Vol.105 (2010.10.12)
- 循環器専門医更新のWeb申請受付開始について
- 禁煙推進委員会からのお知らせ
- World Circulation News PLUS
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1991・1996・2001・2006年度認定の専門医の先生方へ「認定更新に関するご案内」を送付いたしました。

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◆JCS2011〜第75回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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「循環器 リスニング・ニュース」
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1991・1996・2001・2006年度認定の専門医へ10月6日に「認定更新に関するご案内」をご登録の送本先住所へ送付いたしました。今年度よりWebからの申請を開始いたしました。Webからの申請締切りは10月31日(日)中です。
詳細は下記URLよりご確認ください。
→http://www.j-circ.or.jp/information/senmoni/web_shinsei.htm
なお、今後、各種連絡および専門医証の発送をいたしますので転居等により住所の変更がある場合には、下記URLより変更の手続きをお願いいたします。
→http://www.j-circ.or.jp/form/address.htm
禁煙推進委員会では、一般の方々に向けて、禁煙推進のための様々な情報発信を行ってきました。
年次学術集会におきましては、医師向けの禁煙推進セミナーだけでなく、一般の方々を対象とした「市民公開講座」を開催し、啓発活動に努めています。今年度からは禁煙推進キャラクター「すわん君」グッズも配布されることになり、本委員会の活動をより身近に感じていただければと考えております。
また、本委員会HPにて禁煙に関する様々な情報を掲載するとともに、以下のような教材を公開及び販売しております。
→禁煙ガイドブック「PASSPORT to STOP SMOKING」【第3版】
→禁煙ポスター
→ビジュアル教材「今から始める喫煙防止教育」【第2版】
これらの情報や教材を実際に使用して、地域活動に役立てていただいているというお便りも頂戴いたしました。
愛知県立春日井西高等学校の生徒の皆様より、「タバコ」をテーマに研究を進め、その活動をドキュメンタリー映画化するとのご計画を報告いただきました。生徒の方々が、本委員会の教材をもとに紙芝居を作成し、地域の幼稚園等へ防煙教育を実践されます。自治体、保健所とも連携・協力をすすめて順調に計画が進んでいるとのご報告をいただきました。
本委員会の活動の輪がますます広がるよう、今後もさらなる社会貢献に努めてまいりたく存じます。
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
メタボリックシンドロームが心血管アウトカムのリスク倍増と関連
HealthDay News 9月21日
メタボリックシンドローム患者では心血管(CV)アウトカムのリスクが倍増しており、全死因死亡リスクは58%高いとのメタアナリシス(メタ分析)結果が、「Journal of the American College of Cardiology」9月28日号に掲載された。
カナダ、マッギルMcGill大学(モントリオール)のSalvatore Mottillo氏らは、患者951,083人が参加した87試験を対象とし、システマチック(体系的)レビューおよびメタアナリシスを実施した。対象研究では、米国コレステロール教育プログラム(NCEP)2001年版および同2004年改訂版(rNCEP)を用い、メタボリックシンドロームを定義した。
その結果、メタボリックシンドローム(両定義を併合)に関連して、心血管疾患[相対リスク(RR)、2.35]、心血管疾患死(RR、2.40)、全死因死亡(RR、1.58)、心筋梗塞(RR、1.99)、脳卒中(RR、2.27)のリスクが高くなった。糖尿病に罹患していない場合でも、メタボリックシンドローム患者では心血管リスクが高かった。
著者らは「システマチックレビューによって、文献内の重要なギャップが明らかとなった。メタボリックシンドロームの予後的意義が、その個別の構成要素の総和に関連したリスクを上回る(優越する)か否かについて、検証研究が必要である。心血管合併症のリスクが特に高い患者を同定する目的で、ヘルスケア従事者がメタボリックシンドロームを用いるよう推奨する。成人集団における心血管疾患を減少させ、寿命を延ばすためには、メタボリックシンドロームの予防および制御が重要である」と述べている。
共著者1人は、メルク社およびアストラゼネカ社との財務関係を開示している。
Abstract
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肺機能が糖尿病および心疾患リスクに関連
HealthDay News 9月16日
心血管疾患または糖尿病の既往がない男性では、限定的肺機能障害が致死的冠動脈疾患(CHD)および2型糖尿病の発症に関連するとの研究論文が、「Diabetes Care」9月号に掲載された。
英ユニバーシティーカレッジ・メディカルスクールUniversity College Medical School(ロンドン)のS. Goya Wannamethee氏らは、心血管疾患(CHDまたは脳卒中)もしくは糖尿病の既往がない40-59歳の男性4,434人を最長20年間追跡調査した。
その結果、20年間の追跡調査期間に、主要CHDイベントが680件(致死的イベント276件、非致死的イベント404件)、2型糖尿病が256件認められた。潜在的交絡因子に関して調整した結果、年齢、代謝リスクファクター(危険因子)、努力性肺活量(FVC)、努力呼気肺活量1秒量(FEV1)が、致死的CHDイベントおよび2型糖尿病の発症と有意な逆の相関を示した。FEV1/FVC比は発症と相関しなかった。
肺機能は、インターロイキン-6(IL-6)およびC-反応性蛋白(CRP)と有意な逆の相関を示した。一方、C-反応性蛋白およびインターロイキン-6に関して、さらに調整した結果、2型糖尿病に対するFVCおよびFEV1の逆相関は減弱したが、致死的CHDとの逆相関は依然として有意であった。
著者らは「以上の所見は、2型糖尿病およびCHDイベントに対する肺機能の逆相関を報告した既報を確認するものである。さらに、これらの逆相関における炎症の役割に加え、致死的および非致死的CHDイベントの差異をもたらす炎症の役割について検討することで、これら所見が拡張される」と述べている。
Abstract
Full Text
コルチゾール高値が心血管死と関連
HealthDay News 9月16日
心血管疾患(CVD)に罹患していない被験者においても、コルチゾール高値は心血管死の強力な予測因子となるとの研究論文が、「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」オンライン版8月25日号に掲載された。
オランダ、VU大学メディカルセンター(アムステルダム)のNicole Vogelzangs氏らは、65歳以上の被験者861人を対象とし、ベースライン時の尿中コルチゾール値を評価。さらに、被験者を6年間追跡調査し、本集団における全死因死亡および心血管死の予測因子としての、コルチゾール値の役割について検討した。
平均5.7年間に被験者183人が死亡し、このうち41人はCVDによる死亡であった。尿中コルチゾール値によって全死因死亡リスクは増大しないと考えられたが、尿中コルチゾール値とCVD関連死の間に関連がみられた。尿中コルチゾール値が最高三分位(tertile)にある被験者では、CVDによる死亡リスクが5倍高かった。本効果は、ベースライン時におけるCVD罹患の有無にかかわらず、被験者集団を通して一貫していた(P交互作用=0.78)。
著者らは「CVD罹患の有無にかかわらず、コルチゾール高値は心血管死の強力な予測因子である。コルチゾール高値は心血管死と特異的に関連し、他の死因とは関連しないことから、コルチゾール高値が特に心血管系を損傷する可能性が示唆される」と述べている。
Abstract
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