循環器医の未来Education/Challenge

JCS-JJC部会では、女性循環器医の未来がもっと明るくなり、若い女性医師が循環器分野を気軽に選択できるようにサポートいたします。幸い循環器医という仕事は、救急医療や生命の根幹に関わる心臓を治療するという点で、もともと責任感が強い医師が集まりやすいという背景があるため、本邦の女性循環器医の先生方には、多くの頼もしい先輩がいらっしゃいます。
例えば、ダイバーシティに関する講演会やセミナーは2011年から定期的に開催され、各支部のダイバーシティ講演会もあります。2021年12月に開催されたJCS-JJC10周年記念ウェビナーは、JJCを設立された先生方からのメッセージを視聴することが可能です。先輩女性医師の方々が若い女性医師の背中を押していることがわかるでしょう。

一方で、極めて優秀な女性医師が大変な努力をしてようやく成功した、というエピソードだけでは、多くの一般女性医師をサポートすることが難しく、特に若い女性医師には身近なロールモデルも必要という意見も挙がっております。 経験の少ない女性医師は、座長を受ける際も準備した上で臨みたいという特性が指摘されており、そのような循環器医をサポートする試みとして、2021年にJCS-JJC部会より世界で初めて「初めての学会座長の手引き」を公開いたしました。(2023年6月に改訂版を公開)
また諸外国に向けて、2024年2月に英語版「First-time Chair Guide for Scientific Meetings, 2nd edition」を公開いたしました。

またコロナ禍で女性医師への負担が増えた一方で、ICT技術が急速に進歩し、web会議やオンラインでの仕事が推進され、多くの施設では未だマイノリティである女性医師同士が施設をまたぐ広域なコミュニケーションがとれるようになってきました。家事、育児、介護などが男性と比較して女性に負担が多いことや、妊娠・出産に伴う様々な問題を解決する手段も時代とともに変わってきていますので、情報共有ができる場所が大切だと考えています。更にダイバーシティ問題は男性医師も一緒に考え、関わっていかないと解決できない問題であり、JCS-JJC部会では所属施設や社会と連携して、その時代における最善を探していきたいと考えます。

お知らせ

  • 2022/11/30

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