開会・座長挨拶 日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院 副院長 高山 守正 氏

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 本セミナーの座長を務めた高山守正氏は、まず、救急医療に対する日本循環器学会の取り組みを紹介した。日本は、心肺蘇生・救急医療については国際的に立ち遅れているとされてきたが、2002年秋、日本循環器学会は心肺蘇生普及委員会を発足させ、救急医学、麻酔科学、集中治療医学といったさまざまな分野の専門医と協力・連携関係を築きながら、救急医療のあり方についての問題提起や心肺蘇生の啓発・普及を進める取り組みを重ねてきた。その結果、「心肺蘇生・救急医療の啓発と普及に顕著な進展がみられ、いまや日本全体の心肺蘇生に関する臨床研究をまとめて、世界に発信できるまでとなった」と述べた。
 その一方で、循環器疾患の救急医療に関する治療・体制などについてさらに改善・解決されるべき課題も浮かび上がってきている。高山氏は、それらの課題の整理と明確化を本セミナーの企画趣旨として挙げた。
 日本循環器学会も加盟する世界心臓連合(World Heart Federation)は、9月最終日曜日を「世界ハートの日」とすることを提唱している。2009年の「世界ハートの日」は9月27日で、広く市民を対象に心血管系疾患の予防を呼びかけるキャンペーンが地球規模で展開される。高山氏は「世界ハートの日」Tシャツを掲げながら、「ぜひ“世界ハートの日”に集中して、本日得た情報を日本全国に発信していただきたい」と参加者に呼びかけて、挨拶を締めくくった。