Vol.91 (2010.5.25)
- 第6回循環器専門医を志す研修医のための卒後セミナーのご案内
- Invitation: AF AWARE initiative Web conference - 2 June 2010 開催案内
- World Circulation News PLUS
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第6回循環器専門医を志す研修医のための卒後セミナーの募集定員は72名です。お早めにお申し込みください。

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◆JCS2011〜第75回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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−日本循環器学会事務局からのお願い−
学会員の皆様に対しニュースメールでの更なる充実した情報提供を致したく、JCS Newsletterについての率直なご意見をお伺い致したく存じます。
お手数をおかけ致しますが、以下のURLにて、アンケートフォームをご用意致しましたので、学会員皆様のご意見をお寄せくださいますよう、お願い申し上げます。
▼JCS Newsletterについてのアンケートフォームはこちら(アンケート実施期間:4月30日〜5月30日)
http://www.j-circ.or.jp/jcsnl/enquete.htm
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第6回循環器専門医を志す研修医のための卒後セミナーのご案内
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アナライザー、グループ討論などを交えた楽しいセミナーを本年も開催いたします。研修医の先生方へのご案内をよろしくお願いいたします。
日時:2010年7月11日(日)10:00-16:30
会場:千里ライフサイエンスセンター 5Fライフホール
(大阪府豊中市新千里東町)
新大阪駅、大阪国際空港(伊丹空港)から約15分
→プログラム、申込みフォーム等はこちら
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Invitation: AF AWARE initiative Web conference - 2 June 2010 開催案内
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World Heart Federation(WHF)から、Invitation: AF AWARE initiative Web
conference - 2 June 2010開催案内が届きました。Web Conferenceにはどなたでもご参加頂けます。
参加される方はWHFまでご連絡をお願いします。
→詳細はこちら
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
フィブラート系薬剤が心血管イベントハイリスク集団に有益
HealthDay News 5月11日
フィブラート系薬剤は、主に冠動脈イベント予防効果によって心血管イベントリスクを低減させ、これらイベントのハイリスク患者および脂質異常症合併患者に有益となる可能性があるとの研究論文が、「The Lancet」オンライン版5月11日号に掲載された。
オーストラリア、シドニー大学のMin Jun氏らは、心血管アウトカムに対するフィブラート療法とプラセボの前向き(プロスペクティブ)無作為(ランダム)化比較対照試験18件を対象に、メタ分析を実施した。分析対象試験は1950-2010年初期に公表されており、被験者数は45,058人であった。
その結果、フィブラート療法群では冠動脈イベントの相対リスクが13%低下し、主要心血管イベントの相対リスクが10%低下していた。フィブラート療法群では、アルブミン尿のリスクも有意に低下していたが、全原因死亡率、心血管死亡率、非血管死亡率、突然死に関して有意なリスク低下は認められなかった。血清クレアチニン濃度の増加を除き、フィブラート療法群において有害事象の有意な増加はみられなかった。
著者らは「ハイリスク集団における10-15%の比例リスク(proportional risk)の低下は、絶対リスクの低下としても意義があり、NNT(number needed to treat)も妥当な(plausible)数字と思われる。臨床環境におけるハイリスク集団の定義が課題となる。本試験のサブセット分析は、フィブラート系薬剤によって最大のリスク低下が見込める集団もある程度示唆している」と述べている。
著者数人は、製薬業界との財務関係を公開している。
Abstract
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D-ダイマーが心房細動患者の有害事象マーカーとなる可能性
HealthDay News 5月11日
心房細動に対する抗凝固療法において、D-ダイマー値は、血栓塞栓症イベントおよび心血管イベントの予測に役立つ可能性があるとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」5月18日号に掲載された。
熊本市立植木病院(熊本県)の定永恒明氏らは、ワルファリンを服用する心房細動患者269人を対象として前向き(プロスペクティブ)観察研究を実施し、D-ダイマー値を測定した。平均756日間の追跡調査期間における血栓塞栓症イベントおよび複合心血管イベント(血栓塞栓症イベント、脳出血、心筋梗塞、心血管死)をエンドポイント(評価項目)とした。
その結果、23%の患者においてD-ダイマー値が増加した。血栓塞栓症イベントの年間発現率は1.8%であり、複合心血管イベントの年間発現率は4.8%であった。D-ダイマー値増加に関連して、血栓塞栓症イベント発現率(ハザード比15.8)および複合心血管イベント発現率(ハザード比7.64)が上昇した。
著者らは「血中D-ダイマー値の中程度増加は、血液凝固、トロンビン生成、血管内架橋フィブリンのターンオーバー(代謝回転)のわずかな増加を反映することが示唆されている。これらの増加は、血栓塞栓症イベントおよび心血管イベントに関連する可能性がある。本研究結果は、上記所見と一致した。興味深い点として、本研究では、D-ダイマー値によって出血性合併症も予測可能であった。理由は不明であるが、D-ダイマーがマーカーとなる線維素溶解活性亢進は、それ自体が出血を引き起こしやすいとの推測が可能である」と述べている。
Abstract
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LMCA病変に対するステント留置の長期的効果はCABGと同程度
HealthDay News 5月6日
非保護左冠動脈主幹部(LMCA)病変患者においてステント留置および冠動脈バイパス術(CABG)を比較すると、長期的有害アウトカムの発現率は同程度であるが、ステント留置群では標的血管の血行再建施行率が高いとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」オンライン版5月5日号に掲載された。
韓国、蔚山(ウルサン)医科大学(ソウル)のDuk-Woo Park氏らは、冠動脈ステント(ベアメタルステント318人および薬剤溶出ステント784人)、またはCABGを受けた非保護LMCA病変患者2,240人を対象とし、両群の長期的有害アウトカムを比較評価した。
その結果、5年間死亡リスク、死亡、Q波心筋梗塞、脳卒中の複合死亡リスクに関して、ステント留置群とCABG群の間に有意差はみられなかった。しかし、ステント留置群では、標的血管の血行再建施行リスクが有意に高かった(ハザード比5.11)。同時期に行われた対照CABGと比較して、ベアメタルステントおよび薬剤溶出ステントの結果はいずれも同程度であった。
著者らは「CABGに関する大規模無作為(ランダム)化比較試験を実施すれば、薬剤溶出ステントを用いた経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の長期的安全性、耐久性、有効性への信頼が高まるであろう」と述べている。
著者数人は、医療機器製造会社との財務関係を公開している。
Abstract
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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
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