical Tribune紙11年分の記事検索。
医療裁判「判例集」検索。医学専門日英辞書。
日本語でPubMed検索できます。2009年医学会カレンダー。
ご登録はこちらから → http://mtpro.jp
|
|
 |
|
|
1 |
World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
治療抵抗性高血圧患者は外来血圧測定値は心血管疾患リスクの予側因子とはならない
HealthDay News 11月25日
治療抵抗性(難治性)高血圧患者の自由行動下血圧測定(ABPM)は、心血管疾患の罹患、死亡の予測に有用であるが、外来(診察室)血圧測定値にはそのような予後的判定価値はないとの研究論文が、「Archives of Internal Medicine」11月24日号に掲載された。
ブラジル、リオデジャネイロ連邦大学Federal University of Rio de JaneiroのGil F. Salles氏らは、治療抵抗性高血圧患者556人において、24時間ABPMおよび臨床検査によるモニターリングを行い、中央値で4.8年間経過追跡した。
一次エンドポイント(主要評価項目)とした致死的および非致死的心血管イベント、全死亡、心血管疾患死亡は109例(19.6%)であった。死亡は70例で、そのうち心血管疾患関連死は46例であった。外来血圧測定値は患者の罹患、死亡の予測(予知)因子とはならなかったが、ABPMの平均血圧高値は、心血管疾患および全原因による死亡、罹患の独立した予測因子となった。
著者らは「ABPMの収縮期および拡張期血圧測定値は等しく予測因子となり、両者は脈圧よりも優れていた。また、夜間血圧は昼間血圧よりも(予測因子として)優れていた。全原因死亡に関しては、真の治療抵抗性高血圧症を診断(鑑別)したABPMのみが独立した予側因子であった」と述べている。
Abstract
Full Text (subscription or payment may be required)
ペースメーカー装着者でも予防措置を講じることで脳3T MRIを安全に施行可能
HealthDay News 11月24日
心臓ペースメーカー装着者においても、電磁波周波数の干渉を最小とする発信‐受信ヘッドコイル(transmit-receive head coil)を含めた予防措置を講じることで、脳3T(テスラ)MRI検査が安全に施行できるとの研究論文が、「Radiology」12月号に掲載された。
ドイツ、ボン大学のClaas P. Naehle氏らは計51回の3T MRI検査を受けた患者44人について検討した。同氏らは心電図およびパルスオキシメータを用いて撮像中の患者のモニターリングを実施。また撮像前および3カ月後のペースメーカーの技術・機能面での状態評価を行い、さらに撮像前および12時間後に心筋の熱傷害の検出を目的とした血清トロポニンI値測定を行った。
その結果、51回すべての検査が安全に完遂されていた。また、3T MRI検査と(心臓ペースメーカーの)リードインピーダンス(lead impedance)、ペーシング捕捉閾値(pacing capture threshold)、血清トロポニン値との間には有意な変動関係はみられなかった。
著者らは「発信‐受信ヘッドコイルの使用などの予防措置を講じることにより、3T装置による脳MRI検査は、利益‐危険度比(benefit-risk ratio)の許容範囲内において実施可能であると考える。それゆえに、十分に管理された状況下において、心臓ペースメーカー装着者であっても、脳3T MRI検査によりもたらされる診断的有益性を得ることができる」と結論している。
Abstract
Full Text (subscription or payment may be required)
CABG前の抗血小板療法は術後合併症リスクを増大させる
HealthDay News 11月12日
急性冠症候群(ACS)患者における、抗血小板薬クロピドグレル服薬後5日以内の冠動脈バイパス術(CABG)の施行は、再手術、大出血(major bleeding)、入院期間延長のリスクを高めるとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」11月18日号に掲載された。
米デューク大学医学部(ノースカロライナ州ダーラム)のJaffrey S. Berger氏らは、2004年から2006年の間にCABGを受けた急性冠症候群患者のうち、無作為に選択した596人を対象に、術前5日以内にクロピドグレル投与を受けた患者298例を非投与患者と比較した後向きコホート分析を行った。一次エンドポイント(主要評価項目)は再手術、大出血、入院期間とした。
CABG前にクロピドグレル投与を受けた患者は、非投与患者に比べて、再手術率が3倍以上高かった(6.4% vs. 1.7%)。同様に、クロピドグレル投与群では非投与群に比べて大出血の頻度が高く(35% vs. 25%)、入院期間も長くなっていた(9.7日 vs. 8.6日)。これらの差は統計学的に有意であった。
著者らは「これらのリスクについては、無作為化臨床試験で示されているクロピドグレルの有益性とのバランスを取る必要がある」と結論している。
本研究は、アストラゼネカ社の資金提供を受けている。研究論文著者の数人は、製薬企業との財務関係または労務関係を明らかにしている。
Abstract
Full Text (subscription or payment may be required)
More information
Copyright © 2008 ScoutNews, LLC. All rights reserved.
World Circulation News (WEB) AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。
第73回日本循環器学会学術集会の前日、3月19日(木)大阪にて国際蘇生科学シンポジウム(I-ReSS)が開催されます。
当会循環器救急医療委員会の委員もプログラム編成に中心メンバーとして参加しました。世界の最先端の蘇生科学者が一同に会するまたとない機会です。多数のご参加と演題応募を期待します。
日時 : 2009年3月19日(木)9:30-19:00
会場 : 大阪市中央公会堂
一般演題応募、事前参加申込みはこちら
循環器専門医試験ならびに、Circulation Journal掲載論文において不正が判明したため、本学会理事会にて該当者を処分し、通知しました。
詳細はこちら
JCS Newsletterのバックナンバーをこちらのページでご覧いただけます。
ご意見・ご感想、配信先の変更・中止等は下記のアドレスまでご連絡ください news-m@j-circ.or.jp
発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
本メールに記載された記事を、許可なく転載することを禁じます。 Copyright © The Japanese Circulation Society. All rights reserved.
|