Vol.77 (2009.12.22)
- 循環器病の診断と治療に関するガイドライン発刊のお知らせ
- 「専門医カード」再発行のご案内
- World Circulation News PLUS
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循環器病の診断と治療に関するガイドラインを12月25日に発刊します。

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◆JCS2010〜第74回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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循環器病の診断と治療に関するガイドライン発刊のお知らせ
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Vol.73 Supplement IIIとして12/25に発刊後、順次ホームページに公開致します。
■ 冠動脈病変の非侵襲的診断法に関するガイドライン
■ 循環器医のための心肺蘇生・心血管救急に関するガイドライン
■ 先天性心疾患の診断、病態把握、治療選択のための検査法の選択ガイドライン
■ 循環器診療における検査・治療機器の使用、保守管理に関するガイドライン
■ 末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン
以下のガイドラインはホームページで順次公開致します。
□ 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
□ 循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(2009年改訂版)
□ 急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
□ 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断・治療・予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
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→ガイドライン(PDF版)はこちらでご覧いただけます。
日本循環器学会学術集会・地方会(教育セッションを含む)での専門医研修単位の登録手続きには、早くて便利な「専門医カード」による手続きをお願いしています。
第74回学術集会にてご使用いただくためには、今月12月末が申し込み締切となります。
再発行を希望される専門医は、下記から急ぎお申し込みください。
→http://www.j-circ.or.jp/information/senmoni/senmoni_syorui.htm
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
米国血液学会(ASH)リポート:新規トロンビン阻害薬dabigatranはモニタリング不要で安全なワルファリン代替薬に
HealthDay News 12月7日
新規経口トロンビン阻害薬dabigatran(ダビガトラン)は、定期的な臨床検査モニタリングが不要であり、かつ抗凝固薬ワルファリンと同等の静脈血栓塞栓症(VTE)の再発予防効果が認められるとの研究論文が、「New England Journal of Medicine」オンライン版12月6日号に掲載されるとともに、米ニューオーリンズで開催された米国血液学会(ASH)年次集会で報告された。
カナダ、マクマスター大学(ハミルトン)のSam Schulman氏らは、急性VTE患者を対象に無作為化二重盲験非劣性試験を実施。被験者を経口dabigatran(150 mg、1日2回投与)群またはワルファリン(用量調節)群のいずれかに割り付けた。6カ月以内のVTE再発およびVTE関連死亡率を主要評価項目とし、大量出血、急性冠動脈症候群、肝機能検査値異常、有害事象を安全性の評価項目(エンドポイント)とした。
その結果、試験期間中にVTEが再発した被験者の割合は、dabigatran投与群では2.4%であったのに対し、ワルファリン投与群では2.1%であった。死亡率、急性冠動脈症候群イベント、肝機能検査値異常は、いずれの投与群でも同程度であった。大量出血イベントの発現率は、dabigatran投与群1.6%、ワルファリン投与群1.9%。また、全レベルでの出血エピソードは、dabigatran投与群16.1%、ワルファリン投与群21.9%であった。
著者らは「dabigatranでは、食物との相互作用は報告されておらず、また他剤との相互作用は最小限である。さらに定期的な血液凝固検査は不要であることから、患者および医療提供者にとっては、同薬はワルファリンよりもはるかに便利な薬剤であるといえる」と述べている。
著者数人は、製薬企業から講演料、コンサルティング料、助成金援助を受けたことを報告している。
Abstract
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血中白血球および血管壁細胞の老化を運動が予防
HealthDay News 12月1日
マウスおよびヒトにおいて、運動がテロメア安定化蛋白の調節、およびストレス誘発性血管アポトーシスの予防に役立つとの研究論文が、「Circulation」12月1日号に掲載された。
ドイツ、ザールランドSaarland大学(ホンブルク/ザール)のChristian Werner氏らは、マウスを用いて3週間にわたり回転車使用の有無による検討を行った。その結果、対照群と比較して、回転車を用いた運動群のマウスでは胸部大動脈および血中単核球のテロメラーゼ活性が増加するとともに、テロメア反復結合因子2およびKu70の血管発現が増加していた。また、運動群のマウスでは、血管アポトーシス制御因子の発現が減少していた。いずれの変化も、リポポリサッカリド誘発性の大動脈内皮アポトーシスの劇的な減少と関連していた。
これらの所見に促されて、著者らは若年および中年アスリートを対象とした研究を実施し、アスリートらの血中白血球のテロメアを非トレーニング対照群と比較した。その結果、長期耐久トレーニングは、テロメラーゼ活性およびテロメア安定化蛋白の発現増加をもたらせた。
著者らは「動物実験データと一致して、長期継続的な運動は、中年アスリートの白血球のテロメア短縮(erosion)を減弱化させることが示された。本データは、運動による血管保護効果の分子レベルでの理解を深めさせるとともに、加齢性疾患の影響の軽減において、身体的運動が有する効能(潜在能力)の重要性を示すものである」と結論している。
Abstract
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仕事上の摩擦回避が男性の心疾患、関連死のリスク増大に連結
HealthDay News 11月30日
仕事上の不公平にうまく対処できないで、隠蔽しがちな男性では、直接的に対峙する男性に比べて、心臓発作または心臓関連死のリスクが高くなる可能性があるとの研究論文が、「Journal of Epidemiology and Community Health」オンライン版11月24日号に掲載された。
スウェーデン、ストックホルム大学のConstanze Leineweber氏らは、ベースライン時に心筋梗塞の罹病歴がない男性2,755人(平均年齢41歳)を対象に前向きコホート研究を行い、データを分析した。被験者らは、職場での不公平な扱いに対する対処法として、隠蔽した対処(回避または何も発言しないなど)、 あるいは公然とした直接的な対処のどちらをとるかを明らかにした。主要評価項目は、心筋梗塞による入院または虚血性心疾患による死亡とした。
その結果、隠蔽した対処法を頻繁にとる男性では、心筋梗塞または心臓死のリスクが実質的に高かった(2.29倍)。直接的な対処行動をとるかどうかのみを分析した結果、この関係はさらに強くなることが示された。
著者らは「隠蔽した対処法と冠動脈イベントの関連性に関する仮説の一つとして、次のようなことが考えられる。隠蔽した対処法は、顕著だが瞬間的な血圧上昇などの急性の生理学的反応を誘発する可能性がある。これらの反応は、健常人にとっては無害であり、生理学的な痕跡を残さないものの、潜在的または無症状(不顕性)の心血管疾患に対して作用し、心筋梗塞を引き起こす可能性がある。もし、隠蔽した対処法と心疾患増加との間に実際に因果関係があるならば、隠蔽した対処法の回避が健康上の利益につながる可能性がある」と述べている。
Abstract
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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
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