
2025年5月12日(月): 【国民の皆様向けメッセージ掲載】
救急医療制度検討会
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救急医療制度検討会の活動
循環器集中治療室実態調査のアンケート集計結果
【2024年度実施】
救急医療制度検討会では、現行の医療環境に適した循環器集中治療加算(CCU加算)を目指した取組を行っており、CCUにおける現在の管理料の取得状況、CCU診療体制等の把握を目的に循環器集中治療に関する実態調査を実施しました。実施期間は2024年10月15日~12月10日、対象は循環器研修施設計1349施設で、そのうち回答を824施設(回答率 61%)から頂きました。
CCU設置率は55%で、設置場所は独立が15%、ICUと共用が51%、CCMと共用が11%、HCUが19%でした。算定している管理料は、特定集中治療室管理料1/2が18%、特定集中治療室管理料3/4が11%、特定集中治療室管理料5/6が23%、救命救急入院料2/4が5%、救命救急入院料1/3が6%、HCU管理料1/2が23%、算定なしが12%でした。本実態調査で、働き方改革開始年度におけるCCU診療体制の実態が把握できました。循環器集中治療の診療報酬に関して、CCU適応疾患が特定集中治療室管理料を適切に取得できる方策を引き続き検討してまいります。
【2019年度実施】
循環器集中治療加算(CCU加算)を新規に取得することを目的に、CCUの実態調査を行いました。実施期間は、2019年6月29日~7月16日で、対象は循環器研修施設計1025施設で、そのうち回答は687施設(回答率 67%)から得ることができました。
現在は集中治療室加算(ICU加算)でCCUの保険点数をとっていますが、ICU加算の重症度の重みづけと、循環器急性期の重症度は異なっています。つまり、ICUでは点滴ライン、動脈静脈ライン、呼吸器などが多く入っているのが重症なのですが、循環器救急では、急変する可能性の高い疾患をCCUで観察することで救命してきた歴史があり、現場ではねじれが生じていることが推定されていました。この実態を明らかにするために今回の調査をおこなったところ、実際、動脈ラインが不要にもかかわらずICU加算のために延長したことがあるのが23%あり、実態が浮き彫りになったと思われます。
このデータをもとに、CCU加算の新設の要望を継続していきたいと思います。お忙しいところ調査にご協力いただいた先生方に改めて御礼申し上げます。