JCS Newsletter

 

Vol.82 (2010.2.23)

  • Laboratories Run開催のご案内

  • 第74回学術集会 〜前日の参加登録受付を開設します〜

  • 循環器研修ビジュアルシリーズ最新刊のお知らせ

  • World Circulation News PLUS


第74回学術集会では、Laboratories Runセッションを実施いたします。事前登録者を優先いたしますのでぜひご登録ください。

 

JCS2010


◆JCS2010〜第74回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆



 

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  第74回学術集会 〜Laboratories Run開催(事前登録者優先!)のご案内〜


第74回学術集会では、我が国の循環器分野での基礎研究のより一層の向上を目指してLaboratories Runセッションを実施いたします。
海外の著名な研究者に集まっていただいて、まず3つのカテゴリーに分かれ、スライドを用いて実際のラボ紹介(研究テーマ、人数、その他お国自慢 等々)をしていただきます。
その後に全体で交歓会を行い、軽食をとりながら気軽な雰囲気の中でお話ししていただく企画です。
将来留学を考えている大学院生・研究生のみならず、すでに留学を経験された方、若手研究者の方も、ぜひご参加ください。
なお当セッションは、準備の都合上、事前登録された方を優先してご参加いただきます。
セッションの詳細、および参加申込みは学術集会ホームページをご確認ください。

→セッション詳細・参加申込みはこちら


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  第74回学術集会 〜前日の参加登録受付を開設します〜


第74回学術集会では、会期前日の3月4日(木)も参加登録受付を開設します(グランドプリンスホテル京都 および 京都駅・ホテルグランヴィア京都)。初日にスムーズに会場入りしていただける、前日登録を是非ご利用ください。
また、研修医(前期)、学部学生(医学部・薬学部・工学部 等)は参加費が無料です(学生証もしくは所定の証明書が必要です)。奮ってご参加ください。
なお、会期中は会場内の駐車場をご利用いただけませんので、ご来場は公共交通機関をご利用ください。

→参加登録の詳細はこちら


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  循環器研修ビジュアルシリーズ最新刊のお知らせ


循環器研修ビジュアルシリーズのVol.4「抗不整脈薬の使い方(II)第2版」(原案監修:新博次)の発売を開始いたしました。ご購入、視聴につき循環器専門医研修単位が3単位加算されます。
DVD \9,975(日循会員価格\6,300)

→ご購入申込みはこちら


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

AHA/ACCがQT延長性薬剤服用患者の密接なモニタリングおよび管理を勧告

HealthDay News 2月8日

QT延長を来す薬剤(QT延長性薬剤)を服用している入院患者には薬剤誘発性QT延長症候群(LQTS)のリスクがあり、トルサードドポアンツtorsade de pointes(TdP)として知られる重篤な不整脈の発現に関し、心電図(ECG)による密接なモニタリングを実施すべきであるとのサイエンティック・ステートメントが、米国心臓協会(AHA)および米国心臓病学会(ACC)によって「Circulation」オンライン版2月8日号に掲載された。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のBarbara J. Drew氏らは、AHA急性心疾患ケア委員会(Acute Cardiac Care Committee)臨床心臓病学評議会(Council on Clinical Cardiology)および心血管看護学評議会(Council on Cardiovascular Nursing)を代表し、TdPに関する現在の知見、すなわちリスクファクター(危険因子)、差し迫った不整脈を示すECG所見および徴候、TdP誘発性薬剤および薬剤併用、QT間隔のモニタリングおよびTdPを伴う顕著なQT延長の管理に関する勧告などをレビューした。

本ステートメントでは、TdPリスクを伴う薬剤、リスクファクター(徐脈、長時間の休止を伴うリズム(調律)、2剤以上のQT延長性薬剤による治療、その他)、TdPリスクを伴う薬剤を処方する有益性に対してTdPリスクのバランスを取る必要性、密接なECGモニタリングの必要性および差し迫った不整脈の徴候、差し迫ったTdPに対して推奨される処置(TdP誘発性薬剤の中止、カリウム補充、マグネシウム投与、徐脈および長時間の休止を防ぐための一時的ペーシング、高次ECGモニタリングおよび除細動が可能な病院部門への患者移送)を医師が認識するよう勧告している。

著者らは「病院部門内でQT延長性薬剤を服用し、継続的ECGモニタリングを受けている患者に対して、薬剤誘発性LQTSの各リスクファクターおよびECG徴候を認識すれば、TdPは回避可能であろう」と述べている。

著者数人は、複数の製薬企業から研究助成金、講演料、コンサルタント料/アドバイザー料を受領していること、または複数の製薬企業の所有権を有することを報告している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)   

冠動脈疾患の画像診断:CT血管造影およびMR心筋灌流画像法が相補的に機能

HealthDay News 1月29日

コンピュータ断層撮影(CT)血管造影は冠動脈疾患(CAD)を検出または否定し、初回循環(first-pass)磁気共鳴(MR)心筋灌流画像法はCADに起因する心筋虚血を検出することで、両者は相補的に機能するとの研究論文が「Radiology」2月号に掲載された。

オランダ、VU大学メディカルセンター(アムステルダム)のJan G.J. Groothuis氏らは、胸痛を有しCADの可能性が低度-中等度の患者145人を対象として、CT血管造影および初回循環MR画像法を実施。CAD診断能および心筋虚血診断能に関し、両造影法による画像を評価した。

その結果、CT冠動脈造影によって35.9%の患者および17.9%の冠動脈に閉塞性CADが認められ、MR心筋灌流画像法では22.8%の患者および13.6%の血管に心筋虚血が認められた。冠動脈CT血管造影でCADが検出されなかったか、CADが非閉塞性であった患者のうち、それぞれ90.5%および83.3%の患者のMR心筋灌流画像は正常であった。さらに著者らは、MR心筋灌流画像法の結果、冠動脈CT血管造影によって閉塞性CADが認めれた患者の42.3%に心筋虚血が検出されたと述べている。

Groothuis氏らは「MR心筋虚血灌流画像法および冠動脈CT血管造影は、CADが疑われる患者の評価において相補的役割を果たす。冠動脈CT血管造影を用いれば確実にCADが否定できるが、血行動態的に有意なCADの検出能は限定される(検出には限界がある)。両造影法を併用すると、CADの形態学的および機能的関連性を包括的および非侵襲的に医師が評価できる」と結論している。

著者の一人は、シーメンス社から研究支援を受けたことを報告している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)   

血液透析によるヘモグロビン放出が一酸化窒素スカベンジャおよび血管内皮障害に関係

HealthDay News 1月27日

血液透析後のヘモグロビン放出が一酸化窒素スカベンジャ(捕捉)および血管内皮機能悪化に関係するとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」2月2日号に掲載された。

ドイツ、大学病院(デュッセルドルフ)のChristian Meyer氏らは、慢性血液透析を受ける末期腎疾患患者14人を対象とし、一酸化窒素(NO)の生物学的利用度(バイオアベイラビリティ)および血管内皮機能を透析前後に測定した。

その結果、血液透析によって血管内皮機能が悪化し、動脈径に影響を及ぼすことなく血流依存性上腕動脈拡張反応が有意に低下した。透析後、無細胞血漿ヘモグロビン濃度が有意に増加し、放出ヘモグロビンによる酸化に起因して遊離一酸化窒素の生物学的利用度が70%以上低下した。血液透析後の高濃度ヘモグロビン放出は、血管内皮機能低下と有意に関係していた。

Meyer氏らは「以上のデータは、末期腎疾患患者の血管内皮障害発現における血液透析誘発性ヘモグロビン放出の役割を支持する。遊離血漿ヘモグロビンに対する酸化アプローチは、一酸化窒素の生物学的利用度を回復させ、血管機能に対して有益な効果を示す可能性がある」と結論している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial (subscription or payment may be required)   

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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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