JCS Newsletter

 

Vol.88 (2010.4.20)

  • 「禁煙の日」キャンペーンのご案内

  • 2010年度会費納入に関しまして

  • World Circulation News PLUS


日本循環器学会を含む、国内12学会からなる「禁煙推進学術ネットワーク」では、2010年2月より毎月22日を「禁煙の日」と定め、専門家の立場から禁煙の重要性を呼びかける活動を展開することになりました。

 

JCS2011


◆JCS2011〜第75回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆


 

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  「禁煙の日」キャンペーンのご案内


日本循環器学会を含む、国内12学会からなる「禁煙推進学術ネットワーク」では、2010年2月より毎月22日を「禁煙の日」と定め、専門家の立場から禁煙の重要性を呼びかける活動を展開することになりました。
今後、本ネットワークに参加している各学会が持ち回りで毎月22日に禁煙および受動喫煙防止の推進活動を行ってまいります。日本循環器学会禁煙推進委員会では、2010年4月 22日の「禁煙の日」に向けてホームページ上で情報発信を行っております。

→「禁煙の日」キャンペーンページはこちら


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  2010年度会費納入に関しまして


(社)日本循環器学会年会費納入のご案内を2010年4月16日に郵便にて発送致しました。
同封の払込取扱票にて、お払込くださいますようお願い申し上げます。
会費納入に際しましては、同封のご案内「注意事項」をご一読ください。


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

心房細動が認知症リスク増大に関連

HealthDay News 4月2日

心房細動患者(特に70歳未満)は認知症発症リスクおよび認知症診断後の死亡リスクが高い可能性があるとの研究論文が、「Heart Rhythm」4月号に掲載された。

米インターマウンテン・メディカルセンター(ユタ州マレー)のT. Jared Bunch氏らは、インターマウンテン心臓共同研究(Intermountain Heart Collaborative Study)のデータベースを元に、60-90歳の患者37,025人について検討した。

5年間の追跡調査期間に、患者10,161人(27%)が心房細動を発症し、1,535人(4.1%)が認知症を発症した。認知症の内訳は、血管性認知症179人、老人性認知症321人、アルツハイマー病347人、詳細不明の認知症688人であった。年齢に基づく分析の結果、心房細動は全タイプの認知症と独立的かつ有意に関連し、70歳未満の患者におけるリスクが最も高かった。また、認知症診断後に心房細動を有すると、死亡リスクが有意に増大していた(ハザード比は、血管性認知症1.38、老人性認知症1.41、アルツハイマー病1.45、詳細不明の認知症1.38)。

著者らは「認知症を理解して予防するとともに、有害なアウトカムのリスクが高い認知症患者に対して最適な管理を実施するため、以上の所見に関し、さらなる検討および確認が必要である」と結論している。

著者4人は、ボストン・サイエンティフィック社から講演料を受領している。また、著者1人はボストン・サイエンティフィック社のコンサルタントである。

Abstract    Full Text   

HDLコレステロールを増加させるにはナイアシンが最も有効

HealthDay News 4月1日

ライフスタイルへの介入によって高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)値が中程度に増加するが、最も有効な治療法はナイアシン誘導体であり、検討中の新規治療法が有望であるとのレビューが、「Journal of the American College of Cardiology」3月30日号に掲載された。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のPradeep Natarajan氏らは、HDL-C高値と冠動脈心疾患(CHD)リスク低下の関係を示す圧倒的な科学的根拠(エビデンス)に注目し、冠動脈心疾患に対するHDL-Cの保護機序と、これらの生物学的経路に対する治療法の作用機序をレビューした。

著者らによると、コレステロール逆輸送は、HDL-Cが有する主なアテローム発生抑制作用の1つであるが、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)の制御機序と比較してHDL-Cの制御機序は複雑である。運動、食事管理、減量、禁煙、中程度のアルコール摂取などのライフスタイル介入は、HDL-C値を中程度に増加させる。現在、最も効果的な薬剤はナイアシン(ビタミンB3)誘導体であるが、報告書によると、アポリポ蛋白ミメティクス(模倣体)などの新薬も有望である。

Natarajan氏らは「HDL-C値よりもHDLの流れまたは循環の方が重要か否か、またHDL-C自体よりも特定のHDLサブクラスの増加をターゲットにすべきか否かに関して、今後5年間で情報が得られるだろう」と結論している。

著者3人は全員、製薬企業との顧問関係および財務関係を報告している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)   

中程度のアルコール摂取が心臓の健康に寄与

HealthDay News 3月24日

一般人口集団および心血管疾患患者において、軽度-中程度のアルコール摂取は心血管死亡リスク低下に関係するとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」3月30日号に掲載された。

米ベス・イスラエル・ディーコネス(Beth Israel Deaconess)メディカルセンター(ボストン)のKenneth J. Mukamal氏らは、1987-2000年における9回の全米健康聞き取り調査(NHIS)を分析した。

その結果、軽度および中程度のアルコール摂取と心血管死亡率との間に逆の関連がみられた(重度のアルコール摂取では認められなかった)。生涯にわたる禁酒者、稀な飲酒者、飲酒経験者の間で、心血管死亡リスクに有意差はみられなかった。

イタリア、カトリック大学(カンポバッソ)のSimona Costanzo氏らは、心血管疾患の病歴がある患者16,351人を含む8試験のメタ分析を実施した。その結果、軽度-中程度のアルコール摂取(1日あたり5-25 g)は、心血管死亡率および全原因死亡率の低下と有意に関連していた(重度のアルコール摂取は関連しなかった)。

添付論説の著者は「中程度の飲酒リスクは、性別、年齢、個人歴、家族歴によって異なる。医療行為にはよくあることだが、ライフスタイルに関して、不確実な事柄に基づきアドバイスしなければならない。知識が豊富で客観的な医療専門家による、バランスの取れた判断に代わるものはない。共通認識および利用可能な最善の科学的真理を統合する必要がある」と述べている。

上記第1報の著者1人は、GEコーポレート・ヘルスケアとの財務関係を報告している。

Abstract - Mukamal    Full Text (subscription or payment may be required)    Abstract - Costanzo    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial (subscription or payment may be required)   

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