Vol.58 (2009.5.26)
- World Circulation News PLUS
- 第74回学術集会各学会賞 募集開始のお知らせ
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第74回学術集会各学会賞の募集を開始致しました。

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◆JCS2010〜第74回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
収縮期・拡張期血圧および高血圧に関連する遺伝子変異を同定
HealthDay News 5月11日
ゲノムワイドスキャンにより、高血圧に関連する遺伝子座が同定されたとの2件の研究が、「Nature Genetics」オンライン版5月10日号に掲載された。
第一の研究は、米国立心肺血液研究所(NHLBI、マサチューセッツ州フラミンガム)のDaniel Levy氏らによるもので、63,569人において血圧と高血圧についてゲノムワイド関連解析を行った。収縮期血圧と関連する4箇所の遺伝子座、拡張期血圧については6箇所、高血圧については1箇所が同定された。上位10箇所の遺伝子座について非遺伝性要因を考慮し解析すると、これらは血圧変動の1%に関与しており、心血管疾患リスク増大に十分な影響をもたらすことが示唆された。
第二の研究は米マサチューセッツ総合病院(ボストン)のChristopher Newton-Cheh氏らによるもので、前述の研究と同じ対象標本に加えて、欧州人種またはインド系アジア人を祖先に持つ84,114人を対象とし、血圧に関するゲノムワイド関連解析を行った。収縮期および拡張期血圧と関連する8箇所の遺伝子座が同定されたが、それらは一部前述の研究と重複しており、いずれも高血圧と関連していた。
Newton-Cheh氏らは「我々の知見は、世界的規模の問題である高血圧に対し、遺伝学的な視点を提供し、血圧コントロールの新しい治療ターゲットの可能性を示すものである」と結論している。
両研究の著者らは、財務関係の競合を申告している。
Abstract - Levy
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Abstract - Newton-Cheh
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薬剤溶出性ステントに遠隔期における再狭窄予防効果認める
HealthDay News 5月6日
ベアメタルステントとの直接比較試験において、薬剤溶出性ステントでは再狭窄率および標的病変部・血管に対する血行再建術の再施行率が低いとの2件の研究論文が、「New England Journal of Medicine」5月7日号に掲載された。
第一の研究は、米コロンビア大学医療センター(ニューヨーク市)のGregg W. Stone氏らのもので、ST上昇心筋梗塞患者3,006人を無作為に3:1の比率でパクリタキセル溶出性ステントまたはベアメタルステントに割り付けた。12カ月後、薬剤溶出性ステント留置群ではベアメタルステント留置群に比し、標的病変部および標的血管の血行再建術再施行率は有意に低かった(それぞれ4.5% vs. 7.5%、5.8% vs. 8.7%)。
第二の研究は、スウェーデン、ウプサラ大学のStefan K. James氏らのもので、2003〜2006年の間に薬剤溶出性ステント留置を受けた患者10,294人およびベアメタルステント留置を受けた18,659人に関して、全国登録データを評価した。死亡、心筋梗塞およびそれらの複合転帰において有意差は認められなかったが、再狭窄は薬剤溶出性ステント群のほうがベアメタルステント群に比べて低かった(100人年あたり3.0件vs. 4.7件)。
James氏らは「ベアメタルステントとの比較で、薬剤溶出性ステントは死亡または心筋梗塞の長期的発生率は同じであり、ハイリスク患者における再狭窄率を低下させたことは臨床的に意義深い」と結論している。
両研究の著者らは、ステント製造企業であるボストン・サイエンティフィック社からのコンサルタント料の受領を明らかにしている。
Abstract - Stone
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Abstract - James
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改訂プロトコルにより心停止後の生存率が改善
HealthDay News 5月5日
心停止患者の院外管理において、胸骨圧迫の適正化と蘇生処置中断時間の短縮を図った改訂ガイドラインは、生存率の改善をもたらすとの研究論文が、「Circulation」オンライン版5月4日号に掲載された。
米ジョージタウン大学医学部(ワシントンD.C.)のAlex G. Garza氏らは、蘇生プロトコル改訂版導入前の36カ月間に、心室細動および頻脈性不整脈による無脈性心停止で入院した成人1,097人の生存率データを分析し、新プロトコル導入後12カ月間の339例と成績を比較した。新プロトコルでは、電気的除細動前に胸骨圧迫:人工呼吸比を30:2と増加させた心マッサージを必須とし、気管内挿管の遅延、マニュアル除細動器の使用を厳格化している。
心疾患が原因と想定される院外心停止の生存率は、改訂プロトコル導入前の7.5%から導入後には13.9%に増加した。目撃者が存在した心室細動が発端となった心停止患者のサブグループでは、心拍回復はプロトコル改訂前の37.8%から改訂後には59.6%にまで増加した。
著者らは「2005年版米国心臓協会(AHA)ガイドラインの生存率の改善効果をみるためには、さらなる研究が必要であり、心停止における最善の対処法の基準を設定するためにもさらなる検討が必要である」と結論している。
Abstract
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第74回学術集会各学会賞の募集を開始致しました。
(佐藤賞,YIA,八木賞,CPIS賞,高安賞,心臓血管外科賞,小児循環器賞,循環器再生医科学賞,女性研究者奨励賞,国際留学生YIA)
募集要領は下記からご確認ください。
→募集要項はこちら
※募集締切 2009/9/11(金)
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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
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