Vol.50 (2009.1.27)
- World Circulation News PLUS
- 第20回循環器専門医資格認定審査申請書類に関するお知らせ
- BLS HCPコース、ACLSプロバイダーコースの受講料改定について
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第20回(2009年度)日本循環器学会認定循環器専門医資格認定審査申請書類一式をホームページにアップしました。

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◆JCS2009〜第73回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
埋め込み型除細動器は高齢ハイリスク患者でも有益
HealthDay News 1月8日
重篤な合併疾患が少ない高齢患者においても、埋め込み型除細動器(ICD)治療による生存面での有益性および費用対効果が、若年でより健康度の高い患者と変わらないとの研究論文が、「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」オンライン版1月6日号に掲載された。
米ミッドアメリカ心臓研究所Mid-America Heart Institute(カンザスシティ)のPaul S. Chan氏らは、虚血性および非虚血性の心筋症を有し、心室性不整脈の既往のない患者965人を対象に長期的死亡率を比較検討した。患者494人(51%)はICD治療を受けていた。
34カ月の平均追跡期間後、ICD治療により全死亡リスクが31%低下していた。リスク低下との関連性は、65歳未満、65〜74歳、75歳以上の患者群で一貫して認められ、虚血性の駆出率25%超、25%以下の症例、重症合併疾患の存在で比較検討しても同様であった。また、費用対効果は全年齢層を通じて同様であり、多数の併存症を有する患者群においてのみ若干高値であった。
「ICD使用の決定には個別的な対応が必要だが、我々の知見から、ICD埋め込みを考慮する際に、特定のハイリスク患者群を無原則に除外すべきではない」と著者は結論している。
論文著者の数人は、デバイス製造業者からの助成金受領を明らかにしている。
Abstract
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冠動脈血行再建術の適用合同ガイドラインを公表
HealthDay News 1月8日
米国心臓病学会(ACC)、心血管造影・インターベンション学会(SCAI)、胸部外科学会(STS)、米国胸部外科学会(AATS)、米国心臓協会(AHA)、および米国心臓核医学学会(ASNC)合同による冠動脈血行再建術の適正使用ガイドラインが作成され、医学誌「Journal of the American College of Cardiology」、および「Catheterization and Cardiovascular Interventions Circulation: Journal of the American Heart Association」オンライン版に1月5日公表された。
冠動脈血行再建術ガイドライン作成委員長のManesh R. Patel氏らは、日常診療に基づく180の臨床的シナリオ設定を行い、1〜9のスケールで各項目をスコア化した。スコアには症状、非侵襲的検査の結果、冠動脈造影所見、内科的治療の状況が考慮された。
ガイドラインでは、これらシナリオのスコア化において、7〜9点は冠動脈血行再建術の適正使用を、4〜6点は有益性が不確実、1〜3点では処置不適正を示すと記載している。
著者らは「一般的に、急性冠症候群(ACS)および重篤な症状または虚血所見、あるいはその両者が認められる患者に対し、冠動脈血行再建術は有益とみられている。対照的に、無症候性患者または非侵襲検査で低リスクの所見しか認められず、最低限の内科的治療しか受けていない患者に対しては、有用性は少ないとしている。これらの結果は、血行再建術に期待される有益性に関して、臨床医の判断や患者教育に影響を与え、将来的研究の指針となるであろう」と述べている。
著者の数人は製薬および医療関連産業との財務関係を報告している。
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血糖値コントロール不良の糖尿病患者に対する強化療法の有益性認めず
HealthDay News 12月27日
2型糖尿病を有する退役軍人に対する厳格な血糖値コントロールは、心血管イベント、死亡、細小血管合併症発生率の改善効果を示さなかったとの研究論文が、「New England Journal of Medicine」オンライン版12月17日号に掲載された(印刷版は2009年1月8日号に掲載)。
米フェニックス退役軍人病院Phoenix Veterans Affairs Health Care Center、(アリゾナ州)のWilliam Duckworth氏らは、治療による血糖値コントロール不良な2型糖尿病退役軍人1,791人(平均年齢60.4歳)を、無作為に強化療法群(経口薬の最大用量投与)または標準血糖値コントロール療法群(最大用量の半量投与)に割り付けた。他の介入可能な危険因子は両群とも同様に治療された。
中央値5.6年の経過追跡後、HbA1cの中央値は標準療法群8.4%、強化療法群6.9%であった。心筋梗塞、脳卒中などの主要心血管イベント発生までの期間に有意差はなかった(イベント発生率は29.5% vs. 33.5%、ハザード比0.88)。他の心血管イベントまたは死亡の発生率も両群同様であり(ハザード比1.07)、細小血管合併症の発生率にも差は認められなかった。強化療法群では副作用の頻度が有意に高かった(24.1% vs. 17.6%)。
Duckworth氏らは「コントロール不良の2型糖尿病患者において、強化療法による血糖値コントロールは、主要心血管イベント、死亡、細小血管合併症発生率の有意な改善効果をもたらさなかった」と結論している。
医薬品および財務的援助が、サノフィ・アベンティス、グラクソ・スミスクライン、ノボ ノルディスク、ロシュ、Kos Pharmaceuticals、Amylinの各社から提供された。これら企業は研究計画作成、データ解析、原稿作成に関与はしていない。著者の数人は製薬企業との財務関係を報告している。
Abstract
Full Text
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World Circulation News (WEB) AHA、ACC、WHO、FDA、CDCの循環器領域関連のニュースヘッドラインを学会ホームページでお届けしています。
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第20回循環器専門医資格認定審査申請書類に関するお知らせ
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第20回(2009年度)日本循環器学会認定循環器専門医資格認定審査申請書類一式をホームページにアップしました。
詳細は、こちらをご確認ください。
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BLS HCPコース、ACLSプロバイダーコースの受講料改定について
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2009年1月開催のJCS・ITC主催のコースから受講料を下記の通り改定しました。
AHA BLSヘルスケアプロバイダーコース
旧18,000円→新15,000円
AHA ACLSプロバイダーコース
旧38,000円→新32,000円
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