
2025年5月12日(月): 【国民の皆様向けメッセージ掲載】
お知らせ
令和4年度 臨床効果データベース事業 新規参加施設の募集について
1)臨床効果データベース事業の概要
臨床効果データベース事業は、虚血性心疾患及び心不全領域における電子カルテデータ(検体検査データ、生理検査データ、インターベンション治療、処方)およびイベント(アウトカム)データを含む精細な臨床情報データベースシステム構築を目的とし、SS-MIX2規格とSEAMAT規格を活用したCLIDASデータベースを構築し、2015年度からIT/Database委員会(現IT/Database部会)が本事業を担当している。
2022年1月の時点で参加7施設(主施設:自治医科大学、自治医科大学さいたま医療センター、参加施設:東京大学、東北大学、九州大学、熊本大学、国立循環器病研究センター)において、解析を進めている。
2)共同研究の目的
循環器疾患診療に関する電子カルテデータを収集するデータベースシステムを構築し、我が国における循環器診療の実態を可視化し、得られたデータに基づいて会員や社会、さらには社会保険制度などへ情報を発信し、循環器医療の質を向上させる改善策に取り組むことを目的とする。
3)新規研究参加施設の公募
募集期間:2022年11月1日〜11月11日
以下の要件を満たすことが可能な新規研究参加施設を募集いたします。
- ①医療情報部門の協力が得られる。
- ②本事業として配分される研究費以上のシステム整備費を自己負担できる。
- ③電子カルテシステムがSS-MIX2ストレージを備えている。
- ④SS-MIX2ストレージに対して対象患者と抽出項目を指定し、CSVファイルとしてデータ抽出できる(*)。
- ⑤虚血性心疾患・冠動脈インターベンション、心不全症例数が豊富である。
- ⑥以下の電子カルテデータおよび患者アウトカム情報を提供できる。
- ⑦検体検査データ、処方データ(SS-MIX2標準形式またはCSV形式)
- ⑧心電図データ、心エコーデータ(SEAMAT形式*またはCSV形式)
- ⑨心臓カテーテル検査・PCIレポートデータ(SEAMAT形式*またはCSV形式)
- ⑩患者アウトカムデータ調査「死亡、心筋梗塞、脳卒中、心不全入院、出血事象等」(オプトアウトに基づく調査票の提出)
*参加時には実装なしでも可、参加後に実装の支援をいたしますのでご相談ください。
申込先メールアドレス:itdatabase@j-circ.or.jp
参考資料
SS-MIX: http://www.ss-mix.org/cons/
SEAMAT: http://www.j-circ.or.jp/itdata/jcs_standard.htm
参考文献
- Matoba T, Kohro T, Fujita H, Nakayama M, Kiyosue A, Miyamoto Y, et al. Architecture of the Japan Ischemic Heart Disease Multimodal Prospective Data Acquisition for Precision Treatment (J-IMPACT) System. Int Heart J 2019;60:264–270. doi:10.1536/ihj.18-113.
- Nakayama M, Takehana K, Kohro T, Matoba T, Tsutsui H, Nagai R. Standard Export Data Format for Extension Storage of Standardized Structured Medical Information Exchange. Circ Reports 2020;2:587–616. doi:10.1253/circrep.CR-20-0077.