Vol.81 (2010.2.9)
- Translational Research振興事業
- 循環器疾患診療実態調査の最新版 公開のお知らせ
- 第74回学術集会 My Abstractsプリント作成のご案内
- 「禁煙推進のための市民公開講座」のご案内
- World Circulation News PLUS
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循環器疾患診療実態調査の最新版 をホームページに公開しました。

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◆JCS2010〜第74回日本循環器学会総会・学術集会 公式ホームページはこちら◆
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Translational Research振興事業
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日本循環器学会では、循環器領域におけるわが国の臨床研究を推進するため大規模臨床試験の支援を行ってきました。
最近の再生医学の進歩も含めて、臨床応用・実用化の直前にある最先端の循環器基礎的研究やTranslational Researchを学会の研究支援事業の一環として位置付け、わが国の先進医学研究の振興に寄与すること目的としています。
本事業について、2010年度は1〜2件を募集いたします。応募要領については、下記をご確認ください。
→「Translational Research振興事業」応募要領はこちら
学術委員会活動:循環器疾患診療実態調査の最新版アップしました。
2008年(2009年度公表)循環器疾患診療実態調査 報告書はこちらから閲覧ください。
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第74回学術集会 My Abstractsプリント作成のご案内
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インターネットで、抄録集(コメディカルセッション抄録集を除く)に掲載されている演題の中から、ご希望の演題だけを収録したオリジナル抄録集が作成できます。
MyAbstracts登録サイト:https://www.myabstracts.jp/jcs2010/
ご利用期間 :2010年2月8日(月)9:00〜3月31日(水)
演題はPDFファイルで生成されますので、勤務先や自宅のプリンターから出力をお願いします。
※学術集会会期中、会場では製本サービスは行っておりません。
第74回学術集会会期中の3月6日(土)に「第8回禁煙推進のための市民公開講座」を開催いたします。特別演者として日野原重明先生(聖路加国際病院)をお迎えし、禁煙キャラクター「すわんくん」と一緒に行う禁煙体操をご紹介します。
→参加申込み方法はこちら
第8回禁煙推進のための市民公開講座 「生き方上手:絶対 禁煙!」
日時 2010年3月6日(土) 14:00〜16:00
会場 京都産業会館シルクホール(京都市)
座長 朔 啓二郎 先生(福岡大学心臓・血管内科学)
室原 豊明 先生(名古屋大学循環器内科)
プログラム
1. 喫煙がもたらす健康被害と治療の実際
飯田 真美 先生(JA岐阜厚生連中濃厚生病院)
2. 禁煙体操:すわん君と一緒にスワンデクササイズ
森山 暎子 先生(スタジオPARADISO)
3. 今伝えたい大切なこと: 禁煙と世界の平和
日野原 重明 先生(聖路加国際病院)
4. 〜総合討論〜 禁煙社会を作るため、私たちができること
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World Circulation News PLUS(Health Day News 提供) |
海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約)
既存薬が奏効しない心房細動症例にはカテーテルアブレーションのほうが優れる
HealthDay News 1月26日
抗不整脈薬が奏効しなかった心房細動患者に対しては、薬物療法と比較して高周波カテーテルアブレーションの方が優れているとの研究論文が、米国医師会誌「JAMA」1月27日号に掲載された。
米ロヨラLoyola大学医療センター(イリノイ州メイウッド)のDavid J. Wilber氏らは、症候性心房細動エピソードが最近みられ、抗不整脈薬が奏効しなかった被験者167人のデータを分析した。被験者をランダム化し、アブレーション施行群または抗不整脈薬投与群に割り付けた。抗不整脈薬はそれまでに未使用のものとした。症候性発作性心房細動発現などのイベント出現を一次エンドポイント(主要評価項目)とした。
その結果、イベント無しが9カ月間持続した被験者の割合は、アブレーション施行群では66%であったのに対し、薬物療法群では16%であった(ハザード比0.30)。試験開始3カ月後以降、薬物療法群と比較してカテーテル群の生活の質(QOL)スコアが有意に改善し、試験期間を通して持続した。
著者らは「多施設無作為化試験の結果から、薬剤が奏効しなかった発作性心房細動患者の治療においては、抗不整脈薬療法よりもカテーテルアブレーションが優れていることが分かる。以上の所見は、初期の薬理学的コントロールが奏効しなかった発作性心房細動患者に対し、カテーテルアブレーション療法の早期使用を支持するものである」と述べている。
本試験は、バイオセンス・ウェブスター社(本試験のカテーテル提供者)による資金援助を受けた。著者らは、バイオセンス・ウェブスター社を含め、様々な医療機器製造会社および製薬会社との財務関係を報告している。
Abstract
Full Text
高リスク患者における経カテーテル大動脈弁植込み術の死亡率は経大腿的、経心尖的留置ともに同程度
HealthDay News 1月21日
経カテーテル大動脈弁植込み術(TAVI)による死亡率は、経大腿的アプローチ、または経心尖的アプローチのいずれを用いた場合も同程度であり、非常にリスクが高く手術困難な重度大動脈(弁)狭窄患者にとって、両アプローチは実施可能な代替手法であるとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」オンライン版1月20日号に掲載された。
カナダ、ラバルLaval大学(ケベック市)のJosep Rod?s-Cabau氏らは、手術リスク、ポーセレン大動脈(porcelain aorta)、虚弱を理由に経大腿的アプローチまたは経心尖的アプローチによるTAVIを受けた重度大動脈狭窄患者345人のアウトカムを評価した。手技的アウトカムおよび30日後アウトカムを評価し、患者を中央値8カ月間追跡調査した。手術リスクスコア算出による予測値とアウトカムを比較した。
その結果、全体的な死亡率は10.4%、経大腿的アプローチによる死亡率は9.5%、経心尖的アプローチによる死亡率は11.3%であった。追跡調査期間における全体的な死亡率は22.1%であった。遅発性死亡率の予測因子は、周術期敗血症(ハザード比3.49)、血液循環補助の必要性(同2.58)、慢性腎疾患(同2.30)、肺高血圧症(同1.88)、慢性閉塞性肺疾患(同1.75)であった。試験集団内で、ポーセレン大動脈または虚弱患者のアウトカムは同程度であった。
著者らは「ポーセレン大動脈および虚弱患者など、手術リスクが非常に高い患者、または手術が禁忌となる患者の治療に関して、経大腿的アプローチおよび経心尖的アプローチなどのTAVIプログラムによる死亡率は、手術リスク算出による予測値と同程度であった」と述べている。
著者数人は、エドワーズライフサイエンス社またはATSメディカル社のコンサルタントまたは講演者であると報告している。
Abstract
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糖尿病患者ではバイパス手術に比べて薬剤溶出ステントによる有害事象が増加
HealthDay News 1月14日
心疾患を有する糖尿病患者が薬剤溶出ステントを使用する場合は、バイパス手術を受ける場合と比較して主な有害事象発現率が高いが、死亡率、脳卒中発現率、心臓発作発現率は血行再建術によって影響を受けないとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」オンライン版1月13日号に掲載された。
英ジョン・ラドクリフJohn Radcliffe病院(オックスフォード)のAdrian P. Banning氏らは、新たな左主幹部病変および/または三枝病変を有する患者1,800人(うち452人は内科的治療を受けている糖尿病患者)をランダム化し、パクリタキセル溶出ステント(PES)群または冠動脈バイパス手術(CABG)群に割り付けた。
その結果、死亡率、脳卒中発現率、心筋梗塞発現率は血行再建術によって影響を受けなかったが、糖尿病患者では(CABG群10.3% vs. PES群10.1%)、非糖尿病患者(いずれの群も6.8%)と比較して全体的な発現率が高かった。いずれの処置後も死亡率が有意に増加したが、主な心臓有害事象および脳血管有害事象の1年間発現率は、CABG群と比較してPES群の糖尿病患者において高かった。
Banning氏らは「サブグループ解析の結果から、左主幹部病変および/または三枝病変に対してPESを用いた糖尿病患者では、CABGを受けた糖尿病患者と比較して主な心臓有害事象および脳血管有害事象の1年間発現率が高く、その原因は血行再建術の再施行増加であることが示唆される。さらなる試験が必要であるが、上記探索試験の結果は、比較的複雑でない左主幹部病変および/または三枝病変を有する特定患者に対し、PES使用のエビデンスを拡張する可能性がある」と結論している。
本試験は、ボストン・サイエンティフィック社による資金援助を受けた。著者数人はボストン・サイエンティフィック社による研究支援を受けたと報告しており、また著者数人はボストン・サイエンティフィック社の被雇用者である。
Abstract
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Editorial
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