JCS Newsletter

 

Vol.65 (2009.8.18)

  • 2010年度循環器専門医研修施設・研修関連施設 指定および更新申請のご案内

  • 定款・定款施行細則変更案へのパブリックコメント募集

  • World Circulation News PLUS


2010年度研修施設・研修関連施設の指定申請を受け付けています。

 

JCS2010


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  2010年度循環器専門医研修施設・研修関連施設 指定および更新申請のご案内


<指定申請>
2010年度研修施設・研修関連施設の指定申請を受け付けます。指定を希望する施設は、要項に沿って申請をしてください。

<更新申請>
2010年度の更新を迎える研修・研修関連施設に、更新のご案内を各施設の申請者に送付します(8/20発送)。該当する施設は更新申請をしてください。

■指定・更新申請期間 2009年9月1日(火)〜2009年10月30日(金)
申請方法・申請書類はこちらから


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  定款・定款施行細則変更案へのパブリックコメント募集


「新公益法人制度への移行にともない、本学会でも定款および定款施行細則の修正が必要となります。これに併せて、学会の現状に合わせた変更も行う予定です。今回、2009年8月から12月まで、変更点のうち重要なものの一覧をホームページに掲載し、会員からのパブリック・コメントを募集いたします。ご高覧賜りまして、ご意見のございます方は学会事務局までご連絡賜りますようお願いいたします。

なお、最終的な文面案につきましては、頂いたコメントを踏まえ、2010年以降に再度パブリック・コメントを募集する予定です。

「定款変更案へのパブリックコメント募集」はこちら
「定款施行細則変更案へのパブリックコメント募集」はこちら


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 World Circulation News PLUS(Health Day News 提供)


海外の循環器系ニュースの短報(和訳)をお届けします。(利用規約

医学会等での発表が迅速に影響した薬剤溶出性ステント使用数の大幅な減少

HealthDay News 7月29日

2006年後期に認められた、薬剤溶出性ステント(DES)の使用頻度の大幅な減少は、科学的プレゼンテーションが臨床的治療の決定に対し、いかに迅速に影響を及ぼすものであるかを示しているとの研究論文が、「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」オンライン版7月28日号に掲載された。

米デューク大学医療センター(ノースカロライナ州ダーラム)のMatthew T. Roe氏らは、2006年1月から2008年6月までの間に非ST上昇型心筋梗塞を生じ、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた患者54,000人以上のデータを分析した。DES留置後のステント血栓症に対する懸念が2006年秋の欧州心臓病学会(ESC)学術集会で取り上げられた。

研究結果では、ベアメタルステントに比べてDESを用いたPCIを施行した患者の比率は急速に減少していた。2006年の1-9月にはPCI施行患者の90%以上がDESを用いていたのに対し、2006年の10-12月にはその数は82%まで減少し、2007年第1四半期(1-3月)には67%まで減少した。しかし、2008年上半期(1-6月)にはDES使用は僅かに増加していた。

著者らは「今回の分析で示された実地治療パターンの急速な変動から、医師および患者の双方に迅速に影響を与える可能性のある極めて重要な科学的情報を正確に抽出かつ普及させる上で、公共メディア、専門医協会(学会)、および学術機関の協調関係が必要であることが示唆される」と結論している。

共著者数人は、シェリング・プラウ、ブリストル・マイヤーズ スクイブ/サノフィ・アベンティス製薬企業パートナーシップ、 ミレニアム社など、本研究に資金提供をした複数の製薬企業との財務関係を申告している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)   

早期慢性腎臓病でのスピロノラクトン併用は心血管疾患の予後指標を改善する

HealthDay News 7月28日

早期慢性腎臓病(CKD)で血圧管理が良好な患者では、ACE阻害薬またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)にスピロノラクトンを併用することにより、心血管疾患マーカーの改善がみられるとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」8月4日号に掲載された。

英バーミンガム大学のNicola C. Edwards氏らは、アルドステロン拮抗薬スピロノラクトンの導入期(run-in phase)後、CKDのステージ2-3期にあり血圧管理が良好な患者112人を、無作為にスピロノラクトン服用継続群またはプラセボ群に割り付けた。全ての患者は、既に確立された治療法であるACE阻害薬またはARBの服用を継続した。

治療開始40週後、スピロノラクトン群ではプラセボ群に比し、左室心筋重量、脈波伝播速度、Augmentation Index (AIx)、大動脈伸展度が有意に改善していた。

Edwards氏らは「早期CKD患者では、スピロノラクトン使用により心血管疾患の重要な予後指標は改善しており、これらの効果の大部分は統計学的に血圧変化とは独立して認められた」と結論している。

Abstract    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial (subscription or payment may be required)   

AEDの高校での配置は高い生存率に結びつく―AEDの市エリアの配置は計画的にすべきである―

HealthDay News 7月28日

自動体外除細動器(AED)の学校設置プログラムにより、校内で突発心停止を来した人に対して高い生存の可能性が期待できるが、AEDは無誘導に配置するのではなく、計画的に配置すべきであるとの2件の研究論文が、「Circulation」7月27日号に掲載された。

米ワシントン大学(シアトル)のJonathan A. Drezner氏らは、学校代表者が緊急時対策および最近の突然心停止について報告を行っている高校1,710校のデータを分析した。これらのイベントは36校により報告され、そのうち14件のイベントは高校生運動選手、22件は学生ではない年長者であった。AEDの電気ショックは83%の症例に対して行われ、約64%の症例が生存して退院が可能であった。

もう1件の研究では、デンマーク、ゲントフテGentofte大学(ヘラーアップ)のFredrick Folke氏らは、1994〜2005年にコペンハーゲンの公共の場で発生した心停止1,274件を対象とした。米国心臓協会(AHA)のガイドラインに従うと、心停止の66.8%をカバーするにはAEDを市エリアの10.6%に配置する必要があり、これらAED配置により生じる費用加算は 41,000ドル/QALY(質調整生存年数)と算定されている。しかし、市内全域へのガイドラインを用いない無誘導のAED設置の費用算定は108,700ドル/QALYであった。

論説の著者は「これら2件の研究報告は、パブリックアクセス除細動の実施プログラムの成功例とプログラムの欠点を明確に示しており、突発性心停止による受容し難い死亡を減少させるための推進力となる」と述べている。

高校を対象とした研究は、National Operating Committee on Standards for Athletic Equipment(全米運動器具標準委員会)のサポートを受けている。

Abstract - Drezner    Full Text (subscription or payment may be required)    Abstract - Folke    Full Text (subscription or payment may be required)    Editorial (subscription or payment may be required)   

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発行:(社)日本循環器学会 http://www.j-circ.or.jp/

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