JCS Newsletter

 

Vol.96 (2010.7.6)

  • 【署名のお願い】 植込型補助人工心臓の早期承認について

  • World Circulation News PLUS


「植込型補助人工心臓早期製造販売承認及び保険償還」の実現に向けて、要望書への署名活動にご協力ください。締め切りは7月12日です。

 

JCS2011


◆JCS2011〜第75回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆


 

 

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  【署名のお願い】 植込型補助人工心臓の早期承認について


補助人工心臓治療関連学会協議会では「植込型補助人工心臓早期製造販売承認及び保険償還」の実現に向けて、要望書への署名活動を行っております。関係各位のご支援をお願いいたします。

→詳細は日本胸部外科学会HPをご覧ください。


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

地中海食が心機能改善に関連−順応性が高いほど心拍変動が大きい

HealthDay News 6月16日

地中海食への順応性が高い人ほど心拍変動(HRV)が大きい可能性が高く、心臓自律神経機能の改善および冠動脈疾患リスクの低下を示すとの研究論文が、」「Circulation:Cardiovascular Quality and Outcomes」オンライン版6月15日号に掲載された。

米インディアナ大学(ブルーミントン)のJun Dai氏らは、双子の中年男性276人に対してWillett栄養摂取回数質問(WFFQ)を実施した。食事データとともに確立したアルゴリズムを用い、各被験者の地中海食順応度を反映するスコアを算出した。また、すべての被験者に携帯型24時間心電図を実施し、5種類の時間領域HRVパラメータおよび6種類の周波数領域HRVパラメータを記録した。回帰分析を用い、食事ならびにHRVの双子間差および双子内差を関連づけた。

その結果、地中海食尺度上のスコアが1単位高くなると、比較的高い時間領域および周波数領域のHRVパラメータとの間に有意な関連が認められた。これらの推定値は、既知の心血管リスクファクター(危険因子)ならびに薬剤服用および魚油サプリメント摂取に関する調整後も不変であった。

著者らは「結論として本試験は、地中海食パターンとHRVとの正の関連を初めて示すものである。本所見は、自律神経緊張が地中海食と心血管イベントの発現率低下を関連づける機序の一つである可能性を示唆する」と述べている。

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2000年以降、急性心筋梗塞発現率および30日間死亡率が低下

HealthDay News 6月10日

2000年以降、急性心筋梗塞(AMI)発現率は一貫して低下しており、30日間死亡率も同時期に有意に低下しているとの研究論文が、「New England Journal of Medicine」6月10日号に掲載された。

米ハーバード大学医学部(ボストン)のRobert W. Yeh氏らは、1998-2008年のいずれかの時期にAMIを発症して入院した様々な地域ベース集団のうち、30歳以上の患者を対象として研究を実施した。研究期間中、18,691,131人-年の追跡調査において、AMIによる入院が46,086件あった。

その結果、AMI発現率は、1999-2000年に上昇した後、2000-2008年に毎年一貫して低下した。全体的なAMI発現率は24%低下した(100,000人-年あたりの発現例数として、1999年の274例から2008年の208例まで)。ST上昇型AMIも同時期に減少(100,000人-年あたり133例から50例まで)、また30日間死亡率も減少した(調整後オッズ比0.76)。

著者らは「AMI短期死亡率の低下は、ST上昇型AMIの発現率低下および非ST上昇型AMI後の死亡率低下によるものと思われる。」と述べている。

本研究は、パーマネンテ・メディカル・グループ社およびシェリング・プラウ社Future Leaders in Cardiovascular Medical Researchの助成金による支援を受けた。著者3人は、パーマネンテ・メディカル・グループ社の従業員である。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Perspective (subscription or payment may be required)   

低身長が心疾患リスク増大に関連

HealthDay News 6月9日

身長が高い人と比較して、低身長の人では、冠動脈疾患罹患リスクおよび同疾患死亡リスクが高いとの系統的レビューおよびメタ分析が、「European Heart Journal」オンライン版6月8日号に掲載された。

フィンランド、Tampere大学病院のTuula A. Paajanen氏らは、集団ベースの追跡調査研究、冠動脈疾患イベント発症後の患者コホート、身長を変量として用いた患者対照研究など、52件の研究をメタ分析した。被験者数は3,012,747人であった。高身長群の平均身長は173.9 cmを超え、低身長群の平均身長は160.5 cm未満であった。

その結果、最高身長群と比較した場合、最低身長群における相対リスクは、全原因死亡に関して1.35、心血管疾患死亡に関して1.55、冠動脈疾患に関して1.49、心筋梗塞に関して1.52であった。低身長は男女とも、心血管疾患罹患リスクおよび同疾患死亡リスクの増大に関連していた。

著者らは「低身長と心血管疾患は実際に関連すると考えられる。比較結果に基づき、最低身長カテゴリーの成人は、高身長群と比較して冠動脈疾患罹患リスクおよび同疾患死亡リスクが約50%高かった」と述べている。

Abstract    Full Text    Editorial   

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