ふせいみゃく
不整脈

2. 不整脈の症状は?

ドキドキする、脈が飛ぶ、息切れ、めまい、胸が苦しい、気を失うなどの症状がある場合、不整脈が原因かもしれません。これら不整脈の症状について解説します。


不整脈の症状

  • 期外収縮のように一拍だけ早いタイミングで心臓が収縮する不整脈では、脈がとぶ、一瞬だけドキッとする、胸が一瞬つまる感じがする、などの症状となります。これは気付かない方も多い問題のない不整脈のことがほとんどです。
  • 一方、一定の間頻脈が続く心房細動、発作性上室性頻拍、心室頻拍などの不整脈では、ドキドキする、胸が苦しいなどの症状の頻度が高くなります。
  • 極端な徐脈によって、数秒以上心臓の拍出が途絶えると、脳への血流が低下することによって、気を失う、目の前が暗くなる、めまいといった症状が発生します。極端な頻脈でも心臓の空打ちによって同様の症状が発生することがあります。
  • 不整脈が長期間持続すると心臓のはたらきが悪くなることがあります。
    その場合には息切れやむくみといったいわゆる心不全の症状が発生します。
  • その他、胸の痛み、胸の圧迫感はさまざまな頻脈や期外収縮で発生することがあります。また、心室細動のような致死的不整脈では意識消失、ひいては心肺停止・突然死が最初の症状となります。

脈拍の自己チェックについて
不整脈に当てはまる症状のある場合には、ご自分の脈拍をとってみましょう。不整脈を感じている時の脈拍の状態が客観的にわかります。また、定期的に脈をとると、症状がない時でも不整脈を認めることもあり、診断や治療方針の決定に役立つことがあります。

脈拍のとり方

  • 人差し指と中指の先端を反対の手の親指側の手首に当てます。
  • 脈拍を触知できたら、脈拍が規則的か、ぬけがないかをチェックします。また、脈拍数が多すぎないか、あるいは少なすぎないかみるため、1分間の脈拍数を数えてみましょう。15秒間の脈拍数を数えて4倍すると1分間の脈拍数になります。