JCS Newsletter

 

増刊号 (2009.1.7)

 


JCS News 2009年 新年のご挨拶

会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。深刻な社会情勢のもと、医療に求められるものも益々厳しくなる中での2009年の門出となりました。
日本循環器学会としても公益社団法人への移行という大きな課題を抱える年となります。公益社団法人では、税制上の優遇措置がある事に加えて、「公益性」のある団体として社会へも大きなアピールとなります。勿論、現在も社会に貢献できる学会活動を継続しておりますが、公益事業の位置づけをより明確にできます。申請に

 

理事長 小川 聡

向けての最大の課題は定款の変更で、現在、規約審議部会、総務委員会、理事会での審議を通じて着々と新定款の叩き台が整備され、これが1月23日の理事会で承認されますと、3月21日開催予定の総会で会員の皆様にご審議・承認頂き、4月に申請を予定しております。新定款では、理事の定数を「25名以上35名以内」に増員し、外科系、小児科系、あるいは基礎医学系からも推薦枠で理事会に参加頂いて、学会活動の活性化を図る予定です。就任時のご挨拶にも記しました、女性医師の参画する機会にもなるものと期待しております。

年次学術集会を含む各種研究会、講演会開催、機関誌の刊行、専門医事業、循環器医師の育成、心肺蘇生法普及事業、学術研究、調査、助成、社会への広報・啓発事業、国際交流事業、など、これ迄の本学会の活動は全て広い意味での公益事業ですが、学会の将来を見据えた新事業へのご提案があれば会員の皆様からもご意見を伺いたいと考えております。国際交流事業では、AHA、ACC、ESC、APSC、KSCなどから様々な形で本学会との連携への提案が寄せられており、Asian-Pacificのリーダーとして本学会の果たす役割がさらに拡大しつつあります。国際交流の一環として、循環器病学の発展に多大な功績を残された著名な方々を国際名誉会員として毎年承認させて頂いておりますが、今年は、新たにDr. Anthony N. DeMaria(USA)、Dr. David T. Kelly(Australia)、Dr. Karl Swedberg(Sweden)、Dr. A. Jamil Tajik(USA)の4名の先生方が、3月の第73回年次学術集会(堀正二会長)で承認される予定です。

2008年は不祥事に揺れた年でもありました。専門医試験不正受験やCirculation Journalでの論文盗用問題等、学会の根幹ばかりか社会からの信頼を大きく揺るがす深刻な事例と受け止めております。会員の皆様のご理解、ご協力を切にお願いするものであります。

2009年が、皆様にとりましても素晴らしい年となります様お祈りしております。

日本循環器学会 理事長
小川  聡
(慶應義塾大学医学部内科学教授)


 

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