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開会・座長挨拶 慶應義塾大学医学部 循環器内科 教授
福田 恵一 氏

本セミナーの開始に先立ち、開会の挨拶に立った福田氏は、今回のテーマである肺高血圧症について議論する意義に触れた。

肺動脈の高血圧を来す肺高血圧症は、以前は有効な治療法がなく予後が非常に不良な疾患であったが、1999年以降の複数の治療薬の登場により、状況が大きく変化した。この十数年で肺高血圧症の診断および治療は目覚ましい進歩を遂げ、長期生存も可能となっている。また、その過程で早期診断・早期治療が非常に重要であることも明らかとなってきた。

疾患概念の変化とともに注目を集めている疾患ではあるが、福田氏は肺高血圧症について、「発症頻度が非常に低いために一般的な知名度が低い」と述べ、さらに肺高血圧症の早期診断・早期治療の重要性の普及のために、「一般市民の間で肺高血圧症への認知と理解が進むよう、メディアの皆様にご協力いただきたい」と参加者に呼びかけて、挨拶を締めくくった。

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