蘇生科学検討会

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JCS-RESSの活動

日本循環器学会 蘇生科学検討会JCS-ReSS groupの目的について

わが国における院外心停止の現状把握および問題点の抽出、心肺蘇生法の普及、ならびに蘇生科学の発展を目的とし、All Japan Utstein Registry Dataを解析することで、学術的情報を提供する。

 

 

ウツタインデータの解析・利用方法について(以下の項目をクリックし、内容をご確認ください)

 

 

現在の研究テーマについて

 

 

「心臓・血管 (肺動脈・大動脈) 原性ショック・レジストリー事業 (JCS-Shockレジストリー) 」

研究目的

本研究は、わが国の心臓・血管 (肺動脈・大動脈) 原性ショック診療の現況を検証し、転帰を改善させる対策 (患者教育・病院前救護体制・救急診療・院内救急体制など) を探究するための臨床情報を収集することを目的とする。

 

 

研究対象

対象:救急初療時に心臓・血管 (肺動脈 大動脈)原性ショックを呈する患者

2012年51日から2013531日までの該当症例を診療録から後ろ向きに調査し、データベースに登録する。

 

定義:院外発症の心臓・血管 (肺動脈 大動脈) 疾患による救急初療時ショック状態 (初療前もしくは初療中、以下の大項目のうち一つと小項目一つ以上を満たしたもの*) を呈した患者。院外心停止患者については自己心拍再開後もショック状態が遷延しているものを含める。

 

   *大項目:

    ①収縮期血圧100mmHg未満かつ心拍数60未満or100/分以上

    ②通常収縮期血圧より30mmHg以上の低下

 

    小項目:

    冷汗,皮膚蒼白,チアノーゼ,爪床反応2秒以上の遅延,意識障害(JCS>2以上)等初療医が末梢循環不全と判断した場合

 

 

研究実施体制

委員長:長尾 建(日本大学)

事務局長:立花栄三(川口市立医療センター)

研究参加施設:全国82施設

 

 

研究成果

1.Ueki Y, Mohri M, Matoba T, Tsujita Y, Yamasaki M, Tachibana E, Yonemoto N, Nagao K. Characteristics and Predictors of Mortality in Patients 

  With Cardiovascular Shock in Japan 

  – Results From the Japanese Circulation Society Cardiovascular Shock Registry –. Circ J. 2016;80(4):852-859. doi:10.1253/circj.CJ-16-0125.

 

  来院時心臓血管原性ショックを呈する患者における原疾患の約50%が冠動脈疾患であることを示した。

  また、原疾患、患者背景因子と30日死亡の関係を明らかにした。

 

2.Ueki Y, Mohri M, Matoba T, Kadokami T, Suwa S, Yagi T, Takahashi H, Tanaka N, Hokama Y, Fukuhara R, Onitsuka K, Tachibana E, Yonemoto N, 

  Nagao K. Prognostic value of neurological status on hospital arrival for short-term outcome in patients with cardiovascular shock

        – Sub-analysis of the Japanese circulation society cardiovascular shock registry ―.

         Circ J. 2019;83(6):1247-1253. doi:10.1253/circj.CJ-18-1323.

 

  来院時心臓血管原性ショックを呈する患者において、来院時の神経学的スケールが30日死亡の予測因子であることを示した。

 

3.Sakamoto K, Matoba T, Mohri M, Ueki Y, Tsujita Y, Yamasaki M, Tanaka N, Hokama Y, Fukutomi M, Hashiba K, Fukuhara R, Suwa S, 

  Matsuura H, Tachibana E, Yonemoto N, Nagao K. Clinical characteristics and prognostic factors in acute coronary syndrome

        atients complicated with cardiogenic shock in Japan: analysis from the Japanese Circulation Society Cardiovascular Shock Registry. Heart Vessels.

       2019;34(8):1241-1249. doi:10.1007/s00380-019-01354-9.

 

      来院時ショックを呈した急性冠症候群患者において、患者背景因子のうち低血圧、高齢、昏睡、心不全、左冠動脈主幹部病変が30日死亡に対する

      独立した予測因子であることを明らかにした。

 

4.Yagi T, Nagao K, Tachibana E, Yonemoto N, Sakamoto K, Ueki Y, Imamura H, Miyamoto T, Takahashi H, Hanada H, Chiba N, Tani S, Matsumoto N, 

  Okumura Y. Treatment With Vasopressor Agents for Cardiovascular Shock Patients With Poor Renal Function;

  Results From the Japanese Circulation Society Cardiovascular Shock Registry. Front Med.

  2021;8(May):1-8. doi:10.3389/fmed.2021.648824.

 

  来院時心臓血管原性ショックを呈する患者において、腎機能(eGFRカテゴリ)によって使用される血管収縮薬(ノルアドレナリン、ドーパミン)と

  予後の関係が異なることを示した。

 

 

 

「循環器疾患診療実態調査(JROAD)からみた日本における心血管原性ショック診療の現状」

 

研究目的

日本循環器学会ショックレジストリー研究(2012-2014年)において、日本における心血管原性ショックの現状と診療における循環器専門医と高度医療実施の関係を検討してきた。本研究は、2012-2016年の循環器疾患診療実態調査・JROAD-DPCの集解性の高いデータを用いて、心血管原性ショック症例の原疾患と診療行為の内容、短期予後および医療費に関する解析を行い、日本の循環器診療施設における心血管原性ショックに対する循環器病疾患救急医療の質の向上に貢献する。

 

 

研究実施体制

委員長:的場哲哉(九州大学病院)

事務局長:田原良雄(国立循環器病研究センター)

データ:循環器疾患診療実態調査データ、JROAD-DPCデータ

 

 

研究成果

1.Matoba T, Sakamoto K, Nakai M, Ichimura K, Mohri M, Tsujita Y, Yamasaki M, Ueki Y, Tanaka N, Hokama Y, Fukutomi M, Hashiba K, Suwa S, 

  Matsuura H, Hosoda H, Nakashima T, Tahara Y, Sumita Y, Nishimura K, Miyamoto Y, Yonemoto N, Yagi T, Tachibana E, Nagao K, Ikeda T, 

  Sato N, Tsutsui H, Cerebral N, Hospital K, Care I. Institutional Characteristics and Prognosis of Acute Myocardial Infarction with 

        Cardiogenic Shock in Japan

      — Analysis from the JROAD / JROAD-DPC Database. Circ J. 2021. doi:10.1253/circj.CJ-20-0655.

 

      心原性ショックを合併した急性心筋梗塞患者の30日死亡において、循環器専門医の存在は独立した予後予測因子であった。

      循環器専門医の存在は血行再建実施率、補助循環システム実施率と関連することを明らかにした。

 

 

 

「COVID-19時代の急性冠症候群患者における緊急呼吸・循環補助および血行再建術の実態調査」

研究目的

急性心筋梗塞(AMI)、特に心原性ショック合併(Killip 4)AMIは致命的な循環器救急疾患であり、そのマネジメントの改善は日本循環器学会の重要課題の一つである。2019年に発現したCOVID-19の流行により、(1)COVID-19による疾病自体に対する影響、(2)COVID-19による受診控えによるAMI重症度の変化、(3)COVID-19(疑い)患者受け入れ病院の診療方針の変化、が生じる可能性があり、いずれも患者予後と関連しうる。

蘇生科学検討会では、JROAD-DPCのデータを用い、AMI患者におけるCOVID-19感染者の疫学と短期予後について検討する。

 

 

研究実施体制

委員長:的場哲哉(九州大学病院)

事務局長:田原良雄(国立循環器病研究センター)

データ:循環器疾患診療実態調査データ、JROAD-DPCデータ