Vol.55 (2009.4.14)
- World Circulation News PLUS
- 第20回(2009年度)循環器専門医資格認定審査申請書の締切について
- 留学生支援基金
- 2009年度会費納入に関しまして
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日本循環器学会年会費納入のご案内を2009年4月20日郵便にてご送付予定です。
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◆APCC2009〜第17回アジア太平洋心臓病学会 公式ホームページはこちら◆
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
ACCレポート:冠動脈疾患起因の心不全においてCABG+左室形成術併用の有益性認めず
HealthDay News 3月30日
冠動脈疾患に起因する心不全患者において、冠動脈バイパス手術(CABG)と外科的左室形成術(ventricular reconstruction)併用療法を受けた患者の転帰は、CABG単独療法の患者と比べて有意差はないとの研究(※Hypothesis 2 substudy of the STICH trial)成績が、米フロリダ州オーランドで開催された米国心臓病学会年次集会(ACC2009)で報告されるとともに、「New England Journal of Medicine」オンライン版3月29日号に掲載された。
米デューク大学医学部(ノースカロライナ州ダーラム)のRobert H. Jones氏らは、患者1,000人を無作為にCABG+外科的左室形成術併用群またはCABG単独群に割り付けた。
その結果、追跡期間中央値48か月後、死因を問わない全死亡および心疾患に起因する入院を複合した一次転帰評価項目において、有意な群間差は認められなかった(併用療法群58%、CABG単独群59%)。また、左室収縮末期容量指数(end-systolic volume index)は、併用療法では19%低下していたのに対し、CABG単独群では6%の低下であった。
本論文に添えられた論説の著者は「この研究から、CABGに加えて外科的左室形成術をルーチンに適用することは妥当ではないことが示唆される。左室形成術の併用に付加的な有用性が認められなかった理由のひとつとして、現在の心不全治療がリモデリングの増悪を非常に有効に抑制していることが考えられる。CABGは恐らくこの治療効果を増強しており、外科的左室形成術によって更なる有益性を得られる余地は少ないのかもしれない。確かな結論を得るには、本研究(STICH trial)のHypothesis 1 substudyの結果を待たなければならない」と述べている。
Abstract
Full Text
Editorial
米国予防医療研究班がアスピリンの使用ガイドラインを改訂
HealthDay News 3月20日
心臓発作あるいは脳卒中予防のためにアスピリン使用を決定する前に、臨床医は年齢、性別、糖尿病、血圧、コレステロール値、喫煙などの危険因子と、服用による消化管出血リスクを比較検討すべきであるとの論文が、「Annals of Internal Medicine」3月17日号に掲載された。
米国予防医療研究班(USPSTF)の研究者らは、アスピリン使用に伴うリスクと有益性に関するメタアナリシスを含む2002年以降の文献をレビューし、男性と女性ではアスピリンの有益性と有害性が異なることを見出した。
勧告では、45〜79歳の男性においては、心臓発作低減の有益性が消化管出血増加のリスクを上回ればアスピリン使用を推奨。55〜79歳の女性においては、虚血性脳卒中低減の有益性が消化管出血増加のリスクを上回ればアスピリン使用を推奨している。また、研究班は、80歳以上の男女においては、心血管疾患予防に対するアスピリンの有益性とリスクのバランス評価の十分なエビデンスは得られず、55歳未満の女性においては、アスピリン使用は推奨できないエビデンスが得られたと結論している。
研究班長のNed Calonge氏は「アスピリン服用の有益性がそのリスクを上回るかの判断は個別化して行われるべきである。患者は医師と共に自身の危険因子を考慮し、消化管出血リスクを上回る心臓発作や脳卒中のリスク低下効果が認められる場合において、アスピリン服用を決定すべきである」と声明で述べている。
Abstract
Full Text
冠動脈多枝病変治療に年齢、糖尿病が影響−死亡率はPCIよりもCABGのほうが低い
HealthDay News 3月20日
冠動脈多枝病変患者で、冠動脈バイパス手術(CABG)と経皮的冠動脈インターベンション(PCI)のいずれにも適応がある大部分の症例においては、長期的死亡率はどちらも同様である。しかし、糖尿病および高齢患者では、CABGのほうが有意に生存率が高い可能性があるとの研究論文が、「Lancet」オンライン版3月20日号に掲載された。
米スタンフォード大学医学部(カリフォルニア州スタンフォード)のMark A. Hlatky氏らは、対象患者数7,812人を含む10件の無作為化研究のメタアナリシスを行った。PCIは、6件の研究ではバルーン血管拡張術、4件の研究ではベアメタルステントが使用されていた。
その結果、追跡期間中央値5.9年後、CABG群とPCI群の間で死亡率に有意差はなかった(15% vs.16%)。しかし、糖尿病患者ではCABGのほうが有意に死亡率は低く(ハザード比0.70)、年齢55〜64歳および65歳以上の患者群でも同様に低かった(ハザード比はそれぞれ0.90、0.82)。
著者らは「患者の生存率改善にCABGおよびPCIのいずれがより効果的であるかということが患者の年齢によって変わるという我々の知見は、これまでの個別の無作為化試験においては報告されていない。若年患者層では臨床的に条件の良い患者が多いため、割り当てられた治療法の効果に年齢の影響が出ている可能性がある。しかし多変量解析によりこれらの臨床的特性を調整した後も年齢による影響は存続した」と述べている。
Abstract
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第20回(2009年度)循環器専門医資格認定審査申請書の締切について
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第20回(2009年度)循環器専門医資格認定審査申請書の締切は下記のとおりです。
受験申請される方はご注意ください。なお、締切日時以降は一切受付けませんのでご了承ください。
締切日時:4月17日(金)17時必着
日本循環器学会では、第72回日本循環器学会総会・学術集会(会長:松崎益徳先生)を記念し、海外留学する若手研究者の経済的支援を通じて、学術集会の発展、医学研究の振興を願って「留学支援基金」を設定いたしました。
応募については下記をご確認ください。
「留学生支援基金募集要項」
(社)日本循環器学会年会費納入のご案内を2009年4月20日郵便にてご送付予定です。
同封の払込取扱票にて、お払込くださいますようお願い申し上げます。
会費納入に際しましては、同封のご案内「注意事項」をご一読ください。
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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
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