Vol.70 (2009.10.07)
- 10月15日Supplementary filesの受付開始
- 地方会抄録オンライン公開開始致しました
- 一般市民向けコンテンツ「コール&プッシュ誰でもできる胸骨圧迫+AEDの蘇生法」
- World Circulation News PLUS
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Circulation Journalでは10月15日より、Supplementary filesの受付を開始致します。

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◆JCS2010〜第74回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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10月15日Supplementary filesの受付開始
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Circulation Journalでは、掲載論文の学術レベルの向上を図る目的で、10月15日より、従来の3種類(Main Document・Tables・Figures)のファイルに加えて、Supplementary filesの受付を開始致します。
1論文につき3個までとし、動画を含むファイルの投稿が可能となります(1論文あたり最大5MBまで)。
なお、これらのSupplementary filesは、Reviewersの査読を受け、採用された場合はオンラインジャーナルにのみ掲載となります。
詳しくは、Instructions to Authorsをご確認の上、ご投稿ください。
Circulation Journal Vol.73 Supplement III掲載予定の地方会抄録をオンラインで公開しております。
キーワードや著者名での検索が可能となりますので是非ご活用ください。
→地方会抄録オンラインはこちらから
(会員限定ページでの公開となりますので閲覧にはUMIN IDが必要となります)
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一般市民向けコンテンツ「コール&プッシュ誰でもできる胸骨圧迫+AEDの蘇生法」
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JCSホームページに一般市民に向けて、マウス・トゥ・マウスを省略した心肺蘇生法を紹介した「コール&プッシュ誰でもできる胸骨圧迫+AEDの蘇生法」のページを設けましたので、会員の先生方もご参照ください。
→コール&プッシュはこちらから
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
心肺蘇生術中の胸骨圧迫時間増加で生存率が向上
HealthDay News 9月15日
心停止患者に対する心肺蘇生術(CPR)施行中に、救急医療従事者が胸骨圧迫を増やすほど、患者生存のオッズは上昇するとの研究論文が、「Circulation」オンライン版9月14日号に掲載された。
カナダ、ブリティシュ・コロンビア大学(バンクーバー)のJim Christenson氏らは、心室細動または心室頻拍による院外心停止を来した患者で、電子モニター下CPR施行前に除細動を受けていなかった患者506人について検討した。胸骨圧迫に費やした時間比率 (CCF)と生存退院の関連が検討された。
全般的にCCF増加に伴い生存の調整オッズ比は増加した。CCFが0〜20%を基準(reference)とすると、CCF21〜40%ではオッズ比2.27、CCF41〜60%では同2.39、CCF61〜80%では同3.01、CCF81〜100%では同2.33であった。CCFの最高値群におけるオッズ比低下は、CCF80%以上でのプラトー効果によるものか、または生存の可能性が低く極端な蘇生努力が行われた患者が対象になった結果によると著者らは推定している。
著者らは「これらのデータは、心肺蘇生術の早期段階における胸骨圧迫に費やす時間の増大が、生存状態での退院に大きな影響を及ぼすという主張(論点)を支持するものである。胸骨圧迫時間を最大化させるという、心肺蘇生術を行う上での戦略変更が、心停止における実際的かつ継続的な生存率の増加をもたらすことになると思われる」と述べている。
Abstract
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小児入院患者での静脈血栓塞栓症の年間発生率が70%増加
HealthDay News 9月9日
小児入院患者における年間の静脈血栓塞栓症(VTE)症例が、過去10年間で70%増加しており、また多くの小児患者では併存慢性疾患を有するとの研究論文が「Pediatrics」オンライン版9月7日号に掲載された。
米フィラデルフィア小児病院のLeslie Raffini氏らは、2001〜2007年に米国内の小児病院35-40施設から退院した小児または18歳未満の思春期患児11,337人におけるVTE発生率を調査した。
その結果、年間VTE発生率は、10,000患児あたり34例から58例へと70%増加しており、増加は各年齢層で認められた。多くの患者(63%)では1〜2種類の慢性複合内科併存疾患を有していた。VTEによる入院が複数回ある患児では併存疾患を有する傾向が高く、癌が最多であった。エノキサパリン使用は7年間に29%から49%へと有意に増加し、一方、ワルファリン使用は11.4%から9.6%へと有意に減少していた。
Raffini氏らは「この多施設研究は、2001〜2007年における小児病院でのVTE診断数の劇的な増加を示している」と結論している。
Abstract
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受動喫煙、空気汚染でも心血管リスクが有意に増大
HealthDay News 9月2日
心血管疾患死亡リスクは能動喫煙者で最も高い一方、受動喫煙や(周囲の)空気汚染に曝露された人の相対リスクも有意に高いとする研究論文が、「Circulation」オンライン版8月31日号に掲載された。
米ブリガム・ヤング大学(ユタ州プロボ)のC. Arden Pope III氏らは、1982年に米国癌協会(ACS)によって収集された癌予防研究IIのデータを分析した。その際に比例ハザード回帰モデルを用い、能動喫煙、受動喫煙、および空気汚染と関連したコホートにおいて、虚血性心疾患、心血管疾患、心肺疾患による死亡リスクを評価した(職業曝露、教育、婚姻状況、体重、飲酒状況、食事に関して調整)。
その結果、能動喫煙の調整相対リスクは、虚血性心疾患に関しては1.63〜1.97、心血管疾患に関しては1.64〜2.03、心肺疾患に関しては1.72〜2.17であった。受動喫煙では相対リスクは、心血管疾患1.16〜1.26、虚血性心疾患1.24〜1.28であった。空気汚染の相対リスクは、虚血性心疾患では1.18、心血管疾患1.12、心肺疾患1.09〜1.31であった。
著者らは「空気汚染または受動喫煙による微粒子への相対的に低レベルの曝露でも十分に生物学的な悪影響を生じさせ、心血管疾患死亡リスクを増大させる。心血管疾患と微粒子物質との間の曝露量‐反応関係は、低レベル曝露で相対的に急峻であり、高レベル曝露量では平坦化する」と述べている。
研究著者の2人は、関連研究への資金提供支援を米国健康影響研究所(HEI)から受けていることを、また、論説著者は米国環境保護局(EPA)から資金提供を受けていることを明らかにしている。
Abstract
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