循環器疾患の個別化医療実現のための疾患発症予測・予防プログラムに関する研究公募のお知らせ

【趣旨】

 日本循環器学会では長年にわたり脳卒中・循環器病対策基本法の成立に向けて活動を続
けて参りましたが、一昨年12月の臨時国会において同法が成立致しました。基本法を循環
器診療・研究の発展に活かすために、今後は「脳卒中・循環器病克服5カ年計画」にそっ
た活動を一層活発化することが重要です。
 5カ年計画では特に循環器病の予防について強調しています。また遺伝子検査による精密
化医療が世界的な主流になりつつある現状を踏まえ、本プロジェクトでは、循環器病
の主要な位置を占める虚血性心疾患、心不全、心房細動に関してのゲノム情報を用いた
疾患発症の予測・予防に係る研究を実施し、その結果を診療現場に還元するとともに、将
来的に広く国民に精密化医療を享受していただくことを目的と致します。


【実施内容】

1)虚血性心疾患、心不全、心房細動の疾患発症の予測・予防に係るゲノム研究に対して
  年間500万円を3年間助成する(2採択)。
2)ゲノム解析施設、ゲノムコホート実施施設など、複数の施設によるコラボレーション
  プロジェクトとする。
3)疾患の予測・予防方法のスキーム策定と臨床的有用性・妥当性の検証がプロジェクト
  の主眼であるため、基本的にゲノム情報を得るためのジェノタイピングについては既
  に完了しており、十分な数を確保できているものとする。


【対象・資格・義務】

1)日本循環器学会会員であること。
2)採択プロジェクトは各施設の倫理委員会から承認を得ること。
3)ヒトを対象とした研究、ゲノムを対象とした研究に関する諸注意は公的助成に準ずること。
4)1年に一回学術委員会に進捗を報告すること。
5)研究成果は第87回学術集会時に成果を発表すること。


【応募方法と提出書類】

以下について所定フォーマットで作成し、原本1部とPDFデータ形式(捺印有)をCDに格納し、
本会事務局宛に郵送すること(メール添付応募不可)。なお、応募書類は返却しない。
※所定フォーマットは日本循環器学会ホームページ学術委員会の「循環器疾患の個別化医療実現のための疾患発症予測・予防プログラムに関する研究公募」からダウンロードしてください。

1)対象とする疾患名(虚血性心疾患、心不全、心房細動から選択)を記載する。
2)研究の背景と根拠、目的、方法を端的に記載する(3000字)。
※検証コホートについての規模と検出力検定の記載は必須。
3)期待される成果と意義(500字)。
4)過去5年間の業績。
※研究分担者の業績は必須ではないが、記載が可能な場合は、研究分担者分についても記載いただきますようお願い致します。
5)同一テーマによる助成の有無。


【選考結果の通知】

2020年3月下旬頃4月頃予定

【応募書類受付期間】

2020年1月14日(火)〜2月10日(月)17時郵送必着厳守2月25日(火)郵送必着厳守

【お問合せ先・送付先】

100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー18F
(一社)日本循環器学会事務局学術委員会
「循環器疾患の個別化医療実現のための疾患発症予測・予防プログラムに関する研究公募」 
TEL:03-5501-0863
E-mail:academy@j-circ.or.jp