Vol.232 (2014.5.13)
- 新代表理事のご挨拶
- 参加者募集中!第10回循環器専門医を志す研修医のための卒後セミナー
- Heartfailure2014 開催について
- 心臓 5月号(Vol.46 No.5)目次
- 事務局会議室の利用実績/予約状況
|
|
|
この度、一般社団法人日本循環器学会の第17代代表理事(旧:理事長)を拝命いたしました。本学会は昭和10年(1935年)に「日本循環器病学」誌が創刊、昭和11年(1936年)に日本循環器病学会が発足した、80年の歴史ある学会です。このような伝統ある本学会を預かることになり、光栄に存じますと共に、身の引き締まる思いです。日本循環器学会の歴史、過去の錚々たる先輩諸先生方や理事長のお名前を拝見するにつけ、本学会が日本医学会の発展に果たした役割の大きさを改めて認識いたしております。
日本循環器学会は平成26年(2014年)4月時点での正会員数は25,782名、準会員数82名、循環器専門医は12,184名と、会員数が多いのみならず、循環器疾患の重要性から、わが国の医学会を代表する学会であります。本学会は、国の法人制度改革に呼応して、平成24年(2012年)4月1日から一般社団法人に移行いたしました。社員総会は正会員から選ばれた280名の社員により構成されます。平成26年(2014年)4月18日に社員総会が開催され、30名の理事と2名の監事が選出されました。社員には女性32名、外科39名、小児科6名、基礎系13名が含まれ、理事30名の中には外科系より2名、小児科系より1名、基礎系より1名、女性より1名が選出され、これまで以上に専門領域のバランスを考慮した運営が可能となりました。今後は会員に対しても医学界のみならず社会に対しても開かれた学会にしたいと考えております。
私は内科医、循環器内科医として36年間臨床一筋に田舎の病院から都会の病院まで多くの病院で働いてきました。そのため日本の医療の現状は、ある程度把握できているつもりです。多くの改善すべき問題に学会としても真摯に取り組んでいかねばなりません。
一方、世界に目を向けると、国際社会での本学会の役割も重要です。アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各学会との協力はもちろん、世界の循環器学をリードしていかねばなりません。そのためには、私ができませんでした基礎研究の充実、さらには基礎研究を臨床に繋げるトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)の発展を学会としても支援していくつもりです。その上で質の高い臨床研究を行うことが重要です。若い優秀な研究者には、国際学会での発表や私は叶いませんでした海外留学も学会あげて推奨すべきと考えています。
臨床研究には大規模無作為化介入試験やレジストリー(登録)研究がありますが、現在レジストリーによるナショナルデータが必要な状況にあります。循環器疾患診療実態調査 (The Japanese Registry Of All cardiac and vascular Diseases: JROAD)、診療情報やネットワークを活用した循環器疾患レジストリーシステムの構築を日本特有のきめ細やかさで完遂させていくことを大きな目標にしています。
これから2年間、全力を傾けてこれらの課題に取り組みたいと思います。会員の皆様の御指導、御支援をよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本循環器学会
代表理事 小川 久雄
(熊本大学生命科学研究部循環器内科学、国立循環器病研究センター)
同じ記事はこちらにも掲載しています→日循ホームページ
2
|
参加者募集中!第10回循環器専門医を志す研修医のための卒後セミナー
|
毎年開催しております日循卒後セミナーですが、今年も小人数グループによるディスカッションを軸に意欲的なテーマを設定しました。外科、内科を問わず、循環器診療に携わるすべての若手の先生方を対象としております。定評のあるチューター陣によるバックアップがありますので、どうか皆様奮ってご参加下さい。
第10回 循環器専門医を志す研修医のための卒後セミナー
循環器卒後サマースクール【日頃のギモンは今日解決する!】
日 時 |
: |
2014年7月13日(日)10:00〜16:00 |
会 場 |
: |
千里ライフサイエンスセンター(大阪) |
参加費 |
: |
3,000円 |
募集人数 |
: |
70名 |
申込締切 |
: |
6月28日(金)予定 |
→プログラム詳細、受講申込みはこちら
3
|
Heartfailure 2014開催について
|
ESC主催のHeartfailure 2014の開催が今週末となっております。場所はアテネ(ギリシャ)です。
開催地 |
: |
アテネ(ギリシャ) |
会場 |
: |
Megaron Athens International Conference Centre (MAICC) |
会期 |
: |
2014年5月17日(土)〜5月20日(火) |
リンク |
: |
日本の皆様へ(ご案内) 学会概要はこちら |
ご興味のある方は、ぜひ上記リンクをご参照ください。
5月15日発行
Open HEART
脳・心・腎連関
河野雅和(香川大学医学部 循環器・腎臓・脳卒中内科)
HEART’s Selection
災害時の循環器疾患対応(災害時に循環器医師が心得ておくべきこと)
企画:下川宏明(東北大学 循環器内科)
1. 災害と心不全
坂田泰彦 下川宏明(東北大学 循環器内科)
2. 災害と急性冠症候群
西尾 亮 平田健一(神戸大学 循環器内科)
3. 災害と高血圧・脳卒中
西澤匡史 星出 聡 苅尾七臣(自治医科大学 循環器内科)
4. 災害と肺塞栓症(静脈血栓塞栓症)
榛沢和彦(新潟大学 呼吸循環外科)
HEART’s Original
[臨床研究]
透析の有無は開心術後の心臓リハビリテーションパス逸脱要因となる
河野健一(愛知医療学院短期大学 リハビリテーション学科)
[症例]
待機的に僧帽弁形成術が可能であった高位側壁枝病変による急性心筋梗塞後に合併した前乳頭筋断裂による重症僧帽弁逆流症の1例
古山輝將(川崎医科大学 循環器内科)
ダビガトラン投与により縮小を認めた左房内血栓合併の肥大型心筋症の1例
岡田武規(広島赤十字・原爆病院 循環器内科)
深部静脈および肺血栓塞栓症を合併した潰瘍性大腸炎の1例
根岸紘子(白河厚生総合病院 第2内科)
術後35年経過して再発した収縮性心膜炎の1例
古賀将史(神奈川県立循環器呼吸器病センター 循環器科)
延長・拡張した上行大動脈が原因となった卵円孔開存の関連するPlatypnea Orthodeoxia Syndromeの1例
芳賀智顕(中村記念病院 循環器内科)
外科的治療を行った右鎖骨下動脈瘤の2例
山崎真敬(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
心臓核医学検査にて心筋ミトコンドリア機能異常を認めたミトコンドリア脳筋症の1例
高木 泰(聖マリアンナ医科大学 循環器内科)
足浴が和温療法の導入に有用であった重症心不全の1例
安藤友孝(兵庫医科大学 循環器内科)
転移巣の画像所見が多様であった悪性パラガングリオーマに対するCVD療法を含めた集学的治療効果
榊美奈子(九州医療センター 高血圧内科)
研究会
第32回 関東川崎病研究会
5月7日現在の、事務局会議室の利用実績(過去1ヶ月分のみを記載)/予約状況(3ヶ月分を記載)は下記の通りとなっています。
2014/04/08(火) |
心臓移植委員会関連(磯部光章理事) |
2014/04/26(土) |
専門医実務委員会(伊藤宏理事) |
2014/04/27(日) |
専門医実務委員会(伊藤宏理事) |
2014/05/18(日) |
事務局職員採用面接(青沼和隆理事) |
2014/05/22(木) |
蘇生科学小委員会 ショックレジストリ打合わせ(長尾健委員長) |
2014/05/30(金) |
チーム医療委員会 プログラム部会(荒井秀典幹事) |
JCS Newsletterのバックナンバーをこちらのページでご覧いただけます。
ご意見・ご感想、配信先の変更・中止等は下記のアドレスまでご連絡ください news-m@j-circ.or.jp
発行:(一社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/
本メールに記載された記事を、許可なく転載することを禁じます。 Copyright © The Japanese Circulation Society. All rights reserved.
|