Vol.61 (2009.7.7)
- 地方会抄録がオンラインで公開されます
- WCC2010演題募集のご案内
- World Circulation News PLUS
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地方会抄録がオンライン化されます。キーワード検索など便利な機能が搭載され10月初旬に公開予定です。

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◆JCS2010〜第74回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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2009年3月19日開催の理事会にて、Circulation Journal Supplement II,III(地方会抄録集)のオンライン化が決定されました。
これに伴い73号Supplement III掲載予定分より印刷媒体での発行が廃止され、ホームページのみでの公開となります。
キーワードや著者名での検索が可能となりますので是非ご活用ください。
地方会抄録オンラインは10月初旬より会員限定ホームページで公開予定です。
World Congress of Cardiology2010(2009/6/16-19, Beijin,中国)では、現在演題を受付中です。
→ 演題登録はこちら
※演題締切:9月16日
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
CTアンギオグラフィによる急性冠症候群の予測
HealthDay News 6月23日
冠動脈疾患の存在が既に判明しているか、その疑いがある患者においては、CTアンギオグラフィ(冠動脈造影)により、急性冠症候群(ACS)の有意なリスク増大と関連する病変の同定が可能であるとする研究論文が、「Journal of American College of Cardiology」6月30日号に掲載された。
藤田保健衛生大学(豊明市)の元山貞子氏らは、患者1,059人における冠動脈セグメント10,037箇所に対し、血管径拡大性リモデリング(positive vessel remodeling)の存在、放射線低吸収プラークについて検討した。
追跡期間中央値27カ月の後、ACSの発生率は、血管リモデリングおよび低吸収プラークのいずれかしか存在しない患者や両者とも存在しない患者に比し(それぞれ3.7%、0.6%)、両者が存在する患者群において有意に高かった(22.2%)。
論説著者は「新規のより有効性の高い抗炎症薬が開発段階にあり、長期投与における安全性が証明されれば、それらの適用が考えられる。実際、これらの破綻しやすいプラークを非侵襲的に検出する能力は、その種の治療法を開発する取り組みを増大させる上で有力な刺激となると考えられる。これらのプラークに対して更に有効な治療法が利用可能となれば、元山氏らによる論文はACSイベントの予防の取り組みにおいて画期的な存在となる」と述べている。
Abstract
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ピオグリタゾンに糖尿病患者におけるステント留置後の再狭窄予防効果
HealthDay News 6月18日
インスリン抵抗性改善薬のピオグリタゾンに、2型糖尿病患者におけるベアメタルステント留置後の再狭窄の予防効果があるとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology: Cardiovascular Interventions」6月号に掲載された。
高木循環器科診療所(京都市)の高木力氏らは、糖尿病合併患者で経皮的冠動脈インターベンション(PCI)としてベアメタルステント留置を受ける患者97人を対象とした検討を行った。処置後に無作為に48人に対しPPARγ(peroxysome proliferator-activated receptor γ)作動薬のピオグリタゾン30mg/日を投与し、49人は対照群としてピオグリタゾン非投与とした。血管造影および血管内超音波検査(IVUS)画像をベースライン(試験開始時)および処置後6カ月に比較検討のために調べた。研究の一次エンドポイント(主要評価項目)は、6カ月後における血管造影により判定した再狭窄と、治療対象血管に対する血管再疎通療法の再施行とし、二次エンドポイント(副次評価項目)は、IVUS検査により測定したステント内新生内膜容積とした。
その結果、再狭窄率は対照群の35%に対し、ピオグリタゾン群では17%であった。治療対象血管に対する血管再疎通療法の再施行については、ピオグリタゾン群では12.5%、対照群では29.8%であった。6カ月後の経過追跡時において、ステント内新生内膜容積は対照群に比してピオグリタゾン群では小さかった。
著者らは「ピオグリタゾンはステント内新生内膜増殖を抑制し、それにより2型糖尿病患者におけるPCI後6カ月時点での血管造影上および臨床的な再狭窄を低下させる。再狭窄および治療対象血管に対する血管再疎通療法の再施行に対するピオグリタゾンの有する付加的効果は、薬剤溶出性ステント挿入後のステント血栓症と同様に更なる検討が必要である」と述べている。
論説著者の数人は、製薬企業数社との財務関係を申告している。
Abstract
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標準的な心疾患危険因子が生涯転帰を予測
HealthDay News 6月9日
標準的危険因子は依然として、成人期における左室心筋重量および心血管疾患の強い予測因子であるとの研究論文が2件、「Circulation」オンライン版6月8日号に掲載された。
一件は、フラミンガム心臓研究(マサチューセッツ)のWolfgang Lieb氏らによるもので、同研究における4,217人(平均年齢45歳)を16年間追跡した。血圧上昇、体脂肪過剰沈着、喫煙、糖尿病が左室心筋重量と強い関連があり、中年期の危険因子是正により、高齢期の左室肥大および心不全リスクを低減できる可能性を示唆している。
もう一件は米ボストン大学数学・統計部のMichael J. Pencina氏らによる研究で、フラミンガム心臓研究において年齢20〜59歳で研究組み入れ時に心血管疾患のなかった4,506人を追跡した。Coxモデル変法を用い、明確な心血管疾患(冠動脈疾患死亡、心筋梗塞、脳卒中)の30年リスクを算定する予測アルゴリズムを作成したところ、最も強い予測因子は男性、高血圧治療、総コレステロール値およびHDLコレステロール値、喫煙、糖尿病であった。
Pencina氏らは「標準的な各危険因子に基づく、明確な心血管疾患に対する30年リスクの単純な定量評価法と本報告で示したその効果の性質に対する更なる洞察は、現存する10年リスクアルゴリズムを補完し、臨床面および公衆衛生面における有用な手段となり、将来の研究における有用な枠組みを提供することになる」と結論している。
二件目の研究の著者1人は製薬企業との財務関係を申告している。
Abstract
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