ICD-11の改定作業について

WHO(世界保健機関)では、死因や疾病の国際的な統計基準としてICD(疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)を作成しています。これは死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されるものです。

1900年に第1回国際死因分類が作成された後、10年毎に見直しがなされています。1990年に第10版(ICD-10)が発行された後、現在は第11版(ICD-11)への改訂作業が行われています。

改訂作業のために改訂運営会議(Revision Steering Group: RSG)が編成され、その下に分野別改訂担当グループ(Topical Advisory Group: TAG)が組織されています。

内科TAGの下にはさらに作業グループ(Working Group: WG)が作られ、消化器・呼吸器・腎臓・内分泌・血液・循環器・リウマチの7分野でWGが作られる予定となっています。

JCSでは、現在下記の先生にご依頼し、それぞれご活動を頂いています。

国際ワーキンググループ協力員: 興梠 貴英 先生(東京大学医学部附属病院循環器内科)
ICD専門委員:渡辺 重行 先生(筑波大学大学院人間総合科学研究科 循環器内科)

日本循環器学会用語委員会
2009年2月24日