JCS Newsletter

 

Vol.111 (2010.12.7)

  • 第75回学術集会 無料託児室のご案内

  • 【医総会】事前登録締切迫る!―医総会2011ニュース

  • World Circulation News PLUS


第75回学術集会では、参加者専用の無料託児室をご用意しています。希望者は事前申し込みをお願いします。

 

JCS2011


◆JCS2011〜第75回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆


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  第75回学術集会 無料託児室のご案内


第75回学術集会(3/18〜3/20)では、学術集会参加者専用の無料託児室をご用意して、未就学児から小学生までの託児を受け付けます。
ご利用には事前申込みをお願いします(※申込締切 3月11日(金))。

→ 無料託児室の申込みはこちら


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  【医総会】事前登録締切迫る!―医総会2011ニュース


【1】事前登録締切が迫っています! 2011年1月31日(月)まで
     ・当日登録料に比べ5,000円お得!
     ・11名登録すると1名無料に!
     ・取得可能単位多数!
          総会参加で各種分科会単位および
          日本医師会生涯教育単位・認定産業医研修単位取得が可能
          取得可能単位一覧はこちら ⇒http://www.isoukai2011.jp/registration/reg_tani.php
     ・Web登録で総会オリジナルグッズプレゼント!
     ●詳しくは ⇒http://www.isoukai2011.jp/registration/reg_outline.php

【2】ノーベル化学賞受賞 鈴木 章北海道大学名誉教授 講演決定!

     2011年4月10日(日)午後(閉会講演)
     東京国際フォーラム

     第28回日本医学会総会の締めくくりとして、
     これからの医学・医療の未来に向けて、
     研究に取り組む姿勢や志などについてご講演いただきます。

     <お知らせ>
     閉会講演は、瀬戸内寂聴氏ご本人のご都合により変更となりました。

【3】医学教育史展 開催!
     ・「医学教育」の視点で歴史を追う初めての試み
     ・総会参加登録者は、4/8〜10の期間中入場無料!

       第28回日本医学会総会 『医学教育史展』
       歴史でみる・日本の医師のつくり方
       〜日本における近代医学教育の夜明けから現代まで〜

     日 程:2011年2月11日(金・祝)〜4月10日(日)
     休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
     会 場:国立科学博物館(上野)
               http://www.kahaku.go.jp/userguide/access/index.html
     入場料:総会参加登録者は、4/8〜10の期間中入場無料!
               一般・大学生 600円 ※高校生以下、65歳以上は無料
     展示テーマ:I. 前近代医学
                    II. 近代西洋医学との出会い 科学する医学 研究室医学の移入
                    III. 医学教育のボトムアップ
                    IV. 戦中戦後の医学教育―社会的要請で増減する医育
                    V. アメリカ医学の移入 実践的医学 医師・患者関係の変化

     ●博覧会(一般向け展示会・イベント)
       ホームページをリニューアルしました!
       詳しくは ⇒http://ex2011.net/pc/

     ●会期・会場
       学術講演:2011年4月8日(金)〜10日(日)
                    東京国際フォーラムほか
       学術展示:2011年4月7日(木)〜10日(日)
                    東京国際展示場(東京ビッグサイト)
       博覧会:2011年4月2日(土)〜10日(日)
                    東京国際展示場(東京ビッグサイト)、丸の内エリア

     ●参加登録に関するお問い合わせ先
       第28回日本医学会総会 事前参加登録デスク
       TEL:03-3310-2391 (受付時間:平日9時より18時まで)
       FAX:03-3310-2392
       E-mail:reg@isoukai2011.jp

     ●事務局
       第28回日本医学会総会事務局
       〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学医学部附属病院内
       Tel:03-5800-9060 Fax:03-5800-9842
       E-mail:meeting@isoukai2011.jp
       URL:http://www.isoukai2011.jp/


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

AHAレポート:腎除神経により治療抵抗性高血圧患者の血圧が低下

HealthDay News 11月17日

治療抵抗性高血圧患者に対してカテーテルを用いた腎除神経(アブレーション:焼灼)を施行すると、重大な有害事象を伴うことなく大幅に血圧が低下するとの研究論文が、「The Lancet」オンライン版11月17日号に掲載された。本研究は、11月13-17日に米シカゴで開催された米国心臓協会(AHA)の2010年年次学術集会に合わせて公表された。

Symplicity HTN-2試験において、オーストラリア、ベーカーIDI心臓&糖尿病研究所(メルボルン)のMurray D. Esler氏らは、3種類以上の降圧薬を服用しているにもかかわらずベースライン時の収縮期血圧が160 mmHg以上である患者をランダム(無作為)化し、以前の治療(降圧薬療法)に加えて腎除神経を受ける群と、降圧薬療法のみを継続する群のいずれかに割り付けた。

その結果、診察室で測定した血圧は、腎除神経を受けた被験者において32/12 mmHg低下した。一方、降圧薬療法のみを継続した被験者では、ベースライン時から血圧が変化しなかった。6カ月経過時に、収縮期血圧が10 mmHg以上低下した被験者の割合は、腎除神経を受けた群では84%であったのに対し、降圧薬療法のみを継続した群では35%であった。手技またはデバイス(機器)に関連する重篤な合併症および有害事象発現に関し、群間差は認められなかった。

著者らは、「治療抵抗性本態性高血圧患者を対象とする多施設ランダム化試験において、カテーテルを用いた腎除神経により血圧が有意に低下した。この降圧の程度が高血圧関連疾患の発症および死亡に対し影響を及ぼすことが予測される。また、本手法による重大な合併症はみられなかった。」と述べている。

本研究は、アルディアンArdian社による資金援助を受けた。著者数人は、アルディアン社および他の製薬会社ならびに医療機器製造会社との財務関係を開示している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Comment (subscription or payment may be required)    More Information   

AHAレポート:ICD-CRTの併用は死亡および入院率を低下させるが、有害事象が増加するケースも

HealthDay News 11月15日

特定の心不全患者群において、植込み型除細動器(ICD)に加えて心室再同期療法(CRT)を実施した場合、死亡率および心不全による入院率が低下すると考えられるが、有害事象発現リスクは増大するとの研究論文が、「New England Journal of Medicine」オンライン版11月14日号に掲載された。本研究は、11月13-17日に米シカゴで開催された米国心臓協会(AHA)の2010年年次学術集会に合わせて公表された。

カナダ、ブリティッシュ コロンビア大学(バンクーバー)のAnthony S.L. Tang氏らは、ニューヨーク心臓協会(NYHA)分類II度またはIII度の心不全を有し、左室駆出率(LVEF)が30%以下、内因性QRS時間が120 msec以上またはペーシングQRS時間が200 msec以上の心不全患者1,798人をランダム(無作為)化して、ICD-CRT併用群またはICD単独群のいずれかに割り付けた。

その結果、全死因死亡率または心不全による入院率は、ICD-CRT併用群では33.2%であったのに対し、ICD単独群では40.3%であった。また、死亡者数は、ICD-CRT併用群では186人であったのに対し、ICD単独群では236人であった(ハザード比0.75)。デバイス(機器)植込み後30日経過時点で有害事象が発現した患者数は、ICD-CRT併用群では124人であったのに対し、ICD単独群では58人であった。

この論文に対してEditorialでは、「ポジティブな結果は得られたが、追跡調査期間中のデバイス関連合併症発現または植込み関連合併症発現およびデバイス関連入院の頻度が、ICD-CRT併用群においてICD単独群と比較して2倍高かったことを正しく認識すべきである」と述べている。

Abstract    Full Text    Editorial    More Information   

ACCF/ACG/AHAが「PPIと抗血小板薬の併用が適切」とする合同合意文書を公表

HealthDay News 11月10日

最近、プロトンポンプ阻害薬(PPI)と抗血小板薬(チエノピリジン系薬剤)の併用による心イベントの増加が懸念されているが、上部消化管(GI)出血のリスクも高い心血管疾患患者に対しては、適切な治療法となる可能性があるとの合同専門家合意文書(a joint Expert Consensus Document)が、米国心臓病学会財団(ACCF)、米国消化器病学会(ACG)、米国心臓協会(AHA)によって公表された。本文書は、「Journal of the American College of Cardiology」オンライン版11月8日号に掲載された。

本文書作成委員会の委員長は米国ベイラー医科大学(ヒューストン)のNeena S. Abraham氏で、抗血小板療法が有益な可能性があるが、GI出血の可能性もある患者の管理にあたって、医師の混乱を少なくする目的で公表された。

合意文書によると、最近公表された心血管疾患患者3,761人を対象としたランダム(無作為)化試験において、クロピドグレル単剤投与群に割り付けた患者と比較した結果、クロピドグレルとPPIの併用群に割り付けた患者ではGI出血が56%減少したが、心イベントの発現率に関して両群間に有意差はみられなかった。

著者らは、「高齢、ワルファリン併用、ステロイド併用、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)併用、ヘリコバクターピロリ感染は、いずれも抗血小板療法時のGI出血リスクを増大させる。GI出血のリスクファクター(危険因子)を有する患者にとっては、PPI使用によるリスク低下が重要である。心血管疾患に対する抗血小板療法の有効性が薬物相互作用により低下する可能性があるとしても、GI出血リスク低下の方が重要であると考えられる」と述べている。

委員会メンバー数人は、製薬業界および/または医療機器製造業界との財務関係を開示している。

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