循環器集中治療室実態調査のアンケート集計結果


循環器集中治療加算(CCU加算)を新規に取得することを目的に、CCUの実態調査を行いました。実施期間は、2019年6月29日〜7月16日で、対象は循環器研修施設計1025施設で、そのうち回答は687施設(回答率 67%)から得ることができました。
現在は集中治療室加算(ICU加算)でCCUの保険点数をとっていますが、ICU加算の重症度の重みづけと、循環器急性期の重症度は異なっています。つまり、ICUでは点滴ライン、動脈静脈ライン、呼吸器などが多く入っているのが重症なのですが、循環器救急では、急変する可能性の高い疾患をCCUで観察することで救命してきた歴史があり、現場ではねじれが生じていることが推定されていました。この実態を明らかにするために今回の調査をおこなったところ、実際、動脈ラインが不要にもかかわらずICU加算のために延長したことがあるのが23%あり、実態が浮き彫りになったと思われます。
このデータをもとに、CCU加算の新設の要望を継続していきたいと思います。お忙しいところ調査にご協力いただいた先生方に改めて御礼申し上げます。

実際の調査結果はこちら(PDF)よりご覧ください。

一般社団法人日本循環器学会
教育研修/集中救急委員会
集中・救急医療部会
救急医療制度検討会
検討会長 伊苅裕二